ドコモ口座からの不正送金を止めよう!
ドコモ口座は簡単に送金されてしまった

ドコモ口座というサービスで、不正送金されていることが報じされています。しかもドコモ口座を利用していない人でも不正送金されているようです。怖い世の中ですね、全く関係の無いサービスで自分の口座からお金が消えていくわけですから。

今回は、ドコモ口座の不正送金の被害者にならないためにできることはあるのかということと、どうやって防ぐのかの2点を考えてみます。

一応私は情報処理安全確保支援士という情報セキュリティの資格は持っています。

ドコモ口座の不正送金ができた原因

なぜ無関係な人にここまで被害が出たのかを考えてみたいと思います。原因は2つあると思います。

ドコモ口座の登録時の本人確認が不十分

メールアドレスだけで登録できるということで、本人確認がとても緩かったです。そのため、銀行口座を持つ本人以外でも登録ができてしまうという状況でした。

誰がドコモ口座を解説したのかが不十分なため、現金で引き出されてしまうと追跡することは難しいと思います。

口座情報と暗証番号が漏えいしていた

一番怖いのはこちらです。いくらドコモ口座への登録時の本人確認が不十分でも、口座番号と暗証番号がセットでわかっていないと、不正送金できないわけです。

どうやって口座情報と暗証番号を盗むのでしょうか? 可能性として高いのは以下の2つの条件があったと思います。

  1. 暗証番号を誕生日などのわかり易い数字にしている
  2. フィッシングサイトで口座情報などが漏れた

最近のフィッシングサイトは本物と見分けがつかないように怪しまれないように作り込んであります。人が見分けることは難しいです。

個人情報の漏えいが金銭の損失に直結した

ふだん個人情報の漏えいがあっても、関係者が謝罪して金券配って終わりという話がいくつか過去にはありました。でも名前や住所、電話番号ではせいぜいサービスの電話で本人になりすます程度しかできませんでした。

ドコモ口座による本人確認の緩さで身を隠すことができる上に簡単に送金ができるという脆い2つが重なってとてもわかり易いセキュリティ事故が金銭に直結する事例を作ってしまいました。

ドコモには情報セキュリティの専門家はいなかったのでしょうか。セキュリティよりサービス化を優先してしまったのでしょうか。最近の情報漏えいは金銭に直結するため、本当に怖い時代になりました。

ドコモ口座の不正送金を防ぐ方法

暗証番号を変える

まずは暗証番号を定期的に変更するという方法があります。銀行窓口で変更可能です。インターネット経由でも暗証番号を変えることができる銀行もあります。

個人情報が漏えいしない対策

そもそも銀行口座や暗証番号などの個人情報がフィッシングサイト経由で漏れないようにウイルス対策ソフトでパソコンやスマートフォンを強化しましょう。

最近のウイルス対策ソフトには、ウイルス対策だけでなく、フィッシングサイトへアクセスしないように守ってくれる機能があります。

スマホなら安全なのでしょうか? そんなことはありません。個人情報を狙っている人はパソコンやスマートフォン関係なく、Webサイトへのアクセスで情報を抜き取られる時代になりました。市場の利用者が多いデバイスは狙われますので気を付ける必要があります。

そう考えると無性のセキュリティ製品では守れない領域です。ドコモ鋼材の不正送金のニュースを見て、有害なWebサイトにアクセスしないよう守ってくれる有償のウイルス対策製品はとても心強いです。

どんなウイルス対策ソフトが良いの?

Web脅威対策やフィッシング対策などの文言が入っていれば対策できる製品です。高性能で選ぶならカスペルスキーです。

使いやすさやサポートの細かさで選ぶならトレンドマイクロだと思います。

ウイルスバスター公式トレンドマイクロ・オンラインショップ

次に軽さが売りのESETです。好きなら良いと思います。大きな差異はありません。

お勧めできるのはここくらいまでです。あとはあまり使用していないのと日本人向きでは無いと思います。カスペルスキーは性能だけで選ぶ人には良いと思ってお勧めしています。

ウイルス対策ソフトは1ヶ月お試しでインストールできるので、インストールして操作感や電池の持ちなどを確認しましょう。正直な話、好みで選んでもカスペルスキー、トレンドマイクロ、ESETなら外れはありません。あくまで個人向け製品のことについてですので、ご了承ください。

リモートアシスタンスを簡単に使おう!

遠隔でもパソコンの画面状態を共有できる便利なリモートアシスタンスですが、Windowsに標準で搭載されているリモートアシスタンスは使いにくいと思います。コロナの影響もあり、なかなかパソコンの前で画面を一緒に見ながら操作ということが難しい状況です。

ここではchromeのリモートサポートがとても簡単で便利にリモートアシスタンス機能が使えますので、紹介したいと思います。

googleリモートアクセスで簡単にリモートアシスタンスを使う
このページの結論

googleリモートアクセスはリモートアシスタンスとして便利に使えます。インストールする必要があるのは以下2つの順に行えば利用できます。

  1. Google Chromeをインストール
  2. Google Remote Desktopをインストール
  3. Google Remote Desktopの初期設定

私の個人的な見解になりますが、Windows標準のリモートアシスタンスより使いやすいです。この機能を使うにはGoogleアカウントでログインする必要があります。

Googleリモートアクセスの何が良いの?

今のところ無償で使える点がメリットです。リモートアクセスはリモートデスクトップとは違います。Windowsの機能で言うとリモートアシスタンスです。リモートデスクトップでは遠隔でログインすることが目的です。画面を共有しません。

対してリモートアシスタンスは、パソコンを使っている人と画面共有ができます。画面共有してパソコンの疑問を解決するための問題を共有するための機能です。

Googleリモートアクセスを使う手順

Google Chromeをインストール

chromeの配布サイトからご自分のデバイスにあったchromeをインストールします。ここはそんなに難しくないと思います。

Google Chromeをインストール済みであればアップデートして最新にしておきます。Windows10のソフトウェアの更新確認(Google Chrome)を参照してください。

Google Remote Desktopをインストール

chromeリモートデスクトップのサイトへGoogle Chromeでアクセスします。

googleリモートアクセスで簡単にリモートアシスタンスを使う

上のような画面が表示されると成功です。ダウンロードアイコンをクリックして、chromeremotedesktopアプリをインストールします。インストール後自分のパソコンを識別するための名前設定が必要です。コンピュータ名を指定すると良いでしょう。

MacではGoogle Remote Desktopに権限付与が必要

Macもインストールして使うことができますが、権限を2つ付与する必要があります。

  1. アクセシビリティ
  2. 画面収録

下のように案内が出るので苦労することも無いと思います。

chromeリモートデスクトップへの権限付与

次に、画面収録の権限の付与も必要です。

画面収録の権限を付与

権限の付与が完了すると使えるようになります。

Google Remote Desktopの初期設定

まずはGoogle Remote Desktopが自動で起動しないようにします。chromeリモートデスクトップのサイトへGoogle Chromeでアクセスします。

Googleリモートアクセスのトップページ

上の図のように、「オンにする」と表示されていれば大丈夫です。意図せずオンラインとなっている場合には、ゴミ箱のマークをクリックしてリモート接続を無効にすると上の図のような状態に変わります。

ここまでできれば、Googleリモートアクセスをリモートアシスタンスとして使う準備が完了です。

Googleリモートアクセスを使ってみよう!

リモート接続する2台のパソコンに。chromeリモートデスクトップのサイトへGoogle Chromeでアクセスします。

リモートサポートを選択

上の図のように、赤枠内の「リモートサポート」をクリックします。

Googleリモートサポートを開く

上の図のように、表示されれば準備は完了しています。ここからはリモートアシスタンスを提供するために、支援する側と支援される側で操作が別れます。初めに支援を受ける側が準備します。

リモートサポートを受ける側の準備

リモートサポートを受ける側の手順を説明します。サポートを受ける側は今のパソコンの画面表示をサポートを提供する側と共有できます。

リモートサポートを受けるためにコードを生成

上の図のように、リモートサポートのページで、赤枠内の「コードを生成」をクリックします。

リモートサポートのためにコードを生成した画面

上の図のようにサポートを受ける範囲以外が暗くなり、サポートを受ける領域が目立つように表示されました。赤枠内にリモートサポートする側が受ける側のパソコンに接続するための12桁の数字が表示されます。ここではセキュリティ上の配慮で塗りつぶしています。

この12桁の数字をメモしてリモートサポートを提供してくれる人に伝えてください。有効な時間は5分です。

リモートサポートを提供する側の準備

ここからはリモートサポートを提供する側の操作となります。

リモートサポートを提供するためにアクセスコードを入力する

リモートサポートを受ける側の操作で表示された12桁の数字を上の図の①の赤枠内に入力します。半角数字しか入力を受け付けないので注意してください。

入力が終わったら、②がクリックできるようになります。接続ボタンをクリックします。

リモートサポートを受ける側に接続確認

リモートサポートを提供する側が正しい12桁のコードを入力して接続してくると、最終確認のためのメッセージが表示されます。

リモートアクセスを受ける側に表示されるダイアログ

上の図のようなダイアログが表示されます。グレーで塗りつぶしたところはサポートを提供する人のGoogleアカウントに関連してしたメールアドレスが表示されます。

間違いなければ、「共有」をクリックするとリモートサポートができるように画面共有が始まるます。

リモートサポートを終了するには

リモートサポートによる画面共有を開始すると表示されるダイアログを探します。

Googleリモートサポートの画面共有を終了する

上の図のように、右側にある「共有を停止」ボタンをクリックしてリモートサポートによる画面共有を停止します。

なお、Macで仮想デスクトップを使っている場合には、リモートサポートを開始した仮想デスクトップの画面に固定されていますので注意が必要です。Windowsの場合は仮想デスクトップを移動してもダイアログが付いてきます。

まとめ

リモートアシスタンスの代わり簡単に使えないかと検証してみたGoogleリモートサポートですが、画面を共有する必要最小限の機能に特化していました。Chromeだけインストールしてあれば、ほぼ使えてしまう機能なので、データの受け渡しが簡単にできないのはセキュリティに配慮していると思います。

WIndowsのリモートアシスタンスが使いにくかったので、探していたのですが、Chromeに具備されていたのは気付きませんでした。

この記事を読んでいる方にも参考になると幸いです。

初心者でも使いやすい動画作成アプリを紹介

動画のフォーマットを変換したり、著作権には要注意ですがストリーミングを動画に変換したいと思った事はありませんか? 今回は無償でも使えて初心者でも簡単に動画を作成できるアプリを紹介します。

初心者が動画を作成するのはハードルが高い
Mudassar IqbalによるPixabayからの画像

動画編集ソフトは高くて高機能な製品が多いのですが、今回紹介するVideoProcは私のような動画作成や編集の素人でもシンプルで使いやすく構成されています。

このページの結論

VideoProcは機能を限定することで使いやすさと有償版のリーズナブルな価格を実現しています。提供する機能の中で良いと思うのは以下です。

  1. パソコンの画面操作を録画できる。画面表示できるならスマホも録画可能です
  2. YoutubeなどのWeb動画やストリーミングを簡単に動画に変換出来る(著作権には注意)
  3. 簡単な動画編集が可能

一方で字幕の文字列を直接編集できないという制限があります。またモザイクなどの効果が全体にしかかけられないようです。

高度な動画編集は他の専用アプリを使った方が良いです。

VideoProcは初心者が簡単に動画変換できる

VideoProcはパソコンの画面操作の録画で動画で操作マニュアルを作成したり、Webストリーミングコンテンツを動画に簡単な操作で変換できます。さらにパソコンに表示できるなら、スマホの画面やリモートデスクトップで接続したサーバの操作画面も録画できてしまいます

YouTubeは当然ですが、1000以上に動画サイトから動画に変換できるそうです。でも著作権にはくれぐれも注意してください。最近は少ないかもしれませんが、DVDからの取り込みにも対応しています。

インストールも想定しているより簡単です。インストーラをダウンロードして、実行するだけでインストールできます。実行すると下のようにシンプルな4つのメニューが表示されます。

初心者に新設なシンプルな4つのメニューだけ

VideoProc起動後の状態

主に使えると思うのはビデオによる動画変換、ダウンロードによる動画サイトの動画変換、録画によるパソコン操作画面やカメラ動画の録画です。

ビデオ機能は動画変換でほとんどの形式に対応

ビデオは動画フォーマットの変換で動画ファイルを読み込むと変換のフォーマットを指定します。多数のフォーマットがありますが、デバイスから対応しているフォーマットを選べるのでわかり易いです。

VideoProcで動画データを変換

ダウンロード機能で初心者でもストリーミングを保存できる

著作権に注意は必要ですが、ストリーミングを動画に変換できます。これもとても簡単にできてしまいました。ストリーミングやWeb動画のURLをコピーして分析すると使えます。

VideoProcのWeb動画ダウンロードが簡単

上の赤枠内で、「ビデオ追加」は音声やBGMと動画を動画ファイルとして保存します。「音楽追加」は動画は保存しないで音声やBGMをファイルとして保存します。

録画機能はパソコンの操作を動画で保存できる

録画機能はパソコンの画面操作を録画できます。範囲指定することもできますので、パソコンに表示できるものなら、スマホの画面でも、リモートデスクトップのサーバの画面でもなんでも動画として保存できます。マニュアル作成としても使えると思います。ゲーム実況する際のデータ保存用にも使えます。

Macにおいては権限を設定しないと真っ暗になります。

Macのアップルメニューからシステム環境設定を開く

上の図のように、システム環境設定を開きます。

VideoProcが画面を記録できるようにセキュリティとプライバシーを開く

上の図の赤枠内の「セキュリティとプライバシー」をクリックします。

VideoProcが画面録画できるように権限を設定する途中

上の図のように、「セキュリティとプライバシー」が開いたら、①プライバシーのタブをクリックして、②項目を下に移動します。

VideoProcが画面録画できるようにけんげんを設定

上のずの赤枠のように、①画面収録を選択して、②VideoProcにチェックを入れて画面の収録ができる権限を付与します。VideoProcを立ち上げて録画をクリックすると標準では全画面を記録します。

パソコン画面の録画イメージ

上の図のようにVideoProc内にパソコン画面が表示されれば成功です。Windowsでは権限設定は不要でした。左下のクロップを使うと録画範囲をウィンドウか自由に選択することができます。

VideoProcは編集機能も付いている

複雑な処理はできませんが、基本的な編集機能は付いています。余分な部分をカットしたりはできますが、字幕を直接入力できないのは少し残念です。

やはり動画の変換が主機能の製品のようです。字幕の文字編集が直接できると編集機能は充分なのですが、それは他のアプリに任せた方が良いということですね。

VideoProcのライセンスについて

有償版のライセンスはMacとWindwosで別ですので購入する時は注意しましょう。クロスプラットフォームライセンスとしても提供してほしいです。無償ばんの機能は限定されていますが、動作確認するには充分だと思います。

VideoProc無償版の制限事項

まとめ

初心者にとっては動画の用語や操作は複雑です。私も正直よくわかっていませんでした。でもVideoProcを使うと覚える機能が少ないので使いやすく動画作成の面白みがわかってきました。これを使って色々な動画編集ができるようになりたいと思ってます。

固定IPアドレスを安価に簡単に使おう!

コロナ禍によって、テレワークや在宅勤務が進んでいます。でも、受け入れる側のネットワークがまだ準備ができていないことも多いです。テレワークは一般的にインターネットVPN環境が必要です。設備が間に合わずテレワークが難しいことが多いこともあります。

そこで、次点の策として特定の固定グローバルIPアドレスからセキュリティレベルが低い接続(WebDAVを使ったファイルサーバへの直接接続やSSHによるサーバへの直接接続など)を許可することでセキュリティレベルを維持する方法を採る場合もあります。

そこでVPNを使って固定IPアドレスを提供してくれるサービスを利用します。

固定IPアドレスのためにVPNを使う
このページの結論

固定グローバルIPアドレスを提供してくれるプロバイダは少ないです。そのため固定IPアドレスを提供してくれるサービスを利用しましょう!

  1. プロバイダの固定IPアドレスオプションを利用する
  2. 固定IPアドレス提供サービスを利用する

お勧めは2の固定IPアドレス提供サービスを利用する方法です。固定アドレス提供サービスなら既存利用のプロバイダに依存しないからです。

固定IPアドレスをなぜ使うのか?

利用者を制限してセキュリティを強化する

サーバを使ってサービスを提供する場合には、常にハッカーやクラッカーからの攻撃にサービスがさらされます。サービスでのセキュリティ強化には限界もありますので、簡単にできるIPアドレス制限をすることでセキュリティ強化が比較的簡単にできます

二要素認証と同じで、1つの複雑な条件で制限するより、2つの簡単な条件で制限する方が容易です。

セキュリティ維持にかかる費用を削減できる

これも2要素認証のメリットですが、IPアドレスで門前払いできます。そのため、サービスで実装するセキュリティレベルが低くても一見さんお断りのシステムで全体のセキュリティレベルは高く維持できます。

固定IPアドレスが簡単に使えないのはなぜ

IPv4グローバルIPアドレスは増やせないから

1990年代からIPv4アドレスは足りないと言われています。32ビットの長さで変更できません。IPv4アドレスは約43億個あります。インターネット人口が増えている状況では、アメリカ(人口3億2千万人)と日本(人口1億2千万人)、中国(人口13億人)の全員が使ったらすでに足りなくなる計算です。

IPv4アドレスはパソコンやスマホ、タブレットだけではなく、サービスを提供するサーバーやネットワークを接続する機器にも使います。そのためIPv4アドレスが不足して枯渇することは明らかでした。

インターネットの利用端末が増えたから

これもIPv4アドレスを枯渇させるには十分な理由です。サービスと利用者が増えればIPv4アドレスがさらに必要となります。

このためIPv4アドレスはインターネットが身近になるにつれて枯渇していきました。

固定IPアドレスを提供するサービスを利用

そんな貴重になったIPv4アドレスを固定的に割り当ててもらえるサービスがあります。

プロバイダの固定IPアドレス提供サービスを利用

インターネットへの接続を提供してもらえるプロバイダのオプションメニューとして、固定IPアドレスの割当を提供しているプロバイダは少なくなっていますがあります。

でも使い慣れたプロバイダやキャリアを使いたいですよね。そう思うのであれば固定IPドレスをサービスとして提供してくれるサービスを利用しましょう。

使い方は申し込んでVPN接続するだけです。L2TPと記載があるのはIPsecも含まれています。2か月無料なので始めやすいです。

固定IPアドレス提供サービスを利用

利用しているプロバイダが固定IPアドレスをオプション提供している場合はそれを使うもの有効です。スマホやタブレットのキャリア選択の自由度が無いので注意が必要です。

まとめ

以前は固定IPアドレスを割り当てるオプションが多かったのですが、最近は減りました。スマホやタブレットを使うキャリアにはあまり固定IPアドレス割り当てが無いので、キャリアやプロバイダに関係なく、固定IPアドレスを割り当てるサービスを提供してもらえるのは選択肢が増えるので助かります。

固定IPアドレスの割当が終わったら、本当に割り当てられているか確認します。グローバルIPアドレスを調べるにあなたの端末が使っているIPアドレスを表示するページとしています。

固定IPアドレス提供サービスで提供された固定IPとなっていれば成功です。

Mac Bookは4点気を付けると使いこなせます!

2020年モデルのMac Bookがスペックの割に安価なので、初めてMac Book Airを買ってみました。私はSEですが、Macを本格的に使うのは初めてです。

Mac Book Air 2020

Mac Bookが気になっている人、既に購入したが使いこなすのに苦労している人は居ると思います。私も最初はWindowsを使っているとMacに戸惑って使いにくいと思うこともあると思います。でも、Windowsとの違いの3点に気づくとMac Bookがとても使いやすくなりました。

Mac Book を使いはじめて1週間ほどです。この記事は、Mac Bookを気になっている人でWindowsしか知らない人がMac Bookを使いこなすコツを4点まとます。

このページの結論

Mac Bookを使い始めるコツは次の4点です。

  1. ファイアウォールが標準では無効状態です。すぐに有効にしましょう。
  2. トラックパッドをクリックする時に一本指のクリックはWindowsの左クリックです。Windowsの右クリックは二本指でトラックパッドをクリックします。
  3. Macでウィンドウメニューは上部のメニューバーに表示します。
  4. WindowsのタスクバーのアイコンはMacではDockに表示します。

 

Mac Bookを使いこなすポイント

ファイアウォールを有効にする

Windowsだとファイアウォールは標準で有効ですが、Mac Bookは標準では無効でした。早速有効にします。システム環境設定を起動します。

Macのアップルメニューからシステム環境設定を開く

上の図のように、アップリメニューを表示して、システム環境設定を開きます。

ファイアウォールをオンにするためにMacのセキュリティとプライバシーを開く

上の図のように、システム環境設定のウィンドウが開きます。赤丸にあるセキュリティとプライバシーをクリックします。

Macのセキュリティとプライバシーのウィンドウでファイアウォールタグを表示

上の図のように、セキュリティとプライバシーのウィンドウが表示されたら、ファイアウォールのタグをクリックします。

Macのファイアウォール設定を変更するためにロックを解除

上の図のように、ファイアウォールの設定が表示されたら、左下の赤枠にあるカギをクリックします。

Macでシステム設定を変更するためにパスワードを入力

上の図のように、システム設定を変更するために、パスワードまたはTouchIDで認証が必要です。認証が通ればシステム環境設定ができるようになります。

Macでファイアウォールをオンにする

上の図のように、やっとファイアウォールを有効にできます。赤枠内をクリックしてファイアウォールを有効にします。

Macのファイアウォールが有効になったことを確認

上の図のように、左上の赤枠でファイアウォールがオンと表示されていれば正常にファイアウォールが有効になりました。システム環境設定のウィンドウを閉じて大丈夫です。

トラックパッドでの左クリックと右クリック

Windowsの左クリックと右クリックは、Mac Bookでは違いがあります。機能や役割はほぼ同じですが、Macでは左右と言う使い分けは無いと思います。

Windowsの左クリックは、Macでは指1ほんでトラックパッドをクリックします。クリックしながらドラッグすることも可能です。

Windowsの右クリックは、Macでは指2本でクリックします。

クリックとは別ですが、指2本で上下にスワイプで上下スクロール、左右スクロールでブラウザの戻ると進むの操作が可能です。指2本で上下はWindowsでもありますが、指2本で左右スクロールは無かったと思います。

指3本だと仮想デスクトップの操作ができます。指3本上下スクロールでウィンドウを他デスクトップへ移動させることができます。指3本左右スクロールでデスクトップを移動できます。

ここまでトラックパッドで操作できると、Mac Bookにマウスは要らないと思います。

Macのアプリケーションはどこ?

最近使ったアプリケーションは下中央にあるDockに表示されます。

MacのアプリケーションはDockに表示

Dockには全部のアプリケーションが表示される訳ではありません。有用なものや最近使ったアプリケーションが表示されます。

全部のアプリケーションはWindowsのエクスプローラのようなFinderを表示して、左メニューからアプリケーションを選ぶと右エリアに全てのアプリケーションのアイコンが表示されます。

MacのFinder

上の図のように、人の顔のようなアイコンです。Finderを起動してアプリケーションメニューを表示します。

MacのFinderからアプリケーションの一覧を表示

上の図のようにアプリケーションのアイコンを表示できました。ここからデスクトップにショートカットアイコンを作ることもできます。

Macのウィンドウメニューはどこ?

Macのウィンドウのメニューは、上部のメニューバーに統合されてます。メニューバーの左がアップルメニュー、右にアプリケーション名、右からがアプリケーション用のメニューになります。

Macのメニューバーのアプリケーション毎の変化

上の図は、4つのアプリケーションを起動してアクティブウィンドウを変えてみました。アプリケーション毎にメニューが変わることがわかると思います。

ネットワーク接続

Bluetoothテザリングも使える

Windowsでは苦労しましたが、Macはテザリングするとすんなり使えました。WindowsのBluetoothテザリングについては、Bluetoothテザリングを使いこなすに纏めています。

Bluetoothを有効にする

Macの標準状態ではBluetoothは無効状態です。次の手順に沿って有効にします。

Macのアップルメニューからシステム環境設定を開く

上の図のように、左上のアップルメニューをクリックして「システム環境設定…」を開きます。

Macのシステム環境設定からBluetoothを選択

上の図のようなシステム環境設定のウィンドウが開きます。赤丸のようなBluetoothアイコンを探してクリックします。

MacのBluetoothシステム環境設定で設定する項目

上の図のように、Bluetooth環境設定が開きます。ここでは2つ設定します。①Bluetoothを有効にします。②メニューバーにBluetoothを表示にチェックを入れてメニューバーから操作できるようにします。Bluetooth環境設定も下のように変わります。

Bluetooth有効後の設定画面

上のように「Bluetooth:オン」と表示されており、メニューバーのBluetoothの状態が下の図のように変わっていればBluetoothは有効に変わっています。

Bluetoothを有効にしてメディアバーに表示した表示した状態

スマートフォンとBluetoothでペアリング

Mac BookでBluetoothを有効にして、Bluetooth環境設定を開いている状態にします。次にスマートフォンでBluetoothのペアリングを開始します。ペアリング先の機器に同じコードが表示されるのを確認してペアリングを完了します。

Mac BookのBluetooth環境設定を見ていると、Bluetoothペアリング対象の候補が上がってきます。

MacでBluetoothテザリング開始の状態

上の図の赤枠無いのように、ペアリング可能なスマートフォンが上がってきます。接続ボタンをクリックしてペアリングします。

MacのBluetooth環境設定でペアリングが完了

Bluetoothペアリングが完了すると上の図のように、接続ボタンが消えて未接続と表示されます。

Bluetooth環境設定は閉じて大丈夫です。

Bluetoothテザリングを開始

メニューバーのBluetoothアイコンをクリックしてメニューを表示すると、先ほどペアリングしたスマートフォンの名前が表示されてサブメニューが表示されます。

MacでBluetoothテザリングを開始

上の図のように、赤枠のネットワークへの接続をクリックします。これでBluetoothテザリングを開始します。

上の図では無線LANが繋がっている状態でBluetoothテザリングを接続していますが、ネットワークのトラブルを回避するためにはネットワーク接続を1つに絞ってください。そのため、無線LANなどのBluetoothテザリング以外のネットワークから切断してからBluetoothテザリングで接続します。

Bluetoothテザリングが接続できるとメニューバーのBluetoothアイコンが変わります。

Bluetoothテザリングを解除するにはBluetoothアイコンからペアリングしたスマートフォン名で始まるサブメニューを開きます。

MacでBluetoothテザリングを終了する

上の図のように、①Bluetoothアイコンをクリックしてペアリングしている機器(上の図ではXperia XZ2)のサブメニューを開き、②ネットワークから接続解除をクリックしてBluetoothテザリングを終了します。

以上でMacでのBluetoothテザリングの説明は完了です。

有線LANはUSBハブが必要

2020年の新しいMac BookはUSB Type-Cのポートしかありません。そのためUSB Type-AやHDMI、VGA、有線LANのポートはUSBハブが必要です。私が購入したのは下の製品です。

直付け式はMac Book本体のUSB Type-Cポートに重みが負担となるので、選択しませんでした。SEという職業病なのでしょうか、色々なポートに対応したく、多機能製品を選びました。

Mac Book AirでUSB Type-C ハブを接続したイメージ

上の図のように色味も合っているのでとても満足しています。

まとめ

私が初めてMac Book Airを使って気になったところ、つまづいたところを解決方法も合わせて説明しました。思っていたよりは使いやすかったです。人によっては使いにくいと言う人も居ますので。

最後に感想ですが、Microsoft Officeが2007以降でリボン形式になった時にも使いにくいと言う人も居ました。新しいことをするために慣れる必要はあると思います。時代の変化に対応していく必要があると思いますので、使いにくいからと捨てたり諦めたりするのではなく、何とかして使いこなすことを考えた方が良いと思います。

Windows10はProをSEにお勧めします!

Windows10にはHomeとProのエディションがあります。Windowsパソコンを選ぶときどちらを選びますか? 安いHomeを選びますか? それとも機能豊富なProを選びますか? とても迷いますよね。

本ページでは、使ってみてSEにお勧めできるProの使い方を紹介します。

Windows10のどちらを選ぶますか
このページの結論

Windows10はProエディションをお勧めします。理由は以下2点にメリットを感じるかどうかです。

  1. Hyper-V上で他のOSを動かして試すことができる。他OSとは具体的にはWindows ServerやCentOSなどです。
  2. リモートデスクトップサービスを使える。デスクトップPCをリモートからノートPCで管理するために使えます。

上記2点にメリットを感じない方はHomeを使ってください。

Windows10 HomeとProの違い

HomeとProの違いはMicrosoftのWindows 10 Home とProの違いに詳しい説明があります。Proが企業用途に近いことはわかりますが、個人で使える理由はなかなか見えません。

あと価格も違います。以前は10,000円位Proの方が高かったのですが、最近のAmazonだと4,000円位しか差がないようです。

Windows10 Proのお勧めポイント

さて、Microsoftの説明ではHomeが個人用でProが企業用と想定しています。でも企業用のProであっても個人で有用な機能があります。有用と思う機能を2つ紹介します。

最大のメリットHyper-Vが使える

Hyper-VはMicrosoftが提供するハイパーバイザーベースの仮想化システムで、Windowsの上で別のOSを動作させることができます。

本ページでもHyper-VがProで標準添付されていることを、仮想環境を個人で試用してみたいで説明しています。VMWareは試用しかできませんが、Hyper-VはPro以上のエディションで標準添付で使えます。

CentOS8を最短でインストールするでは、具体的にCentOS8をインストールする方法を紹介しています。WindowsOSも評価版をインストールすることで180日は評価利用することができます。

こんなに簡単にサーバ環境を無償で簡単に使える環境は無いと思います。仮想化環境を使う必要があるSEの方やパソコンのことOSのことを勉強したい人にはとても良い環境でお勧めできます。

リモートデスクトップサービスが使える

私がお勧めするもう一つの理由がリモートデスクトップサービスが使える点です。Homeでは使えません。フリーのVNCなどを使えばリモートデスクトップはHomeで使えますが、Windowsのアップデートなどで動作しなくなる危険もあります。

Pro以上であればMicrosoft標準のリモートデスクトップが標準添付されていますので、特にデスクトップにはProエディションをお勧めします。前項のHyper-Vをパワフルなデスクトップで実装して、サーバのように使えます。ノートPCからサーバをリモート管理するためにリモートデスクトップを使うことができます。

その他のProのメリット

その他にはほぼ企業用途ですが、紹介いたします。

ActiveDirectoryへ参加できる

Windows10の設定を一元管理ができる機能です。明らかに個人用でなはく、企業が全体のWindows10のセキュリティレベルを一定以上に維持するために使います。グループポリシーという機能でWindows10のパソコンのハードウェアからソフトウェアやアカウントまで細かく制御できます。

BitLockerでディスクを暗号化できる

サードパーティ製でも実現できますが、先ほどのActiveDirectoryで一元管理ができるので、やはり企業用です。

まとめ

私がProをお勧めする一番の理由はHyper-Vがとても使いやすいことです。仮想サーバをいろいろ立ち上げていますが、サーバOSの検証目的で使うには一番良いと思います。

Hyper-Vが要らないのであれば、Homeを選択するのも良いと思います。参考になれば幸いです。

ネットを安全に使うには道具の整備と敵を知ること!

インターネットのことを略して「ネット」と言いますが、ネットサーフィンって危険って思う方が多いですよね。登録セキスペを持っていて、セキュリティの専門にしているSEの私から見るとそこまで神経質になる必要はないのですが、知らないということは怖いです。

ネットを安瀬に使うには

本記事ではネットを安全に使う方法を簡単に4点にまとめます。初心者の方でもこれだけ抑えれば怖い情報漏洩は起こさないと思います。

このページの結論

ネットを安全に使うには以下を気を付けましょう。

  1. ホスト型ファイアウォールは無効にしない
  2. 使っている端末のソフトウェアは最新版にしておく
  3. 通信路を暗号化していないWebサイトなどへ接続しない

ネットの安全は現実世界と同じ

まずは何が危険なのかを知りましょう。現実世界では金品を強奪されたり、自身に降りかかる危険を避けることです。

  1. すでに分かっている詐欺などの手口を理解する
  2. 現金を必要最小限にするなど損害を減らす
  3. 犯罪に遭遇した場合の逃げる方法を知る

ネットの世界では、非公開の情報が一番大事です。現実世界の自身の代わりになるのは、スマホやタブレットやパソコンになります。

  1. セキュリティパッチをソフトウェアに当てて、弱点をなくす
  2. 不必要な情報をスマホやタブレットやパソコンに入れておかない
  3. 標的型攻撃メールなど、攻撃を受けた場合に回避の仕方を理解する

こうやって対比すると現実世界とネットの世界は基本的に同じです。現実世界の貴重品はネットの世界では個人情報などの貴重な情報になります。

ネットの前に端末の安全確保

本格的なネットの利用の前に、道具のメンテナンスをします。ネット利用の道具となるのはスマホやタブレットやパソコンなどの情報端末といわれるものです。

道路を走る自動車が道路を走る前には定期的に点検して安全を維持するのと同じように本格的にネットサーフィンする端末もセキュリティパッチを適用して安全点検します。

Windows10パソコンのセキュリティパッチを含むソフトウェアの更新が有るかを確認する方法はWindows10のソフトウェアの更新確認に説明していますので、参考にしてください。

ウイルス対策ソフトもWindows Defenderではなく有償の製品を使って安全性を高めましょう。有償のウイルス対策製品でも無償版を提供しているものもあります。詳細は無料ウイルスチェックで安全性を確認しようにまとめていますのでご覧ください。

Windowsファイアウォールは理由がわからない場合は有効にしておいてください。Windowsファイアウォールを無効にすると、インターネットから攻撃されて侵入される危険が高まります。ネットワークの安全性がわからない場合もあります。重要なので繰り返し説明します。Windowsファイアウォールは有効にしておいてください。

危険なネットを安全する方法

道具の準備ができたら、いよいよネットを安全に使う方法をまとめます。まずはWebサイトを閲覧するネットサーフィンやYoutubeなどの動画閲覧でも、SSLという通信路を暗号化する技術を使っています。

この通信路を暗号化するとネットでデータを安全に受け渡す基本になります。

Webサイトがhttpsで暗号化されていない場合にはVPNを使って暗号以下しましょう。オープンWiFiなど、安全性が確認できないネットワークの場合はVPNサービスを使うのが良いです。

ネットの危険を知っておく

端末のセキュリティを確保して、ネットワークのセキュリティも確保できたら、後は使うだけです。使う際に気を付ける点は機械的に守れるものではないです。使う人が危険性を理解して引っかからないようにします。

具体的には怪しいメールやSNSのリンクをクリックしない、信頼できないアプリはインストールしない、情報を信憑性を確認する。現実世界と同じで詐欺が横行しています。現実世界と違うのは国境がないことです。このため、国外からも怪しい情報がよく来ます。

敵を知るにはどんな危険があるか実際に知りましょう。日本の情報セキュリティを専門で扱っているIPには映像で知る情報セキュリティが公開されています。

ネットのセキュリティは必須スキル

テレワーク主体の業務が増えてきたこともありますが、ネットワークを自分自身で手配して使うことが必須スキルとなってきました。

テレワークのセキュリティについては、テレワークは3点気を付ければ安全ですにまとめていますので、参考にしてください。

“Webサイトが遅い”を解決する!

Webサイトを閲覧していて、「遅いなー」って感じたことないでしょうか? リニューアルしたり、設定を変更したり、プラグイン入れたり、何かしら変更した場合や、前触れもなくいきなり遅くなることもあります。

Webサイトが遅くて待たされている状態

Webサイトが10秒以上も表示されず、ChromeなどのWebブラウザが真っ白なんてこともあるでしょう。自分が関与していない箇所でお客から「何とかしろ!」なんて攻められるのも嫌なので、早々に「私の管轄部分は正常です」と言える事実を突きつけたいです。

このような時に実は、ChromeやFirefox、(最近ではChromeベースのMicrosoft Edge)にWebサイトの表示が遅い状況を分析できるツールが備わっています。以前SEの仕事でお客様から「Webサイトが遅い!」と言われて調べた際にとても役に立ってくれました。今回はこのツールを紹介したいと思います。

このページの結論

ChromeやFirefox、最近のChromeベースのMicrosoft EdgeにはWebサイト表示のどこでどれだけの時間がかかっているか分析して表示する機能があります。

  1. Google Chromeの「ディベロッパーツール」の「ネットワーク」
  2. Firefoxなら、「ウェブ開発」の「ネットワーク」
  3. ChromeベースのMicrosoft Edgeなら、「開発ツール」の「ネットワーク」

“Webが遅い”原因は何があるのか?

Webが遅いという原因はいくつかポイントがあります。今回紹介する手法は、WebサイトがChromeなどのWebブラウザに表示されるまで画面が真っ白になる状態の時間が10秒以上かかるような場合の原因分析に使えます。 

ネットワークが遅い場合

ネットワークが遅い場合は、Webサイトの表示だけが遅いのではなく、他のすべてが遅くなります。具体的には、Googleなどの検索サイトへのアクセスや、LAN内にあるファイルサーバなど、どこに接続するにも影響が出ます

ネットワーク全体が遅い場合はLANを管理しているネットワーク管理者に相談してください。この場合は本記事のツールは役に立ちません。

1回目だけWebサイトの表示が遅い場合

パソコンを起動した時や、長時間アクセスしていないWebサイトにアクセスした際に遅く、2回目以降は早く表示されるWebサイトの場合は、DNSやWebサイトアクセスに使うキャッシュがないためと考えられます。

1回目だけWebサイトの表示が遅い場合も、本記事のツールは約二立ちません。

Webサイトの表示に常に時間がかかる場合

Webサイトを表示し始めててから表示が完了するまえに時間がかかる場合、何かWebサイトに問題があると考えられます。Webサイトはサーバのハードウェア、OS、ミドルウェア、コンテンツなど複雑に構成されています。

Webサイトが遅い原因を簡単に見つけることもできる場合がありますが、逆に原因がすぐにわからないこともあります。このような場合には本記事のツールがどこで時間がかかっているのかがわかるため、解決の役に立ちます。

ツールの起動の仕方

Chromeの場合の起動方法

Chromeを起動して、右上の設定メニュを開きます。

Webサイトが遅いを分析するツールを起動

上のずのように「その他のツール」のサブメニューを開き、「デベロッパーツール」をクリックして開きます。

Webサイトの遅いを分析するためのディベロッパーツール

上の図のように「Network」タブをクリックします。ショートカットではCtrl+Shift+iキーで開きます。

これで準備が完了です。

Firefoxの場合の起動方法

Firefoxを起動して、右上のメニューをクリックして開きます。

Webサイトが遅いを分析するツールをFirefoxで起動

上の図のように「ウェブ開発」をクリックしてサブメニューを開きます。

Web愛とが遅いを分析するためのFirefoxのネットワークツール

上の図のように、ネットワークをクリックします。ショートカットではCtrl+Shift+iキーで開きます。

Webサイトが遅いを分析するFirefoxのネットワークツール

上の図のように、Firefoxの下半分くらいが開発ツールで埋まります。「ネットワーク」タブをクリックして表示しておきます。以上でFirefoxの準備は完了です。

Microsoft Edgeの場合の起動方法

初めにMicrosoft Edgeを起動します。

Webサイトが遅いを分析するMiscosoft Edgeの開発者ツールを起動

上の図のように、右上の「設定など」をクリックするかAlt+Fキーでメニューを開きます。「その他のツール」のサブメニューから「開発者ツール」をクリックします。

Webサイトが遅いを分析するMicrosoft Edgeのネットワークツール

上の図のように「ネットワーク」をクリックします。ショートカットではCtrl+Shift+iキーで開きます。

以上で準備は完了えす。

Webサイトにアクセスして分析する

開発者ツールでネットワークを表示した状態で、表示が遅いWebサイトにアクセスしてみましょう。

Webサイトにアクセスしてみる

上の図はこのWebサイトのトップページhttps://singomemo.com/にChromeでアクセスした時の状態です。

右側にタイムチャートができています。このWebサイトはそれほど遅くないので、綺麗に時系列ができています。

表示が遅いWebサイトで同じことを実施すると、特定の場所で時間がかかっていることがわかります。その場所がWebサイトの表示に時間がかかる原因です。自分の管轄であれば原因調査を開始しましょう。自分の管轄でなければこのデータをもって問題解決に取り掛からせましょう。

取得したデータの活用

今表示した結果はデータとしてエクスポートできます。保守ベンダーや開発ベンダーがすぐに連絡取れない場合は、データをエクスポートしてベンダーにメール送りましょう。このデータをインポートすることで同じタイムチャートを表示できます。

エクスポートする方法

Microsoft EdgeとCromeはほぼ同じです。Firefoxだけ違います。

ChromeとMicrosoft Edgeの場合

開発者ツールを開きます。ショートカットキーCtrl+Shift+iで開きます。右上の下に向いた矢印です。

Webサイトが遅いを解決するための分析データをChromeとEdgeでエクスポートする

上の図の右上にあります。下向き矢印です。

Firefoxの場合

開発者ツールを開きます。ショートカットキーCtrl+Shift+iで開きます。右上の下向きの矢印です。

Webサイトが遅いを解決するための分析データをFirefoxでエクスポート

上の図のように真ん中右にあります。歯車マークをクリックするとメニューが表示されます。「HAR形式ですべて保存」をクリックするとファイル選択ダイアログが表示されますので分析データを保存します。

インポートして表示する方法

Microsoft EdgeとChromeはほぼ同じです。Firefoxだけ違います。

ChromeとMicrosoft Edgeの場合

開発者ツールを開きます。ショートカットキーCtrl+Shift+iで開きます。右上の下向きの矢印です。

Webサイトが遅いを解決するための分析データをChromeとEdgeでインポートする

上の図の右上にあります。上向き矢印です。少し時間がかかりますが、表示されます。ただし、Firefoxの分析データだけは上手く読み込めないようです。

Firefoxの場合

Webサイトが遅いを解決するための分析データをFirefoxでインポート

上の図のように真ん中右にあります。歯車マークをクリックするとメニューが表示されます。「HARファイルのインポート」をクリックするとファイル選択ダイアログが表示されますので分析データを選択します。表示までに少し時間がかかります。

まとめ

3つの主要ブラウザで、Webサイトが遅い原因を分析するためのツールとデータの形式が合っているのも助かります。お客から分析データをHARファイル形式で提供してもらうにしてもどれかは使っていると思いますので。

これで複雑なWebシステムのトラブルを少しでも早く、容易に切り分けができると良いと思います。

グローバルIPアドレスを調べる

パソコンを使ってWebサイトを運営していると、Webサイトへのアクセス解析をする人が多数だと思います。でも特定のIPアドレスからの接続が多くて調べてみると自分のIPアドレスでがっかりした経験はありませんか?

ここでは自分が使っているIPアドレスを調べる方法を説明します。

グローバルIPアドレスを使って接続するインターネットのイメージ
mohamed HassanによるPixabayからの画像
このページの結論
  1. あたなが使っているIPアドレスは3.144.248.24です。
  2. Webサイト上では環境変数 REMOTE_ADDR を読み取ることで、Webサイトに接続しているIPアドレスがわかります。

自分のIPアドレスを調べる方法

なぜ自分が使っているグローバルIPアドレスがわからないかというと、最近のネットワークはLANの中ではプライベートIPアドレスを使う形態しかありません。そのため、Webサイトにアクセスした時のグローバルIPアドレスは変わってしまいます。

グローバルIPアドレスを直接スマホやパソコンに使わせない理由は2つあります。一つはグローバルIPアドレスが足りないからです。もう一つ、セキュリティ上の理由があってLANにあるパソコンをインターネットから直接見せないようにするためにあえてプライベートIPアドレスを使っていることもあります。

特にIPv6であればグローバルIPアドレスが不足することは当分の間は無いです。現実的にはグローバルIPアドレスが不足しているIPv4を使うことがまだ多いです。そのためIT業界では、まだIPv4が現役でIPv6はおまけのような存在です。

具体的に自分が使っているグローバルIPアドレスが何かを調べる方法を3つ説明します。

ネットワークの管理者に聞く

ネットワークが複雑であれば、WebサイトごとにグローバルIPアドレスを変えている場合もあります。例えばマルチホームで接続している場合や、複数のプロキシサーバあり、用途に応じて振り分けている場合など、複雑なネットワークポリシーがあると複数のグローバルIPアドレスを使い分けていることがあります。

このような場合は、ネットワーク管理者が居るはずですので、ネットワーク管理者に確認した方が良いです。

Webサイトへアクセスして調べる

それほど大きなネットワークではない場合、グローバルIPアドレスが一つの場合があります。この場合には、大きなネットワークの時のように、WebサイトごとにグローバルIPアドレスが変わることは少ないでしょう。

Webサイトの接続して接続元(つまり自分になります)のIPアドレスを表示させることで自分が使っているグローバルIPアドレスを知ることができます。

Webサイトでは、アクセスログを見ると接続元のIPアドレスは載ってきます。もう少し簡単な方法では、PHP・Ruby・JavaScriptなどでWebコンテンツに表示してしまうのも一つの手段です。環境変数 REMOTE_ADDR を取り出すとIPアドレスが入っています

このWebサイトでもIPアドレスを表示していますが、PHPのgetenv関数を使っています。

ネットワーク機器を調べる

インターネットへの接続が1台だけなら、通常その機器を調べればグローバルIPアドレスはわかります。

ただし、インターネットへの接続にプロキシサーバなどを使っているとインターネットと接続しているIPアドレスが実際のWebサイトとの接続に使うIPアドレスと同じにならない場合もあるので、使っているパソコンやスマホの設定を確認することが必要です。

このサイトでも表示します

あなたが使っているIPアドレスは 3.144.248.24 です。IPアドレス以外にも有用な情報はありますでのいくつか掲載します。

項目名 対応する環境変数 取得した値
IPアドレス REMOTE_ADDR 3.144.248.24
ブラウザ HTTP_USER_AGENT Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)
どこから来たか HTTP_REFERER

他にも取得できる値はありますが、Webサイト管理者に有用なのは上記3つくらいですね。JavaScriptだと画面サイズも取れるようです。

どこから来たかについては、直接URLを入力したり、ブックマークから呼び出したり、新しいタブや新しいウィンドウで開いた場合には記載されないので注意が必要です。

パソコンを廃棄する時のデータの消去方法!

パソコンを廃棄する時に、データの消去はとてもむつかしいですよね。以前 HDDに保管した個人情報の確実な廃棄についてではハードディスクを破壊してデータを復元できない確実な方法を説明しました。ソフトウェアを使ったパソコンのデータ消去を確実に遂行する!でデータを上書きして復元できないようにして情報を消去する方法を紹介しました。

外部媒体や特定の情報ではなく、具体的にこまってしまうパソコンを廃棄する時に保管している情報を、どうすれば対処すれば復元できない形でパソコンを捨てられるのかまとめます。一つ手順を組み込むことでパソコンを安全に廃棄できます。

データを消去するイメージ
acworksさんによる写真ACからの写真 

パソコンのデータ消去は上の図のように、黒板けしで消去できると良いのですが、残念ながら簡単には消えません。次にデータを書き込む時に上書きすることで消去の手間を減らしているのです。

パソコンのデータを確実に消去する方法

パソコンのデータを消去と言いますが、具体的には2つのことが実現できれば「データを消去できた」と見なせます。

  1. データを読み取れないようにする
  2. データを上書きして、データの痕跡を消す

1の「データを読み取れないようにする」には、データが保存してある部分を壊してしまって読み取り処理ができないようにすることを言います。「ハードウェアを破壊する」という言い方ができます。具体的にはディスクを壊したり、紙であればシュレッダーで細断するなどが該当します。

2の「データの痕跡を消す」というのは、データを読み取ることができてもそこには重要なデータが記録されていない状態にすることを言います。これは先ほどの黒板消しや消しゴムなどで痕跡を消すことや、モザイクをかけることも同じことになります。

モザイクについては、電子版のシュレッダーとも言えます。

データを消去するモザイクの例
PexelsKelly Lacyによる写真

上の図では、モザイクの例ですが、まだ粗いため、十分なデータ消去の効果が出ていません。もっと細かくしてシャッフルするとデータ消去の効果が出てきます。

データを復元できないように消去する具体的手順

ハードウェアを破壊する手法については、HDDに保管した個人情報の確実な廃棄についてで説明しています。HDDは対応しているのですが、SSDはしていないので、使いにくいですね。

HDDなどの内臓メディアを破壊するにはパソコンから取り出す必要があり、機種によっては分解する必要があり、とても手間がかかります。やはり物理的に壊すよりデータを上書く方法で抹消した方が処理しやすいです。

データを上書きして破壊する

データを上書きして消去する方法もあります。フォーマットでデータをすべて消して、次にランダムデータで上書いて隠れているデータを削除していく方法です。いろいろなフリーソフトがありますが、ポイントは復元ソフトです。復元できなければよいので、複数のソフトを試して復元できないことを確認しましょう。

外部メディア上のパソコンのデータを消去するには、パソコンのデータ消去を確実に遂行するで説明した方法を使います。内臓HDDやSSDは取り出してUSBで外部媒体に変えておくと同じ手順が使えます。下のようなHDDスタンドを使います。

上の図の製品は2つ挿せてデータコピーができるタイプですが、データ消去だけなら2台挿せる必要はありません。私は1台挿せるタイプを購入してデータを上書きしてデータを消去しています。

パソコンのディスクのデータを消去するためにUSB化する機器

上のような1ベイの機器を購入しました。2ベイでもそこまで金額差はないので、好みで選んで大丈夫だと思います。実際にディスクを指してみます。

パソコンの2.5インチ内臓ディスクのデータを消去する

2.5インチは小さいので、すっきりと収まってますね。使いやすいです。次は3.5インチを挿してみます。

パソコンの3.5インチ内臓ディスクのデータを消去する

3.5インチのディスクはやはり大きいです。でも上の伸びるので場所は取らないし、重みでコネクタがつながるので安定感は高いです。

なお、パソコンにUSBで接続すると外部媒体と認識します。実際にデータ消去すると時間はかかりますので、夜実行して放置しておくと良いです。

外部に委託するとデータが復元できないことを担保してくれるサービスもあります。

まとめ

データをハードウェアやソフトウェアで消去する方法を説明しました。では本題に戻ってパソコンの内臓ディスクのデータを確実に消去する方法は以下の2つになると考えます。

  1. 内蔵ディスクを取り出して機械的に壊す
  2. 内蔵ディスクを取り出して外部媒体に変換して、空き領域を無意味なデータで上書きしてデータを消去する

どちらにしても面倒です。もう少し簡単なデータを画一に消去する方法がないか確認してみます。