WiFiが繋がらない・・・今日突然の出来事

昨日まで普通に接続できていたWiFiや無線LANが突然繋がらなくなった経験は無いでしょうか? 本記事では、特定の端末がWiFiに接続なった問題の切り分けと対処法を簡単にまとめました。一般的な対処法で解決できない問題をまとめたため、再現性はまだ未知数ですが、テレワークが増えて自宅ネットワークをメンテナンスする際に参考となる情報と思って掲載していますので、ポイントだけ拾っています。

WiFiへ繋がらない状態
PexelsPolina Zimmermanによる写真

WiFiが急に繋がらなくなった・・・

WiFiが特定の端末だけ繋がらない

Windowsパソコン、Mac book端末、Android端末、iPad端末など、色々な端末が自宅LANにWiFi経由で一部の端末だけ接続できない症状が急に発症しました。発症しているのは東芝REGZAと私のAndroidスマートフォンです。

Androidは旧式なので、そこまで気にしていないのですが、東芝REGZAでもWiFiに繋がらないのは困るので、解決方法を探ります。子供がYouTubeをテレビで視聴しているので、「早く直して!」という視線が痛いです・・・。仮にもSEとして仕事しているので、早く解決しないとプロ失格になります。

巷で言われる処方は全て試したがWiFiは繋がらない

ブロードバンドルータ、無線アクセスポイントは再起動したりしました。でも結局特定の2台だけWiFiに繋がらない状況は変わらずです。

状況を分析した結果IPアドレスが取れていないことが判明

検討プロセスは省略しますが、WiFi端末はIPアドレスをDHCPで払い出してもらっています。DHCPにしないとWiFiを変更するたびにIPアドレスまで再設定する必要があるのでとても面倒です。

実はDHCPでIPアドレスを取得する際、DHCPサーバがIPアドレスを割り当てできないとAPIPAと言われる169.254で始まるIPアドレスが割り当てられます。写真に撮り損なったのですが、WiFiに繋がらない端末ではAPIPAのIPアドレスが割り当てられている状態でした。

IPアドレスを固定してみたがWiFiに繋がらない

WiFiで無線アクセスポイントへ接続できていることは確認できたので、IPアドレスを固定してみました。結果は接続できませんでした。

WiFiに繋がらない端末の問題と想定

特定の端末2台がWiFiに繋がらない状況は全く変わらない中で、WiFiに接続できている端末もあることから、原因は端末にあると断定しました。

対処法は2つ

WiFiに繋がらない端末の初期化

この対処法は確かに効果があるのはわかりますが、元に戻す手間が大きいので今回は採用しません。企業において次項の対策が難しい場合はこの対策を採る必要があります。

WiFiのSSIDを変更

私が採用した対策はWiFiのSSIDを変更する方法です。WiFiに繋がらない特定の2台の端末でも、他のWiFiには繋がることは確認できていました。

SSIDを変更するため、現在WiFi接続できている端末も全てSSIDを変更しました。結果として、全ての端末がWiFiに接続できるように改善できました。

特定の端末だけWiFiが繋がらない想定する原因

SEとしての勘ですが、WiFiに繋がらない端末ではSSIDのキャッシュ情報に不備が起きていると考えています。理想はキャッシュ情報を削除したいのですが、テレビの設定にはそのような項目ありませんでした。全設定初期化しかないので、今回は自宅ネットワークでは負担が少ない対処療法のSSIDの変更で解決しています。

無線LANを簡単に拡張する

コロナ禍によって、社会人はテレワークが増えて大学生はオンライン学習、小中高校生はGIGAスクールで、自宅のネットワークに接続する端末が増えました。自宅でも今までは一箇所だけ無線アクセスポイントがあれば足りていました。

無線LANに接続できない状態

無線LANをなぜ今更拡張する必要が出て来た背景

自宅ネットワークへの接続が必要な端末が増えたから

でも最近では、無線LANを拡張する必要が出てきました。子供の学習机で端末を使う必要が出てきたのです。想定外の所で無線LANを使おうとしても使えない状態が出てきました。

拡張したいが無線LANの拡張は難しい

無線LANを拡張するためには、新しく無線アクセスポイントを置くだけでは完了しません。新しく設置する無線アクセスポイントを既存のネットワークに接続する必要があります。無線アクセスポイントを無線LANで中継する方法はあまり有効ではありません。無線中継機は、専用の中継用の帯域を割り当てる必要がありますので、2.4GHzまたは5GHzのどちらかが使えなくなります。中継と同じ周波数を無線端末にも使ってしまうと衝突が発生して伝送速度が落ちてしまいます。

そのため一般的に無線アクセスポイントの中継側は有線LANを使います。有線LANを使うにはケーブルを敷設する必要があります。UTPケーブルであれば100mまでですが、自宅に新たにケーブルを敷設することは面倒です。

そこですでに家庭内に張り巡らされているケーブルは無いでしょうか? 以前に一度注目された、電力線通信(略称は PLC で、正式名称は “Power Line Communication” らしいです)が使えないか検討してみます。コンセントであれば各部屋に一つはありますから、コンセントを伝って通信を送れるのであれば、とても効率的に無線アクセスポイントを設置することができるようになります。

1Gbpsが出せるPLCを発見!

以前は速度が出ないため、敬遠していましたが、コロナ禍による急激なネットワーク拡張が必要になりましたので、拡張しやすいPLCを見つけました。

2台入って金額は9千円を超えないので試してみる価値はあります。コンセント形状も家庭用100Vで使えることを確認して早速購入しました。

購入したPLCの箱の外観

中国製で英語表記なのは仕方ないですね。開けてみましょう。

まずは一番気になるコンセントプラグは裏面にあります。

コンセントプラグがあるPLCの裏面

固有情報は見えないようにしていますが、コンセントプラグは通常の家庭用100Vで使えます。説明書は英語なのですが、コンセントに直挿しに近い方が良いです。

PLCのパフォーマンスに関する注意

自宅では、インターネット接続付近のスイッチングHUBに接続できるコンセントと、無線LANを拡張したい部屋にそれぞれ接続しました。

PLCをコンセントに接続した状態

PLCの右下に3つのランプがあり、上のランプが電源ON状態、中央のランプがPLC対向側とペアが組めて通信可能な状態、下のランプがLAN側のリンクアップを示します。

このようにコンセントを占有されるので、延長ケーブルの無いタップが必要です。

注目されていないPLCだが意外と使える

箱にもありますが、300mまでの距離で使えます。自宅インターネット回線は300Mbpsなのですが、PCとPLCをUTPケーブルで直結したら250Mbpsまではダウンロードで速度が出ました。ただ、遅延が100msecを超えるので、家庭用か企業なら無線LANの試験用と割り切って使う必要がありますね。

有線LAN配線を広げるのは面倒だがPLCならネットワーク拡張は簡単

PLCを使って自宅の無線LANを他の部屋に拡張することができました。電源コンセントなら、どこの部屋にも既設でありますから、とてもお手軽にネットワークを広げることができました。

コンセントならどこの部屋にも必ずありますので、ネットワークの拡張前に企業で使うことも想定して、とても使いやすいですし、自宅でも無線APを移動させられますね。

サービスコンセントが無いことだけが唯一の弱点ですが、ネットワークの速度は1Gbps出るため、実用性は高いと思います。費用対効果も高いと思いますので、お勧めできます。

ネットワークに接続できない場合の解決ポイント

無線LANに接続するWi-Fiが主流になり、特に意識しなくてもネットワークが使える便利な時代になりました。逆によくわからないネットワークに繋がらないという問題も出てきています。全てのネットワークが使えない問題を解決することができる訳ではないですが、ある程度定型的な間違いもあります。ここでは、主にインターネットへ接続できないことを、「ネットワークに接続できない」と言います。

ネットワーク接続ができない状態
mohamed HassanによるPixabayからの画像

ここでは、スマートフォンやタブレット、無線LANを使うパソコンがネットワークに繋がらなくなった場合の解決に向けたヒントを提供します。

ネットワークの状態

ネットワークに接続できている状態

普通はWebサイトが閲覧できたり、LINEなどのアプリケーションが使える状態です。Wi-Fiを使っている端末なら扇型のネットワークアイコンが表示されています。ほかには、YouTubeの動画が閲覧できるでも良いですね。

ネットワークに接続できている状態は、普段の使い方ができている状態と言い換えても良いです。

ネットワークに接続できない状態

ネットワークに接続できない状態は、Webサイトが閲覧できなかったり、LINEなどのアプリケーションが使えない状態です。普段の使い方ができない状態と言い換えても良いです。

ネットワークに接続できないだけではないのですが、障害は普段正常にできていたことができなくなる状態のことを言います。

ネットワークに接続できないという状態は、普段できているネットワークに接続してWebサイト見たりすることができないが、スマホやタブレット、パソコンには問題が無くてネットワークに問題がある可能性が高い状態です。

ネットワークに接続できている状態
KaufdexによるPixabayからの画像

ネットワークに接続できない原因

今までネットワークに接続できていた状態が正常であれば、急にネットワークに接続できなくなったのは何かしら原因があります。まずは一番多い原因を確認して、それでも解決しなければネットワークの問題と想定してネットワークに接続できるよう解決を急ぎます。

その前に、スマホやタブレットを再起動して端末側に問題が無いことは事前に確認しておきましょう。

ネットワークに接続しない設定となっていないかを確認

  1. 機内モードになっていないか?
  2. Wi-Fiの自動接続を無効にしていないか?
  3. Wi-Fiが使うハードウェアを無効にしていないか?

1.の「機内モード」は飛行機の離着陸時に妨害電波となり得る無線を含む全ての無線の送出を無効にする機能です。通常は飛行機のマークです。Wi-FiもBluetoothも無線は全て使用できない状態になります。機内モードが有効で、解除を忘れているとネットワークに接続できない状態が続くことになります。

2.の自動接続を無効にしている場合もあります。「自動的に接続する」などの文言で無線LANやWi-Fiで設定が可能です。この自動的に接続するチェックを外しているとWi-Fiに接続できない状態となることがあります。

3.のWi-Fiが使うハードウェアを無効にするというのは、Wi-Fi自体は有効でも、ハードウェアをWindowsなどのOSで使用しないとしていたり、ドライバが動作しない場合は、Wi-Fiが使うハードウェアがOSから使えないため、ハードウェアが無効な状態となります。

上記の3点を全て確認してもネットワークが接続できない場合は、面倒ですが次項移行の対処を一つずつ進めます。

全てのネットワークから切断する

まずは接続しているネットワークからすべて切り離します。自動接続となっているネットワークは自動接続を解除してすべてのネットワークに接続できない状態を作ります。有線LANの場合はネットワークケーブルを抜いてください。

ネットワークに接続していない初期状態に戻す訳です。ただしWi-Fiの認証設定は残しておいて大丈夫です。参考までにWindows10でWi-Fiを無効にするにはタスクバーの検索でncpa.cpl探して実行してください。またはコマンドプロンプトを起動して、ncpa.cplと入力して実行しても表示されます。

下の図のようにネットワーク接続がいくつか表示されます。Wi-Fiの項目を右クリックして、「無効にする」を選ぶとWi-Fiをまとめて無効にできます。

ネットワークの無効化

よくネットワーク接続を見ると、BluetoothとWi-Fiは別ネットワークに分離しています。イーサネットのように有線であればケーブルを抜くだけなのでわかりやすいですが、無線LANをネットワークから切り離すのは、上記のようにネットワーク接続を表示しないとわかりにくいため、ncpa.cplで表示させる方法をお勧めします。

Bluetoothのネットワーク接続を使っている場合は、上の図のように接続されていない状態になっていることを確認します。Bluetoothのテザリング接続についての詳細はbluetoothテザリングを使いこなすをご覧ください。

ネットワークから完全に分離できると、タスクバーの通知領域に下のようにネットワークマークに一時停止マークが付いたアイコンが表示されます。通常Wi-Fiの場合は扇型のアイコンが表示されている箇所です。

ネットワークへの接続ができていない状態

この状態になれば準備完了です。

1つのネットワークだけに接続する

Wi-Fiでも、有線LANでも、Bluetoothテザリングでも良いので、一つだけネットワークに繋ぎます。この手順でネットワークに接続できるかを確認します。

一つだけネットワークに接続してもインターネットに接続できない場合は次項を一つずつ確認します。

ネットワーク固有で考えられる問題

DHCPを使って自動で接続できるネットワークか?

Wi-Fiを接続するためには、ほとんど自動でネットワークへの接続ができるDHCPを使っています。DHCPはDynamic Host Configuration Protocolの略で、IPアドレスなどのネットワークへ接続する時に必要になる情報を自動で配布する仕組みです。

接続しようとしているネットワークがセキュリティを向上するために、DHCPを意図的に無効にしている場合があります。DHCPが有効でネットワークへの接続に条件が揃っていてもネットワークに接続できない場合は、ネットワーク管理者へ相談して解決してもらいましょう。

ネットワークへ接続するには認証が必要か?

セキュリティレベルが高いネットワークの場合には、ネットワークへ接続するために認証が必要な場合があります。認証の種類には①MACアドレス認証と②IEEE802.1X認証(.1x認証とか略すことも有ります)のように認証が必要な場合があります。

MACアドレス認証は、ネットワークに接続するスマホやタブレットのMACアドレスに対して、ネットワーク管理者の事前に許可が必要な方式です。最近のスマホやタブレットではMACアドレスをランダムに変更する機能がありますので、MACアドレスを固定化してネットワークに接続するMACアドレスを管理者に伝えておく必要があります。

IEEE802.1x認証は、ネットワーク管理者が許可したクライアント証明書をインストールしたスマホやタブレットだけがネットワークに接続できる方式です。

必ず接続できるネットワークを残しておくと安心

どうしてもネットワークに接続できない場合には、慌てずに接続できるネットワークに接続して落ち着きましょう。例えば、スマホのテザリングでも良いと思います。このサイトには、WiFiで接続できなくても、Bluetoothテザリングで接続する方法を紹介しています。詳細はbluetoothテザリングを使いこなすをご覧ください。

bluetoothテザリングでも何でも良いので、ネットワークに接続できると急ぎの仕事も片付けられるので、一安心です。その後、このページに記載したポイントを見てネットワークに接続できない原因を特定し解決してください。ほとんどがこのページで紹介したケースで解決できるはずです。

少ないながらも機器故障の可能性

最後に、ごく稀にハードウェアの故障によってネットワークに接続できないことがあります。あまり多い事例ではありませんが、このページの対処でもネットワーク

Windows10のライセンスエラーが出た場合の解決法

最近GIGAスクールの関連でパソコンをひさびさに触っています。試験機だったので、トラブル満載でした・・・。今月記事が全く投稿できていなかったのはGIGAスクール関連の業務のためです・・・。その試験機のトラブルの中でも一番困ったのが、プロダクトキーを登録していていもライセンス認証がエラーになるというトラブルです。

Windows10のライセンス認証エラーで困った状態

今回は「Windows10のプロダクトキーはどこにある?」が気になったのでまとめてみます。パソコンに入っているWindows10は1か月くらいライセンス認証しなくても使えたのですが、プロダクトキーが登録されていなかったので、ライセンス認証エラーが出てびっくりしました。

さて、Windows10で試しただけなので、Windows8などはわかりませんが、少しまとめておきたいと思います。

プロダクトキーって何?

Microsoftが提供しているWindowsが偽物のコピーではなく正規品であることを証明するためのもので、購入したWindowsに割り当てている識別するためのカギです。

Microsoftはプロダクトキーとハードウェアの情報とセットで管理しているので、組み合わせが一致しないとライセンス認証でエラーとなります。でも、正規のプロダクトキーを登録してもライセンス認証でエラーが出ることがありました。回避方法を一つ提示できたので、まとめておきたいと思います。

ライセンス認証がエラーとなる原因と解決

原因

普通に使っていても、たまにライセンス認証エラーとなることがありました。調べてみると、正規のプロダクトキーを登録しても1か月ほど経過するとライセンス認証エラーとなる場合があり、手動登録しないと進まないことがありました。1か月の時限爆弾ってかなり悪質だと思いますけどね。改善してほしいです。

解決方法

原因はプロダクトキーの登録状態が、正しくWindows10のシステムに認識されていないことがあるようです。解決方法は設定から手動で登録すると解決しました。

プロダクトキーを表示して再登録

プロダクトキーを表示できる条件

ローカルアカウントでWindowsを起動した場合のみのようです。Microsoftアカウントでログインした場合は表示することができませんでした。Microsoftへ問い合わせて聞いてくださいという対応になります。どうやって区別するかをまとめます。

ライセンス認証の画面はスタートメニューで設定をクリックします。下の図のように、①スタートメニューをクリックして、②歯車の設定アイコンをクリックします。

Windows10のスタートメニュー

次に、設定のウィンドウが開きます。下の図のように、③更新とセキュリティをクリックします。

パソコンWindows10の設定画面

左メニューの下から4つ目に「ライセンス認証」の項目があるのでクリックします。

Windows10にプロダクトキーが保存されない条件

マイクロソフトアカウントで登録している場合のWindowsライセンス認証の状態は下図のようになります。

Windows10のライセンスがMicrosoftアカウントに関連している状態

上の赤枠のように「WindowsはMicrosoftアカウントにリンクされたデジタルライセンスによってライセンス認証されています。」と表示されています。この「Microsoftアカウントにリンクされた」状態ではPCにプロダクトキーが保存されません

Windows10にプロダクトキーが保存される条件

それでは、Windows10にプロダクトキーが保存される条件は、初期設定時にMicrosoftアカウントを使わないでローカルアカウントを作成した場合です。具体的には下の図のようにライセンス認証の文言が違います。

PCにプロダクトキーが保存されるライセンス認証の文言

上の赤枠内のように文言が変わります。「Windowsはデジタルライセンスによってライセンス認証されています。」と表現されています。単純なデジタルライセンス(つまりプロダクトキー)によってライセンス認証がなされているのです。

プロダクトキーを表示

コマンドプロンプトを開きます。wmicコマンドで以下のように入力します。見せると問題があるので、白抜きにしていますが、実際には各白抜きの部分には5桁の大文字英二と数字の組み合わせが入ります。

Windows10に登録しているプロダクトキーを表示するコマンド

プロダクトキーを再登録

ライセンス認証の画面にある、プロダクトキーの変更をクリックしてコマンドで表示されたプロダクトキーを再登録してしました。これで私の場合は解決しました。Microsoftアカウントの場合はMicrosoftへ問い合わせする必要があると思います。

Windows10にプロダクトキーを再登録
CentOSの旧バージョンをインストールしたい!

今回は、SEらしいテーマをあげてみました。古いCentOSを使う必要が出てきた場合にどこから手に入れたら良いかをまとめます。探してみるとCentOS6はどこからもダウンロードできないように見えるのですが、調べてみると見つかりました。

SEやっていると古いOSを使ったシステムで新しいOSへ移行するために検証環境が必要となることがあります。

インストール用ISOファイルが取得できれば、このサイトで紹介しているHyper-Vで検証環境が出来上がります。

CentOSの旧バージョンをダウンロードする

CentOS 6 の最終バージョンのインストール用ISOを探す

旧バージョンのCentOSでよく使われているのは5.5や6系が多いと思います。でもCentOSの公式サイトではCentOS6のダウンロード先を紹介していません。CentOSのダウンロードサイトを辿って、CentOS6の最終バージョン6.10のフォルダにはreadmeファイルだけがあり、開くと下のように表示されます。

CentOS6の最新版を探して公式サイトから辿った結果

上のように「使うべきではない」と冷たいメッセージだけが表示されます。

このままではCentOS6の最終バージョンが取得できません。でも、よく見るとCentOS 2系からディレクトリはあります。そこで、一つ前のCentOS5を探してみます。

CentOS 5 の最終バージョンのインストール用ISOを探す

CentOSの配布サイトでCentOS5の最終バージョンを探してみます。readmeファイルだけがありますが、それを開いてみます。

CentOS5の最新版を探して公式サイトから辿った結果

CentOS6の時とは違って、CentOS5のreadmeでは配布サイトを紹介していますね。早速http://vault.centos.org/5.11/を開いてみます。

CentOS 5 の最終バージョンの配布一覧

CentOS 5.11 用のファイルが見つかりました。isosのディレクトリを辿るとISOファイルをダウンロードできます。

CentOS 6 の最終バージョンのインストール用ISOをもう一度探す

CentOS 5.11 が、http://vault.centos.org/5.11/のサイトからダウンロードできることがわかったので、上の階層のhttp://vault.centos.org/を表示してみます。CentOS 2 から 最新版までのバージョン毎のディレクトリがありました。

早速CentOS 6.10のフォルダを下りていきます。

CentOS 6 の最終バージョンの配布一覧

上の図のように、インストール用ISOファイルを見つけることができました。これでインストールして検証環境を作ることができます。

まとめ

CentOSのインストーラはhttp://vault.centos.org/から全バージョン取得できそうです。CentOS 6 だけリンクがreadmeファイルに書いていないのは少し不親切ですね。

Hyper-VでCentOSをインストールする方法は、CentOSのインストールを最短でにまとめていますので、参考にしてください。

Windows10 の検証環境を簡単に作りたい

Windows10のHomeやEducationなど、いろいろなOSを試してみたい場合があります。今使っているWindows10を壊したくない場合など、試せる環境を用意するのは意外と大変です。

Windows 10 検証環境のイメージ
Windows 10の検証環境のイメージ

ここでは本サイトで紹介した中から、Windows10の検証環境を簡単に作る方法を紹介したいと思います。インターネットへの接続は必要ですが、プロダクトキーが無くても30日は猶予があります。その間に検証してしまえば大丈夫です。30日以上もかかる検証は少ないと重ますので、この方法ならライセンス購入などの追加費用が不要です。

Windows 10 をインストールする準備

Windows 10 検証用に想定している環境

Windows 10をインストールするにはパソコンなどのハードウェアが必要です。でも検証環境なので、もっと簡単に用意したいので、ここではHyper-Vを利用します。

Hyper-VはWindows10 Professional以上のエディションであれば無償で利用可能です。詳細は仮想環境を個人で試用してみたい!!をご覧ください。

Hyper-VはOSを個別にインストールする手間は必要ですが、試験環境をHyper-Vの領域だけに制限できるので、影響が外部に及ぼないので、検証には使いやすいです。違うエディションなどを試すこともできます。

Windows10のインストーラの準備

マイクロソフトンのWindwos10のダウンロードページからツールをダウンロードします。

Windows 10 ダウンロードツールの取得

上の図のように、「ツールを今すぐダウンロード」のリンクをクリックしてMediaCreationTool.exeをダウンロードします。ファイル名はバージョンごとに若干違います。

Microsoftアカウントの準備

通常Windows10をインストールする際にプロダクトキーが必要です。プロダクトキーがない場合であっても、Microsoftアカウントを持っていて、インターネットへ接続できる環境があれば、Windows10を検証用にインストールすることができます。

Microsoftアカウントを作るにはMicrosoftの公式ページにアクセスしてアカウントを作ります。

Windows10を検証環境を構築

Windows 10 インストール用ISOイメージを作成

ダウンロードしたMediaCreationTool.exeを実行します。

Windows10インストーラを作成するための準備

準備が始まりますので、しばらく待ちます。

Windows10インストーラを作成するためのライセンス条項

ライセンス条項です。同意しないと進めないんので、右下の「同意する」をクリックします。また準備に入りますので、待ちます。

Windows10インストーラに依頼する処理を選択

上の図のように操作を選ぶ必要があります。今回Hyper-Vの仮想サーバにインストールしますので、下の「別のPCのインストールメディアを作成する」を選んで、「次へ」をクリックします。

Wndows10インストーラの対象を選択

上の図のように、言語とアーキテクチャとエディションの選択になります。まずは赤丸のチェックを外して、項目を変更できるようにします。言語やエディション、アーキテクチャを選択して「次へ」ボタンをクリックします。

Windows10のメディアを選択

仮想サーバにインストールしますので、ISOファイルを選択して「次へ」ボタンをクリックします。保存場所とファイル名を指定するダイアログが表示されるので、指定します。

Windows10のダウンロード中

後は時間がかかりますが、Windows10のISOイメージをダウンロードできます。ファイル名はWindows10のバージョンを入れておいた方がわかりやすいと思います。

Windws10のダウンロード完了

上記のように、ダウンロードが完了すると終了の画面が表示されます。「完了」ボタンをクリックして終了します。

以前のバージョンのWindows10が必要な場合

ISOイメージをメディアに書き出せるrufusを使います。rufusの日本語サイトからダウンロードできます。インストール不要の実行ファイルをダウンロードできます。

rufusでWindows10をダウンロードする手順

rufusを実行すると上の図のようにウィンドウが開きます。赤枠にある下や鵜印をクリックして、「選択」と「ダウンロード」が表示されるので、「ダウンロード」を選択します。

Windows10をダウンロードする操作

上の図の赤枠のように「ダウンロード」にかわったため、「ダウンロード」ボタンをクリックします。

ダウンロードするWindowsを選択

上の図のように、ダウンロードするWindowsを選択します。①Windwos10かWindows8を選択できます。ここではWindows10のまま変更しないで、②「続ける」ボタンをクリックします。

Windows10でリリースされたバージョンを選択

上の図のようにリリースを選択できます。赤枠をクリックすると以前のバージョンを選択できます。左下の「続ける」ボタンをクリックします。

Windows10のエディションを選択

上の図のように、最後はエディションを選択します。赤枠の中をクリックするとHome/ProかEducationを選択できます。エディションが決まったら「続ける」ボタンをクリックします。

Windows10の言語を指定

上の図のように、赤枠内で言語を指定します。言語指定が終わったら、左下の「続ける」ボタンをクリックします。

Windows10のアーキテクチャを指定

最後のアーキテクチャを指定します。上の図の赤枠をクリックすると32ビットか64ビットを指定できます。アーキテクチャを指定後、左下の「ダウンロード」ボタンをクリックしてWindows10インストーラをダウンロードします。

Windows 10 検証用の仮想サーバを構築

Hyper-Vで仮想サーバを作ります。

Windows10 検証用の仮想マシンを作成

上の図のように、Hyper-Vサーバを右クリックして、「新規」のサブメニューから「仮想マシン」をクリックします。

Windows 10 検証環境をHyper-Vに構築する前に

上の図は、「今後、このメッセージを表示しない」にチェックを入れていると表示されない場合があります。

仮想サーバの名前と場所を指定

上の図のように、仮想サーバの名前とデータの置き場所を①~③で指定します。名前だけはWindows10 Homeなどのわかりやすい名前にします。指定が終わったら、④「次へ」ボタンをクリックします。

仮想サーバ用の世代を指定

上の図のように、仮想マシンの世代は第1世代が使いやすいので、第1世代とします。

Windwos 10 検証用の仮想サーバのメモリ割り当て

上の図のように、メモリの指定です。①の起動メモリは最低4GB(4096MB)を割り当てます。可能なら8GB(8192MB)割り当てた方が安定して動作します。8GB割り当てる場合はホスト側が16GB以上メモリを搭載していないと不安定になるので、注意が必要です。②動的メモリのチェックは外しておきます。

メモリの設定が終わったら、③「次へ」ボタンをクリックして進みます。

Windows 10 検証用のネットワーク構成

次は上の図のように、ネットワークの設定です。ネットワークにはつながないとプロダクトIDが必須となりますので、注意が必要です。①「接続」は「Default Switch」にします。熟知している人なら他のネットワークでもインターネットにつながるなら大丈夫です。

Windows 10 検証用のディスク構成

次は上の図のように、仮想マシンに割り当てるディスクを指定します。①127GBは多いので、起動やシステムの設定を確認する程度なら60~80GB位にしておきます。検証用途でディスクが大量に必要なら必要な容量を指定します。

Windows 10 検証用のOSインストールタイミングを指定

次は上の図のように、インストールオプションです。①「後でOSをインストールする」を選び、②「次へ」ボタンをクリックして進めます。

次に指定した内容の確認画面が表示されます。問題なければ完了ボタンをクリックして仮想マシン構築ウィザードを終了します。

Windows 10 検証用仮想サーバの設定

次に微調整をします。

Windows10検証環境の設定

上の図のように、仮想サーバを選択して、右クリックで表示されるメニューから設定を選びます。

Windows 10 検証用仮想サーバのCPU設定

Windows10 検証用のCPU設定

表示された設定ウィンドウで、上の図のように、①プロセッサを選択して②仮想プロセッサ数を初期の1から2に増やします。

Windows10 検証用のメディア設定

次に上の図のように、DVDドライブを選択してダウンロードしたWindows10インストーラのISOファイルを指定します。

設定変更したところは太字になります。プロセッサとDVDドライブが太字になっていることを確認してOKボタンをクリックして設定を完了します。

Windows 10 を仮想サーバにインストール

ここまで準備できたら、いよいよHyper-Vの仮想サーバにWindows10をインストールします。仮想サーバの電源をONにしてみます。

Windows10検証用の仮想サーバのコンソールに接続

上の図のように、仮想サーバを右クリックして、接続メニューをクリックします。しばらくすると仮想サーバのコンソール用のウィンドウが開きます。

Windows10検証用の仮想サーバを起動

上の図のようにコンソールウィンドウが開きます。中央の赤枠に起動ボタンがありますので、クリックして起動します。

Windows10検証用インストーラの起動成功

上記のように、Windowsのブートマネージャが起動すれば成功です。上下キーで64bitか32bitを選びます。白色背景が選択されていますので、64bit版が選択されています。決定したらEnterキーを入力してインストーラを起動します。

Windows10検証用の仮想サーバでインストーラが正常に起動

上の図のように、Windows10のインストーラの初期画面が表示されれば成功です。後は通常のWindows10のインストールを進めていきます。

Windows10のプロダクトキー入力のスキップ

Windows10のライセンス認証画面

上の図のように、インストールを進めていくとプロダクトキーの入力を要求する画面で中央下にある「プロダクトーキーがありません」をクリックするとスキップできます。後は通常インストールを進めていくことができます。

Microsoftアカウントの入力

Windows10をプロダクトキー無しでインストールしていくとアカウント入力画面で止まります。

Windows10検証用で利用するためのマイクロソフトアカウント入力

上の図の画面でMicrosoftアカウントの入力が必須となります。さらにインターネットに接続できないと進まないので注意が必要です。

ここのポイントがクリアできたら、Windows10を検証用にインストールできます。ただ検証期間は30日ですので、注意が必要です。WIndows Serverの評価版なら180日検証期間があります。Windows Serverの評価版のインストールについてはWindows Server検証環境がすぐに欲しいを参照してください。

まとめ

インターネットへの接続は必須ですが、Windows10を検証用に構築することができます。一つ残念なのは、検証期間が30日と短いことです。3か月くらいあるともう少しいろいろ試せるのですけど仕方無いですね。

Windows Server検証環境がすぐに欲しい!

社内システムを管理していると、Windows Serverの評価版を使って動作を確認したり、開発環境を作りたい状況が良くあります。

システムエンジニア(SE)であればお客様の要望をどのように実現するかを評価するためにWindows Serverの評価版を使いという状況があることでしょう。

ハードウェアを用意する手間をかけず、費用もかけないでWindows Server 評価版を導入する方法を説明したいと思います。

Windows10の評価環境の構築はWindows10 の検証環境を簡単に作りたいを参照してください。

Hyper-Vを使った仮想サーバのイメージ
OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像

Windows Server 2019 評価版を使う

Windows Server 2019 評価版はMicrosoftが全機能を評価できるように提供しています。利用可能期間はインストールから180日です。かなり長いですね。

この長さがあればいろいろな機能を評価したり、ハードウェアとの相性を確認することができます。

Windows Server 2019 評価版を入手

Windows Server 2019 評価版は Windows Server 無料試用版(マイクロソフトのサイト)からダウンロードできます。

Windows Server 評価版ダウンロードサイト

ここではオンプレサーバの機能を評価するためにクラウドではなくオンプレミスで構築することを想定しますので、右側の「無料仕様版をダウンロード」をクリックします。

Windows Server 評価版のダウンロード形式の選択

今回はオンプレミスのHyper-VサーバにWindows Server 評価版をインストールしますので、ISOファイルで取得します。ダウンロードするには氏名などの情報が必要です。その後で言語を選びます。

Windows Server 評価版のダウンロードを開始した状態

言語を選ぶと、Chromeでは上の図のようにダウンロードを開始します。ダウンロードしない場合は「ダウンロード」ボタンをクリックしてファイルをダウンロードします。サイズが大きいので時間がかかります。

Windows Server 評価版を仮想環境で立てるのが楽

Windows Server 評価版のインストールISOイメージは取得できました。どこでこの評価版を構築するかになりますが、昨今であればVMWareかHyper-Vの仮想環境で構築するのが一番楽で速いです。

VMWareは個人以外は有償なので、Hyper-Vで構築することをお勧めします。Hyper-VであればWindowsのProfessionalエディション以上で無償で利用可能です。

Windows Server 評価版をHyper-Vで作る

個人でも簡単にHyper-Vを構築できる方法は仮想環境を個人で試用してみたいにまとめてあります。Windows10 ProfessionalをインストールしているパソコンにHyper-Vを構築するのが一番簡単に仮想環境を立ち上げることができます。

Windows Server 検証用の仮想マシンを作成

上の図のように、Hyper-Vマネージャをスタートメニューから起動した後、Hyper-Vのサーバで右クリックして、仮想マシンの作成を開始します。

Windows Server検証環境をHyper-Vに構築する前に

上の図のような、「開始する前に」の画面は表示されないかもしれませんが、仮想マシンの新規作成ウィザードのウィンドウが表示されます。下にある「次へ」ボタンをクリックします。

仮想サーバの名前と場所を指定

上の図のように、新規で作成する仮想サーバの名前と場所を指定するウィンドウに変わります。

①仮想マシンの名前を入れます。ここでは「Windows Server 2019」と入れておきます。②仮想マシンを別の場所に保存して、バックアップリストアを容易にするため、仮想マシン名のサブフォルダを作るため、チェックを入れます。

③フォルダ名の最後に仮想マシン名と同じサブフォルダを作っておきます。設定状態は以下になります。

Windows Server 検証用の名前と場所の指定

上の図のように、仮想サーバの名前と保管フォルダに仮想サーバの名前を追加しています。J:\Hyperは私のパソコンでの環境ですので、試す場合には違う値になります。

仮想サーバ用の世代を指定

上の図のように、仮想サーバの世代を指定するウィンドウに変わります。標準の第1世代で動作しますので、変更せず下の「次へ」ボタンをクリックします。

Windwos Server 評価版用の仮想サーバのメモリ割り当て

次に仮想サーバに割り当てるメモリを設定する画面です。①割り当てるメモリ容量を指定します。デスクトップで使うので、マイクロソフトのサイトにあるWindows Server 2019のシステム要件から、2GB(MB単位なので数値としては2048)を指定します。

②動的メモリのチェックを外します。ホスト側のメモリを使われるので、ホストOSが不安定になります。③で次へ進みます。

Windows Server 検証用のネットワーク構成

ネットワーク構成の画面になります。上の図の①にはDefault Switchがありますので、それを選択します。ホストPCがブロードバンドルータのようになるネットワーク構成で、外部から直接仮想サーバには接続できません。

設定できたら②の「次へ」をクリックして進めます。

Windows Server 検証機用のディスク構成

上の図のように、仮想ハードディスクの構成画面に進みます。マイクロソフトのサイトにあるWindows Server 2019のシステム要件から、32GBが最低要件ですが、空きがあるなら60GB以上は用意しておくといろいろな検証が可能です。

今回は新規インストールとしますので、①ディスクの容量を指定したら、②「次へ」で進みます。

Windows Server 検証用のOSインストールタイミングを指定

上の図のように、OSのインストールの時期を指定します。後でインストールするので、①「後で…」を選択して、②「次へ」で進めます。次は最終確認画面ですので、「完了」クリックでも大丈夫です。

Windows Server 評価版のインストールISOを仮想サーバに接続

Hyper-Vマネージャーを開き仮想マシンWindows Server 2019を選択して右クリックしてメニューを表示させます。

Windows Server 検証用のHyper-V設定

上の図の中で、「設定」を選択します。

Windows Server 検証用のコア数を変更

CPUを2コアに変更して右下のOKボタンをクリックします。次に先ほどダウンロードしたWindows Server 評価案のISOイメージをDVDドライブにマウントします。

Windows Server 検証用のインストールメディアの設定

上の図のように左メニューでDVDドライブの選択して、右側の赤枠にあるイメージファイルを指定します。参照ボタンが有効になりますので、ダウンロードしたWindows Server 評価版のISOイメージを選択します。

その後右したのOKボタンを押して設定を反映して閉じます。

Windows Server 評価版をHyper-Vでインストール

Hyper-Vの準備ができたら、Windows Server評価版の仮想マシンを作ってインストールします。他に仮想マシンを作ったことがあるなら同じ手順でできます。簡単に手順を説明します。

Windows Server 表看板のコンソールへ接続

上の図のように、仮想マシン名で、右クリックしてメニューの中から「接続」を選択します。

Windows Server 評価版のコンソール画面

上の図のようにコンソール画面が表示されます。「起動」ボタンをクリックして電源を入れます。

Windows Server 評価版の画面

上の図のように、Windows Server 評価版のインストール画面が表示されました。あとは通常のWindows Server インストールと同じです。

ドコモ口座からの不正送金を止めよう!
ドコモ口座は簡単に送金されてしまった

ドコモ口座というサービスで、不正送金されていることが報じされています。しかもドコモ口座を利用していない人でも不正送金されているようです。怖い世の中ですね、全く関係の無いサービスで自分の口座からお金が消えていくわけですから。

今回は、ドコモ口座の不正送金の被害者にならないためにできることはあるのかということと、どうやって防ぐのかの2点を考えてみます。

一応私は情報処理安全確保支援士という情報セキュリティの資格は持っています。

ドコモ口座の不正送金ができた原因

なぜ無関係な人にここまで被害が出たのかを考えてみたいと思います。原因は2つあると思います。

ドコモ口座の登録時の本人確認が不十分

メールアドレスだけで登録できるということで、本人確認がとても緩かったです。そのため、銀行口座を持つ本人以外でも登録ができてしまうという状況でした。

誰がドコモ口座を解説したのかが不十分なため、現金で引き出されてしまうと追跡することは難しいと思います。

口座情報と暗証番号が漏えいしていた

一番怖いのはこちらです。いくらドコモ口座への登録時の本人確認が不十分でも、口座番号と暗証番号がセットでわかっていないと、不正送金できないわけです。

どうやって口座情報と暗証番号を盗むのでしょうか? 可能性として高いのは以下の2つの条件があったと思います。

  1. 暗証番号を誕生日などのわかり易い数字にしている
  2. フィッシングサイトで口座情報などが漏れた

最近のフィッシングサイトは本物と見分けがつかないように怪しまれないように作り込んであります。人が見分けることは難しいです。

個人情報の漏えいが金銭の損失に直結した

ふだん個人情報の漏えいがあっても、関係者が謝罪して金券配って終わりという話がいくつか過去にはありました。でも名前や住所、電話番号ではせいぜいサービスの電話で本人になりすます程度しかできませんでした。

ドコモ口座による本人確認の緩さで身を隠すことができる上に簡単に送金ができるという脆い2つが重なってとてもわかり易いセキュリティ事故が金銭に直結する事例を作ってしまいました。

ドコモには情報セキュリティの専門家はいなかったのでしょうか。セキュリティよりサービス化を優先してしまったのでしょうか。最近の情報漏えいは金銭に直結するため、本当に怖い時代になりました。

ドコモ口座の不正送金を防ぐ方法

暗証番号を変える

まずは暗証番号を定期的に変更するという方法があります。銀行窓口で変更可能です。インターネット経由でも暗証番号を変えることができる銀行もあります。

個人情報が漏えいしない対策

そもそも銀行口座や暗証番号などの個人情報がフィッシングサイト経由で漏れないようにウイルス対策ソフトでパソコンやスマートフォンを強化しましょう。

最近のウイルス対策ソフトには、ウイルス対策だけでなく、フィッシングサイトへアクセスしないように守ってくれる機能があります。

スマホなら安全なのでしょうか? そんなことはありません。個人情報を狙っている人はパソコンやスマートフォン関係なく、Webサイトへのアクセスで情報を抜き取られる時代になりました。市場の利用者が多いデバイスは狙われますので気を付ける必要があります。

そう考えると無性のセキュリティ製品では守れない領域です。ドコモ鋼材の不正送金のニュースを見て、有害なWebサイトにアクセスしないよう守ってくれる有償のウイルス対策製品はとても心強いです。

どんなウイルス対策ソフトが良いの?

Web脅威対策やフィッシング対策などの文言が入っていれば対策できる製品です。高性能で選ぶならカスペルスキーです。

使いやすさやサポートの細かさで選ぶならトレンドマイクロだと思います。

ウイルスバスター公式トレンドマイクロ・オンラインショップ

次に軽さが売りのESETです。好きなら良いと思います。大きな差異はありません。

お勧めできるのはここくらいまでです。あとはあまり使用していないのと日本人向きでは無いと思います。カスペルスキーは性能だけで選ぶ人には良いと思ってお勧めしています。

ウイルス対策ソフトは1ヶ月お試しでインストールできるので、インストールして操作感や電池の持ちなどを確認しましょう。正直な話、好みで選んでもカスペルスキー、トレンドマイクロ、ESETなら外れはありません。あくまで個人向け製品のことについてですので、ご了承ください。

リモートアシスタンスを簡単に使おう!

遠隔でもパソコンの画面状態を共有できる便利なリモートアシスタンスですが、Windowsに標準で搭載されているリモートアシスタンスは使いにくいと思います。コロナの影響もあり、なかなかパソコンの前で画面を一緒に見ながら操作ということが難しい状況です。

ここではchromeのリモートサポートがとても簡単で便利にリモートアシスタンス機能が使えますので、紹介したいと思います。

googleリモートアクセスで簡単にリモートアシスタンスを使う
このページの結論

googleリモートアクセスはリモートアシスタンスとして便利に使えます。インストールする必要があるのは以下2つの順に行えば利用できます。

  1. Google Chromeをインストール
  2. Google Remote Desktopをインストール
  3. Google Remote Desktopの初期設定

私の個人的な見解になりますが、Windows標準のリモートアシスタンスより使いやすいです。この機能を使うにはGoogleアカウントでログインする必要があります。

Googleリモートアクセスの何が良いの?

今のところ無償で使える点がメリットです。リモートアクセスはリモートデスクトップとは違います。Windowsの機能で言うとリモートアシスタンスです。リモートデスクトップでは遠隔でログインすることが目的です。画面を共有しません。

対してリモートアシスタンスは、パソコンを使っている人と画面共有ができます。画面共有してパソコンの疑問を解決するための問題を共有するための機能です。

Googleリモートアクセスを使う手順

Google Chromeをインストール

chromeの配布サイトからご自分のデバイスにあったchromeをインストールします。ここはそんなに難しくないと思います。

Google Chromeをインストール済みであればアップデートして最新にしておきます。Windows10のソフトウェアの更新確認(Google Chrome)を参照してください。

Google Remote Desktopをインストール

chromeリモートデスクトップのサイトへGoogle Chromeでアクセスします。

googleリモートアクセスで簡単にリモートアシスタンスを使う

上のような画面が表示されると成功です。ダウンロードアイコンをクリックして、chromeremotedesktopアプリをインストールします。インストール後自分のパソコンを識別するための名前設定が必要です。コンピュータ名を指定すると良いでしょう。

MacではGoogle Remote Desktopに権限付与が必要

Macもインストールして使うことができますが、権限を2つ付与する必要があります。

  1. アクセシビリティ
  2. 画面収録

下のように案内が出るので苦労することも無いと思います。

chromeリモートデスクトップへの権限付与

次に、画面収録の権限の付与も必要です。

画面収録の権限を付与

権限の付与が完了すると使えるようになります。

Google Remote Desktopの初期設定

まずはGoogle Remote Desktopが自動で起動しないようにします。chromeリモートデスクトップのサイトへGoogle Chromeでアクセスします。

Googleリモートアクセスのトップページ

上の図のように、「オンにする」と表示されていれば大丈夫です。意図せずオンラインとなっている場合には、ゴミ箱のマークをクリックしてリモート接続を無効にすると上の図のような状態に変わります。

ここまでできれば、Googleリモートアクセスをリモートアシスタンスとして使う準備が完了です。

Googleリモートアクセスを使ってみよう!

リモート接続する2台のパソコンに。chromeリモートデスクトップのサイトへGoogle Chromeでアクセスします。

リモートサポートを選択

上の図のように、赤枠内の「リモートサポート」をクリックします。

Googleリモートサポートを開く

上の図のように、表示されれば準備は完了しています。ここからはリモートアシスタンスを提供するために、支援する側と支援される側で操作が別れます。初めに支援を受ける側が準備します。

リモートサポートを受ける側の準備

リモートサポートを受ける側の手順を説明します。サポートを受ける側は今のパソコンの画面表示をサポートを提供する側と共有できます。

リモートサポートを受けるためにコードを生成

上の図のように、リモートサポートのページで、赤枠内の「コードを生成」をクリックします。

リモートサポートのためにコードを生成した画面

上の図のようにサポートを受ける範囲以外が暗くなり、サポートを受ける領域が目立つように表示されました。赤枠内にリモートサポートする側が受ける側のパソコンに接続するための12桁の数字が表示されます。ここではセキュリティ上の配慮で塗りつぶしています。

この12桁の数字をメモしてリモートサポートを提供してくれる人に伝えてください。有効な時間は5分です。

リモートサポートを提供する側の準備

ここからはリモートサポートを提供する側の操作となります。

リモートサポートを提供するためにアクセスコードを入力する

リモートサポートを受ける側の操作で表示された12桁の数字を上の図の①の赤枠内に入力します。半角数字しか入力を受け付けないので注意してください。

入力が終わったら、②がクリックできるようになります。接続ボタンをクリックします。

リモートサポートを受ける側に接続確認

リモートサポートを提供する側が正しい12桁のコードを入力して接続してくると、最終確認のためのメッセージが表示されます。

リモートアクセスを受ける側に表示されるダイアログ

上の図のようなダイアログが表示されます。グレーで塗りつぶしたところはサポートを提供する人のGoogleアカウントに関連してしたメールアドレスが表示されます。

間違いなければ、「共有」をクリックするとリモートサポートができるように画面共有が始まるます。

リモートサポートを終了するには

リモートサポートによる画面共有を開始すると表示されるダイアログを探します。

Googleリモートサポートの画面共有を終了する

上の図のように、右側にある「共有を停止」ボタンをクリックしてリモートサポートによる画面共有を停止します。

なお、Macで仮想デスクトップを使っている場合には、リモートサポートを開始した仮想デスクトップの画面に固定されていますので注意が必要です。Windowsの場合は仮想デスクトップを移動してもダイアログが付いてきます。

まとめ

リモートアシスタンスの代わり簡単に使えないかと検証してみたGoogleリモートサポートですが、画面を共有する必要最小限の機能に特化していました。Chromeだけインストールしてあれば、ほぼ使えてしまう機能なので、データの受け渡しが簡単にできないのはセキュリティに配慮していると思います。

WIndowsのリモートアシスタンスが使いにくかったので、探していたのですが、Chromeに具備されていたのは気付きませんでした。

この記事を読んでいる方にも参考になると幸いです。

初心者でも使いやすい動画作成アプリを紹介

動画のフォーマットを変換したり、著作権には要注意ですがストリーミングを動画に変換したいと思った事はありませんか? 今回は無償でも使えて初心者でも簡単に動画を作成できるアプリを紹介します。

初心者が動画を作成するのはハードルが高い
Mudassar IqbalによるPixabayからの画像

動画編集ソフトは高くて高機能な製品が多いのですが、今回紹介するVideoProcは私のような動画作成や編集の素人でもシンプルで使いやすく構成されています。

このページの結論

VideoProcは機能を限定することで使いやすさと有償版のリーズナブルな価格を実現しています。提供する機能の中で良いと思うのは以下です。

  1. パソコンの画面操作を録画できる。画面表示できるならスマホも録画可能です
  2. YoutubeなどのWeb動画やストリーミングを簡単に動画に変換出来る(著作権には注意)
  3. 簡単な動画編集が可能

一方で字幕の文字列を直接編集できないという制限があります。またモザイクなどの効果が全体にしかかけられないようです。

高度な動画編集は他の専用アプリを使った方が良いです。

VideoProcは初心者が簡単に動画変換できる

VideoProcはパソコンの画面操作の録画で動画で操作マニュアルを作成したり、Webストリーミングコンテンツを動画に簡単な操作で変換できます。さらにパソコンに表示できるなら、スマホの画面やリモートデスクトップで接続したサーバの操作画面も録画できてしまいます

YouTubeは当然ですが、1000以上に動画サイトから動画に変換できるそうです。でも著作権にはくれぐれも注意してください。最近は少ないかもしれませんが、DVDからの取り込みにも対応しています。

インストールも想定しているより簡単です。インストーラをダウンロードして、実行するだけでインストールできます。実行すると下のようにシンプルな4つのメニューが表示されます。

初心者に新設なシンプルな4つのメニューだけ

VideoProc起動後の状態

主に使えると思うのはビデオによる動画変換、ダウンロードによる動画サイトの動画変換、録画によるパソコン操作画面やカメラ動画の録画です。

ビデオ機能は動画変換でほとんどの形式に対応

ビデオは動画フォーマットの変換で動画ファイルを読み込むと変換のフォーマットを指定します。多数のフォーマットがありますが、デバイスから対応しているフォーマットを選べるのでわかり易いです。

VideoProcで動画データを変換

ダウンロード機能で初心者でもストリーミングを保存できる

著作権に注意は必要ですが、ストリーミングを動画に変換できます。これもとても簡単にできてしまいました。ストリーミングやWeb動画のURLをコピーして分析すると使えます。

VideoProcのWeb動画ダウンロードが簡単

上の赤枠内で、「ビデオ追加」は音声やBGMと動画を動画ファイルとして保存します。「音楽追加」は動画は保存しないで音声やBGMをファイルとして保存します。

録画機能はパソコンの操作を動画で保存できる

録画機能はパソコンの画面操作を録画できます。範囲指定することもできますので、パソコンに表示できるものなら、スマホの画面でも、リモートデスクトップのサーバの画面でもなんでも動画として保存できます。マニュアル作成としても使えると思います。ゲーム実況する際のデータ保存用にも使えます。

Macにおいては権限を設定しないと真っ暗になります。

Macのアップルメニューからシステム環境設定を開く

上の図のように、システム環境設定を開きます。

VideoProcが画面を記録できるようにセキュリティとプライバシーを開く

上の図の赤枠内の「セキュリティとプライバシー」をクリックします。

VideoProcが画面録画できるように権限を設定する途中

上の図のように、「セキュリティとプライバシー」が開いたら、①プライバシーのタブをクリックして、②項目を下に移動します。

VideoProcが画面録画できるようにけんげんを設定

上のずの赤枠のように、①画面収録を選択して、②VideoProcにチェックを入れて画面の収録ができる権限を付与します。VideoProcを立ち上げて録画をクリックすると標準では全画面を記録します。

パソコン画面の録画イメージ

上の図のようにVideoProc内にパソコン画面が表示されれば成功です。Windowsでは権限設定は不要でした。左下のクロップを使うと録画範囲をウィンドウか自由に選択することができます。

VideoProcは編集機能も付いている

複雑な処理はできませんが、基本的な編集機能は付いています。余分な部分をカットしたりはできますが、字幕を直接入力できないのは少し残念です。

やはり動画の変換が主機能の製品のようです。字幕の文字編集が直接できると編集機能は充分なのですが、それは他のアプリに任せた方が良いということですね。

VideoProcのライセンスについて

有償版のライセンスはMacとWindwosで別ですので購入する時は注意しましょう。クロスプラットフォームライセンスとしても提供してほしいです。無償ばんの機能は限定されていますが、動作確認するには充分だと思います。

VideoProc無償版の制限事項

まとめ

初心者にとっては動画の用語や操作は複雑です。私も正直よくわかっていませんでした。でもVideoProcを使うと覚える機能が少ないので使いやすく動画作成の面白みがわかってきました。これを使って色々な動画編集ができるようになりたいと思ってます。