WiFiが繋がらない・・・今日突然の出来事

昨日まで普通に接続できていたWiFiや無線LANが突然繋がらなくなった経験は無いでしょうか? 本記事では、特定の端末がWiFiに接続なった問題の切り分けと対処法を簡単にまとめました。一般的な対処法で解決できない問題をまとめたため、再現性はまだ未知数ですが、テレワークが増えて自宅ネットワークをメンテナンスする際に参考となる情報と思って掲載していますので、ポイントだけ拾っています。

WiFiへ繋がらない状態
PexelsPolina Zimmermanによる写真

WiFiが急に繋がらなくなった・・・

WiFiが特定の端末だけ繋がらない

Windowsパソコン、Mac book端末、Android端末、iPad端末など、色々な端末が自宅LANにWiFi経由で一部の端末だけ接続できない症状が急に発症しました。発症しているのは東芝REGZAと私のAndroidスマートフォンです。

Androidは旧式なので、そこまで気にしていないのですが、東芝REGZAでもWiFiに繋がらないのは困るので、解決方法を探ります。子供がYouTubeをテレビで視聴しているので、「早く直して!」という視線が痛いです・・・。仮にもSEとして仕事しているので、早く解決しないとプロ失格になります。

巷で言われる処方は全て試したがWiFiは繋がらない

ブロードバンドルータ、無線アクセスポイントは再起動したりしました。でも結局特定の2台だけWiFiに繋がらない状況は変わらずです。

状況を分析した結果IPアドレスが取れていないことが判明

検討プロセスは省略しますが、WiFi端末はIPアドレスをDHCPで払い出してもらっています。DHCPにしないとWiFiを変更するたびにIPアドレスまで再設定する必要があるのでとても面倒です。

実はDHCPでIPアドレスを取得する際、DHCPサーバがIPアドレスを割り当てできないとAPIPAと言われる169.254で始まるIPアドレスが割り当てられます。写真に撮り損なったのですが、WiFiに繋がらない端末ではAPIPAのIPアドレスが割り当てられている状態でした。

IPアドレスを固定してみたがWiFiに繋がらない

WiFiで無線アクセスポイントへ接続できていることは確認できたので、IPアドレスを固定してみました。結果は接続できませんでした。

WiFiに繋がらない端末の問題と想定

特定の端末2台がWiFiに繋がらない状況は全く変わらない中で、WiFiに接続できている端末もあることから、原因は端末にあると断定しました。

対処法は2つ

WiFiに繋がらない端末の初期化

この対処法は確かに効果があるのはわかりますが、元に戻す手間が大きいので今回は採用しません。企業において次項の対策が難しい場合はこの対策を採る必要があります。

WiFiのSSIDを変更

私が採用した対策はWiFiのSSIDを変更する方法です。WiFiに繋がらない特定の2台の端末でも、他のWiFiには繋がることは確認できていました。

SSIDを変更するため、現在WiFi接続できている端末も全てSSIDを変更しました。結果として、全ての端末がWiFiに接続できるように改善できました。

特定の端末だけWiFiが繋がらない想定する原因

SEとしての勘ですが、WiFiに繋がらない端末ではSSIDのキャッシュ情報に不備が起きていると考えています。理想はキャッシュ情報を削除したいのですが、テレビの設定にはそのような項目ありませんでした。全設定初期化しかないので、今回は自宅ネットワークでは負担が少ない対処療法のSSIDの変更で解決しています。

無線LANを簡単に拡張する

コロナ禍によって、社会人はテレワークが増えて大学生はオンライン学習、小中高校生はGIGAスクールで、自宅のネットワークに接続する端末が増えました。自宅でも今までは一箇所だけ無線アクセスポイントがあれば足りていました。

無線LANに接続できない状態

無線LANをなぜ今更拡張する必要が出て来た背景

自宅ネットワークへの接続が必要な端末が増えたから

でも最近では、無線LANを拡張する必要が出てきました。子供の学習机で端末を使う必要が出てきたのです。想定外の所で無線LANを使おうとしても使えない状態が出てきました。

拡張したいが無線LANの拡張は難しい

無線LANを拡張するためには、新しく無線アクセスポイントを置くだけでは完了しません。新しく設置する無線アクセスポイントを既存のネットワークに接続する必要があります。無線アクセスポイントを無線LANで中継する方法はあまり有効ではありません。無線中継機は、専用の中継用の帯域を割り当てる必要がありますので、2.4GHzまたは5GHzのどちらかが使えなくなります。中継と同じ周波数を無線端末にも使ってしまうと衝突が発生して伝送速度が落ちてしまいます。

そのため一般的に無線アクセスポイントの中継側は有線LANを使います。有線LANを使うにはケーブルを敷設する必要があります。UTPケーブルであれば100mまでですが、自宅に新たにケーブルを敷設することは面倒です。

そこですでに家庭内に張り巡らされているケーブルは無いでしょうか? 以前に一度注目された、電力線通信(略称は PLC で、正式名称は “Power Line Communication” らしいです)が使えないか検討してみます。コンセントであれば各部屋に一つはありますから、コンセントを伝って通信を送れるのであれば、とても効率的に無線アクセスポイントを設置することができるようになります。

1Gbpsが出せるPLCを発見!

以前は速度が出ないため、敬遠していましたが、コロナ禍による急激なネットワーク拡張が必要になりましたので、拡張しやすいPLCを見つけました。

2台入って金額は9千円を超えないので試してみる価値はあります。コンセント形状も家庭用100Vで使えることを確認して早速購入しました。

購入したPLCの箱の外観

中国製で英語表記なのは仕方ないですね。開けてみましょう。

まずは一番気になるコンセントプラグは裏面にあります。

コンセントプラグがあるPLCの裏面

固有情報は見えないようにしていますが、コンセントプラグは通常の家庭用100Vで使えます。説明書は英語なのですが、コンセントに直挿しに近い方が良いです。

PLCのパフォーマンスに関する注意

自宅では、インターネット接続付近のスイッチングHUBに接続できるコンセントと、無線LANを拡張したい部屋にそれぞれ接続しました。

PLCをコンセントに接続した状態

PLCの右下に3つのランプがあり、上のランプが電源ON状態、中央のランプがPLC対向側とペアが組めて通信可能な状態、下のランプがLAN側のリンクアップを示します。

このようにコンセントを占有されるので、延長ケーブルの無いタップが必要です。

注目されていないPLCだが意外と使える

箱にもありますが、300mまでの距離で使えます。自宅インターネット回線は300Mbpsなのですが、PCとPLCをUTPケーブルで直結したら250Mbpsまではダウンロードで速度が出ました。ただ、遅延が100msecを超えるので、家庭用か企業なら無線LANの試験用と割り切って使う必要がありますね。

有線LAN配線を広げるのは面倒だがPLCならネットワーク拡張は簡単

PLCを使って自宅の無線LANを他の部屋に拡張することができました。電源コンセントなら、どこの部屋にも既設でありますから、とてもお手軽にネットワークを広げることができました。

コンセントならどこの部屋にも必ずありますので、ネットワークの拡張前に企業で使うことも想定して、とても使いやすいですし、自宅でも無線APを移動させられますね。

サービスコンセントが無いことだけが唯一の弱点ですが、ネットワークの速度は1Gbps出るため、実用性は高いと思います。費用対効果も高いと思いますので、お勧めできます。

ネットワークに接続できない場合の解決ポイント

無線LANに接続するWi-Fiが主流になり、特に意識しなくてもネットワークが使える便利な時代になりました。逆によくわからないネットワークに繋がらないという問題も出てきています。全てのネットワークが使えない問題を解決することができる訳ではないですが、ある程度定型的な間違いもあります。ここでは、主にインターネットへ接続できないことを、「ネットワークに接続できない」と言います。

ネットワーク接続ができない状態
mohamed HassanによるPixabayからの画像

ここでは、スマートフォンやタブレット、無線LANを使うパソコンがネットワークに繋がらなくなった場合の解決に向けたヒントを提供します。

ネットワークの状態

ネットワークに接続できている状態

普通はWebサイトが閲覧できたり、LINEなどのアプリケーションが使える状態です。Wi-Fiを使っている端末なら扇型のネットワークアイコンが表示されています。ほかには、YouTubeの動画が閲覧できるでも良いですね。

ネットワークに接続できている状態は、普段の使い方ができている状態と言い換えても良いです。

ネットワークに接続できない状態

ネットワークに接続できない状態は、Webサイトが閲覧できなかったり、LINEなどのアプリケーションが使えない状態です。普段の使い方ができない状態と言い換えても良いです。

ネットワークに接続できないだけではないのですが、障害は普段正常にできていたことができなくなる状態のことを言います。

ネットワークに接続できないという状態は、普段できているネットワークに接続してWebサイト見たりすることができないが、スマホやタブレット、パソコンには問題が無くてネットワークに問題がある可能性が高い状態です。

ネットワークに接続できている状態
KaufdexによるPixabayからの画像

ネットワークに接続できない原因

今までネットワークに接続できていた状態が正常であれば、急にネットワークに接続できなくなったのは何かしら原因があります。まずは一番多い原因を確認して、それでも解決しなければネットワークの問題と想定してネットワークに接続できるよう解決を急ぎます。

その前に、スマホやタブレットを再起動して端末側に問題が無いことは事前に確認しておきましょう。

ネットワークに接続しない設定となっていないかを確認

  1. 機内モードになっていないか?
  2. Wi-Fiの自動接続を無効にしていないか?
  3. Wi-Fiが使うハードウェアを無効にしていないか?

1.の「機内モード」は飛行機の離着陸時に妨害電波となり得る無線を含む全ての無線の送出を無効にする機能です。通常は飛行機のマークです。Wi-FiもBluetoothも無線は全て使用できない状態になります。機内モードが有効で、解除を忘れているとネットワークに接続できない状態が続くことになります。

2.の自動接続を無効にしている場合もあります。「自動的に接続する」などの文言で無線LANやWi-Fiで設定が可能です。この自動的に接続するチェックを外しているとWi-Fiに接続できない状態となることがあります。

3.のWi-Fiが使うハードウェアを無効にするというのは、Wi-Fi自体は有効でも、ハードウェアをWindowsなどのOSで使用しないとしていたり、ドライバが動作しない場合は、Wi-Fiが使うハードウェアがOSから使えないため、ハードウェアが無効な状態となります。

上記の3点を全て確認してもネットワークが接続できない場合は、面倒ですが次項移行の対処を一つずつ進めます。

全てのネットワークから切断する

まずは接続しているネットワークからすべて切り離します。自動接続となっているネットワークは自動接続を解除してすべてのネットワークに接続できない状態を作ります。有線LANの場合はネットワークケーブルを抜いてください。

ネットワークに接続していない初期状態に戻す訳です。ただしWi-Fiの認証設定は残しておいて大丈夫です。参考までにWindows10でWi-Fiを無効にするにはタスクバーの検索でncpa.cpl探して実行してください。またはコマンドプロンプトを起動して、ncpa.cplと入力して実行しても表示されます。

下の図のようにネットワーク接続がいくつか表示されます。Wi-Fiの項目を右クリックして、「無効にする」を選ぶとWi-Fiをまとめて無効にできます。

ネットワークの無効化

よくネットワーク接続を見ると、BluetoothとWi-Fiは別ネットワークに分離しています。イーサネットのように有線であればケーブルを抜くだけなのでわかりやすいですが、無線LANをネットワークから切り離すのは、上記のようにネットワーク接続を表示しないとわかりにくいため、ncpa.cplで表示させる方法をお勧めします。

Bluetoothのネットワーク接続を使っている場合は、上の図のように接続されていない状態になっていることを確認します。Bluetoothのテザリング接続についての詳細はbluetoothテザリングを使いこなすをご覧ください。

ネットワークから完全に分離できると、タスクバーの通知領域に下のようにネットワークマークに一時停止マークが付いたアイコンが表示されます。通常Wi-Fiの場合は扇型のアイコンが表示されている箇所です。

ネットワークへの接続ができていない状態

この状態になれば準備完了です。

1つのネットワークだけに接続する

Wi-Fiでも、有線LANでも、Bluetoothテザリングでも良いので、一つだけネットワークに繋ぎます。この手順でネットワークに接続できるかを確認します。

一つだけネットワークに接続してもインターネットに接続できない場合は次項を一つずつ確認します。

ネットワーク固有で考えられる問題

DHCPを使って自動で接続できるネットワークか?

Wi-Fiを接続するためには、ほとんど自動でネットワークへの接続ができるDHCPを使っています。DHCPはDynamic Host Configuration Protocolの略で、IPアドレスなどのネットワークへ接続する時に必要になる情報を自動で配布する仕組みです。

接続しようとしているネットワークがセキュリティを向上するために、DHCPを意図的に無効にしている場合があります。DHCPが有効でネットワークへの接続に条件が揃っていてもネットワークに接続できない場合は、ネットワーク管理者へ相談して解決してもらいましょう。

ネットワークへ接続するには認証が必要か?

セキュリティレベルが高いネットワークの場合には、ネットワークへ接続するために認証が必要な場合があります。認証の種類には①MACアドレス認証と②IEEE802.1X認証(.1x認証とか略すことも有ります)のように認証が必要な場合があります。

MACアドレス認証は、ネットワークに接続するスマホやタブレットのMACアドレスに対して、ネットワーク管理者の事前に許可が必要な方式です。最近のスマホやタブレットではMACアドレスをランダムに変更する機能がありますので、MACアドレスを固定化してネットワークに接続するMACアドレスを管理者に伝えておく必要があります。

IEEE802.1x認証は、ネットワーク管理者が許可したクライアント証明書をインストールしたスマホやタブレットだけがネットワークに接続できる方式です。

必ず接続できるネットワークを残しておくと安心

どうしてもネットワークに接続できない場合には、慌てずに接続できるネットワークに接続して落ち着きましょう。例えば、スマホのテザリングでも良いと思います。このサイトには、WiFiで接続できなくても、Bluetoothテザリングで接続する方法を紹介しています。詳細はbluetoothテザリングを使いこなすをご覧ください。

bluetoothテザリングでも何でも良いので、ネットワークに接続できると急ぎの仕事も片付けられるので、一安心です。その後、このページに記載したポイントを見てネットワークに接続できない原因を特定し解決してください。ほとんどがこのページで紹介したケースで解決できるはずです。

少ないながらも機器故障の可能性

最後に、ごく稀にハードウェアの故障によってネットワークに接続できないことがあります。あまり多い事例ではありませんが、このページの対処でもネットワーク

リモートアシスタンスを簡単に使おう!

遠隔でもパソコンの画面状態を共有できる便利なリモートアシスタンスですが、Windowsに標準で搭載されているリモートアシスタンスは使いにくいと思います。コロナの影響もあり、なかなかパソコンの前で画面を一緒に見ながら操作ということが難しい状況です。

ここではchromeのリモートサポートがとても簡単で便利にリモートアシスタンス機能が使えますので、紹介したいと思います。

googleリモートアクセスで簡単にリモートアシスタンスを使う
このページの結論

googleリモートアクセスはリモートアシスタンスとして便利に使えます。インストールする必要があるのは以下2つの順に行えば利用できます。

  1. Google Chromeをインストール
  2. Google Remote Desktopをインストール
  3. Google Remote Desktopの初期設定

私の個人的な見解になりますが、Windows標準のリモートアシスタンスより使いやすいです。この機能を使うにはGoogleアカウントでログインする必要があります。

Googleリモートアクセスの何が良いの?

今のところ無償で使える点がメリットです。リモートアクセスはリモートデスクトップとは違います。Windowsの機能で言うとリモートアシスタンスです。リモートデスクトップでは遠隔でログインすることが目的です。画面を共有しません。

対してリモートアシスタンスは、パソコンを使っている人と画面共有ができます。画面共有してパソコンの疑問を解決するための問題を共有するための機能です。

Googleリモートアクセスを使う手順

Google Chromeをインストール

chromeの配布サイトからご自分のデバイスにあったchromeをインストールします。ここはそんなに難しくないと思います。

Google Chromeをインストール済みであればアップデートして最新にしておきます。Windows10のソフトウェアの更新確認(Google Chrome)を参照してください。

Google Remote Desktopをインストール

chromeリモートデスクトップのサイトへGoogle Chromeでアクセスします。

googleリモートアクセスで簡単にリモートアシスタンスを使う

上のような画面が表示されると成功です。ダウンロードアイコンをクリックして、chromeremotedesktopアプリをインストールします。インストール後自分のパソコンを識別するための名前設定が必要です。コンピュータ名を指定すると良いでしょう。

MacではGoogle Remote Desktopに権限付与が必要

Macもインストールして使うことができますが、権限を2つ付与する必要があります。

  1. アクセシビリティ
  2. 画面収録

下のように案内が出るので苦労することも無いと思います。

chromeリモートデスクトップへの権限付与

次に、画面収録の権限の付与も必要です。

画面収録の権限を付与

権限の付与が完了すると使えるようになります。

Google Remote Desktopの初期設定

まずはGoogle Remote Desktopが自動で起動しないようにします。chromeリモートデスクトップのサイトへGoogle Chromeでアクセスします。

Googleリモートアクセスのトップページ

上の図のように、「オンにする」と表示されていれば大丈夫です。意図せずオンラインとなっている場合には、ゴミ箱のマークをクリックしてリモート接続を無効にすると上の図のような状態に変わります。

ここまでできれば、Googleリモートアクセスをリモートアシスタンスとして使う準備が完了です。

Googleリモートアクセスを使ってみよう!

リモート接続する2台のパソコンに。chromeリモートデスクトップのサイトへGoogle Chromeでアクセスします。

リモートサポートを選択

上の図のように、赤枠内の「リモートサポート」をクリックします。

Googleリモートサポートを開く

上の図のように、表示されれば準備は完了しています。ここからはリモートアシスタンスを提供するために、支援する側と支援される側で操作が別れます。初めに支援を受ける側が準備します。

リモートサポートを受ける側の準備

リモートサポートを受ける側の手順を説明します。サポートを受ける側は今のパソコンの画面表示をサポートを提供する側と共有できます。

リモートサポートを受けるためにコードを生成

上の図のように、リモートサポートのページで、赤枠内の「コードを生成」をクリックします。

リモートサポートのためにコードを生成した画面

上の図のようにサポートを受ける範囲以外が暗くなり、サポートを受ける領域が目立つように表示されました。赤枠内にリモートサポートする側が受ける側のパソコンに接続するための12桁の数字が表示されます。ここではセキュリティ上の配慮で塗りつぶしています。

この12桁の数字をメモしてリモートサポートを提供してくれる人に伝えてください。有効な時間は5分です。

リモートサポートを提供する側の準備

ここからはリモートサポートを提供する側の操作となります。

リモートサポートを提供するためにアクセスコードを入力する

リモートサポートを受ける側の操作で表示された12桁の数字を上の図の①の赤枠内に入力します。半角数字しか入力を受け付けないので注意してください。

入力が終わったら、②がクリックできるようになります。接続ボタンをクリックします。

リモートサポートを受ける側に接続確認

リモートサポートを提供する側が正しい12桁のコードを入力して接続してくると、最終確認のためのメッセージが表示されます。

リモートアクセスを受ける側に表示されるダイアログ

上の図のようなダイアログが表示されます。グレーで塗りつぶしたところはサポートを提供する人のGoogleアカウントに関連してしたメールアドレスが表示されます。

間違いなければ、「共有」をクリックするとリモートサポートができるように画面共有が始まるます。

リモートサポートを終了するには

リモートサポートによる画面共有を開始すると表示されるダイアログを探します。

Googleリモートサポートの画面共有を終了する

上の図のように、右側にある「共有を停止」ボタンをクリックしてリモートサポートによる画面共有を停止します。

なお、Macで仮想デスクトップを使っている場合には、リモートサポートを開始した仮想デスクトップの画面に固定されていますので注意が必要です。Windowsの場合は仮想デスクトップを移動してもダイアログが付いてきます。

まとめ

リモートアシスタンスの代わり簡単に使えないかと検証してみたGoogleリモートサポートですが、画面を共有する必要最小限の機能に特化していました。Chromeだけインストールしてあれば、ほぼ使えてしまう機能なので、データの受け渡しが簡単にできないのはセキュリティに配慮していると思います。

WIndowsのリモートアシスタンスが使いにくかったので、探していたのですが、Chromeに具備されていたのは気付きませんでした。

この記事を読んでいる方にも参考になると幸いです。

“Webサイトが遅い”を解決する!

Webサイトを閲覧していて、「遅いなー」って感じたことないでしょうか? リニューアルしたり、設定を変更したり、プラグイン入れたり、何かしら変更した場合や、前触れもなくいきなり遅くなることもあります。

Webサイトが遅くて待たされている状態

Webサイトが10秒以上も表示されず、ChromeなどのWebブラウザが真っ白なんてこともあるでしょう。自分が関与していない箇所でお客から「何とかしろ!」なんて攻められるのも嫌なので、早々に「私の管轄部分は正常です」と言える事実を突きつけたいです。

このような時に実は、ChromeやFirefox、(最近ではChromeベースのMicrosoft Edge)にWebサイトの表示が遅い状況を分析できるツールが備わっています。以前SEの仕事でお客様から「Webサイトが遅い!」と言われて調べた際にとても役に立ってくれました。今回はこのツールを紹介したいと思います。

このページの結論

ChromeやFirefox、最近のChromeベースのMicrosoft EdgeにはWebサイト表示のどこでどれだけの時間がかかっているか分析して表示する機能があります。

  1. Google Chromeの「ディベロッパーツール」の「ネットワーク」
  2. Firefoxなら、「ウェブ開発」の「ネットワーク」
  3. ChromeベースのMicrosoft Edgeなら、「開発ツール」の「ネットワーク」

“Webが遅い”原因は何があるのか?

Webが遅いという原因はいくつかポイントがあります。今回紹介する手法は、WebサイトがChromeなどのWebブラウザに表示されるまで画面が真っ白になる状態の時間が10秒以上かかるような場合の原因分析に使えます。 

ネットワークが遅い場合

ネットワークが遅い場合は、Webサイトの表示だけが遅いのではなく、他のすべてが遅くなります。具体的には、Googleなどの検索サイトへのアクセスや、LAN内にあるファイルサーバなど、どこに接続するにも影響が出ます

ネットワーク全体が遅い場合はLANを管理しているネットワーク管理者に相談してください。この場合は本記事のツールは役に立ちません。

1回目だけWebサイトの表示が遅い場合

パソコンを起動した時や、長時間アクセスしていないWebサイトにアクセスした際に遅く、2回目以降は早く表示されるWebサイトの場合は、DNSやWebサイトアクセスに使うキャッシュがないためと考えられます。

1回目だけWebサイトの表示が遅い場合も、本記事のツールは約二立ちません。

Webサイトの表示に常に時間がかかる場合

Webサイトを表示し始めててから表示が完了するまえに時間がかかる場合、何かWebサイトに問題があると考えられます。Webサイトはサーバのハードウェア、OS、ミドルウェア、コンテンツなど複雑に構成されています。

Webサイトが遅い原因を簡単に見つけることもできる場合がありますが、逆に原因がすぐにわからないこともあります。このような場合には本記事のツールがどこで時間がかかっているのかがわかるため、解決の役に立ちます。

ツールの起動の仕方

Chromeの場合の起動方法

Chromeを起動して、右上の設定メニュを開きます。

Webサイトが遅いを分析するツールを起動

上のずのように「その他のツール」のサブメニューを開き、「デベロッパーツール」をクリックして開きます。

Webサイトの遅いを分析するためのディベロッパーツール

上の図のように「Network」タブをクリックします。ショートカットではCtrl+Shift+iキーで開きます。

これで準備が完了です。

Firefoxの場合の起動方法

Firefoxを起動して、右上のメニューをクリックして開きます。

Webサイトが遅いを分析するツールをFirefoxで起動

上の図のように「ウェブ開発」をクリックしてサブメニューを開きます。

Web愛とが遅いを分析するためのFirefoxのネットワークツール

上の図のように、ネットワークをクリックします。ショートカットではCtrl+Shift+iキーで開きます。

Webサイトが遅いを分析するFirefoxのネットワークツール

上の図のように、Firefoxの下半分くらいが開発ツールで埋まります。「ネットワーク」タブをクリックして表示しておきます。以上でFirefoxの準備は完了です。

Microsoft Edgeの場合の起動方法

初めにMicrosoft Edgeを起動します。

Webサイトが遅いを分析するMiscosoft Edgeの開発者ツールを起動

上の図のように、右上の「設定など」をクリックするかAlt+Fキーでメニューを開きます。「その他のツール」のサブメニューから「開発者ツール」をクリックします。

Webサイトが遅いを分析するMicrosoft Edgeのネットワークツール

上の図のように「ネットワーク」をクリックします。ショートカットではCtrl+Shift+iキーで開きます。

以上で準備は完了えす。

Webサイトにアクセスして分析する

開発者ツールでネットワークを表示した状態で、表示が遅いWebサイトにアクセスしてみましょう。

Webサイトにアクセスしてみる

上の図はこのWebサイトのトップページhttps://singomemo.com/にChromeでアクセスした時の状態です。

右側にタイムチャートができています。このWebサイトはそれほど遅くないので、綺麗に時系列ができています。

表示が遅いWebサイトで同じことを実施すると、特定の場所で時間がかかっていることがわかります。その場所がWebサイトの表示に時間がかかる原因です。自分の管轄であれば原因調査を開始しましょう。自分の管轄でなければこのデータをもって問題解決に取り掛からせましょう。

取得したデータの活用

今表示した結果はデータとしてエクスポートできます。保守ベンダーや開発ベンダーがすぐに連絡取れない場合は、データをエクスポートしてベンダーにメール送りましょう。このデータをインポートすることで同じタイムチャートを表示できます。

エクスポートする方法

Microsoft EdgeとCromeはほぼ同じです。Firefoxだけ違います。

ChromeとMicrosoft Edgeの場合

開発者ツールを開きます。ショートカットキーCtrl+Shift+iで開きます。右上の下に向いた矢印です。

Webサイトが遅いを解決するための分析データをChromeとEdgeでエクスポートする

上の図の右上にあります。下向き矢印です。

Firefoxの場合

開発者ツールを開きます。ショートカットキーCtrl+Shift+iで開きます。右上の下向きの矢印です。

Webサイトが遅いを解決するための分析データをFirefoxでエクスポート

上の図のように真ん中右にあります。歯車マークをクリックするとメニューが表示されます。「HAR形式ですべて保存」をクリックするとファイル選択ダイアログが表示されますので分析データを保存します。

インポートして表示する方法

Microsoft EdgeとChromeはほぼ同じです。Firefoxだけ違います。

ChromeとMicrosoft Edgeの場合

開発者ツールを開きます。ショートカットキーCtrl+Shift+iで開きます。右上の下向きの矢印です。

Webサイトが遅いを解決するための分析データをChromeとEdgeでインポートする

上の図の右上にあります。上向き矢印です。少し時間がかかりますが、表示されます。ただし、Firefoxの分析データだけは上手く読み込めないようです。

Firefoxの場合

Webサイトが遅いを解決するための分析データをFirefoxでインポート

上の図のように真ん中右にあります。歯車マークをクリックするとメニューが表示されます。「HARファイルのインポート」をクリックするとファイル選択ダイアログが表示されますので分析データを選択します。表示までに少し時間がかかります。

まとめ

3つの主要ブラウザで、Webサイトが遅い原因を分析するためのツールとデータの形式が合っているのも助かります。お客から分析データをHARファイル形式で提供してもらうにしてもどれかは使っていると思いますので。

これで複雑なWebシステムのトラブルを少しでも早く、容易に切り分けができると良いと思います。

グローバルIPアドレスを調べる

パソコンを使ってWebサイトを運営していると、Webサイトへのアクセス解析をする人が多数だと思います。でも特定のIPアドレスからの接続が多くて調べてみると自分のIPアドレスでがっかりした経験はありませんか?

ここでは自分が使っているIPアドレスを調べる方法を説明します。

グローバルIPアドレスを使って接続するインターネットのイメージ
mohamed HassanによるPixabayからの画像
このページの結論
  1. あたなが使っているIPアドレスは3.239.82.142です。
  2. Webサイト上では環境変数 REMOTE_ADDR を読み取ることで、Webサイトに接続しているIPアドレスがわかります。

自分のIPアドレスを調べる方法

なぜ自分が使っているグローバルIPアドレスがわからないかというと、最近のネットワークはLANの中ではプライベートIPアドレスを使う形態しかありません。そのため、Webサイトにアクセスした時のグローバルIPアドレスは変わってしまいます。

グローバルIPアドレスを直接スマホやパソコンに使わせない理由は2つあります。一つはグローバルIPアドレスが足りないからです。もう一つ、セキュリティ上の理由があってLANにあるパソコンをインターネットから直接見せないようにするためにあえてプライベートIPアドレスを使っていることもあります。

特にIPv6であればグローバルIPアドレスが不足することは当分の間は無いです。現実的にはグローバルIPアドレスが不足しているIPv4を使うことがまだ多いです。そのためIT業界では、まだIPv4が現役でIPv6はおまけのような存在です。

具体的に自分が使っているグローバルIPアドレスが何かを調べる方法を3つ説明します。

ネットワークの管理者に聞く

ネットワークが複雑であれば、WebサイトごとにグローバルIPアドレスを変えている場合もあります。例えばマルチホームで接続している場合や、複数のプロキシサーバあり、用途に応じて振り分けている場合など、複雑なネットワークポリシーがあると複数のグローバルIPアドレスを使い分けていることがあります。

このような場合は、ネットワーク管理者が居るはずですので、ネットワーク管理者に確認した方が良いです。

Webサイトへアクセスして調べる

それほど大きなネットワークではない場合、グローバルIPアドレスが一つの場合があります。この場合には、大きなネットワークの時のように、WebサイトごとにグローバルIPアドレスが変わることは少ないでしょう。

Webサイトの接続して接続元(つまり自分になります)のIPアドレスを表示させることで自分が使っているグローバルIPアドレスを知ることができます。

Webサイトでは、アクセスログを見ると接続元のIPアドレスは載ってきます。もう少し簡単な方法では、PHP・Ruby・JavaScriptなどでWebコンテンツに表示してしまうのも一つの手段です。環境変数 REMOTE_ADDR を取り出すとIPアドレスが入っています

このWebサイトでもIPアドレスを表示していますが、PHPのgetenv関数を使っています。

ネットワーク機器を調べる

インターネットへの接続が1台だけなら、通常その機器を調べればグローバルIPアドレスはわかります。

ただし、インターネットへの接続にプロキシサーバなどを使っているとインターネットと接続しているIPアドレスが実際のWebサイトとの接続に使うIPアドレスと同じにならない場合もあるので、使っているパソコンやスマホの設定を確認することが必要です。

このサイトでも表示します

あなたが使っているIPアドレスは 3.239.82.142 です。IPアドレス以外にも有用な情報はありますでのいくつか掲載します。

項目名 対応する環境変数 取得した値
IPアドレス REMOTE_ADDR 3.239.82.142
ブラウザ HTTP_USER_AGENT CCBot/2.0 (https://commoncrawl.org/faq/)
どこから来たか HTTP_REFERER

他にも取得できる値はありますが、Webサイト管理者に有用なのは上記3つくらいですね。JavaScriptだと画面サイズも取れるようです。

どこから来たかについては、直接URLを入力したり、ブックマークから呼び出したり、新しいタブや新しいウィンドウで開いた場合には記載されないので注意が必要です。

WSLを使ってUNIXコマンドをWindowsで使う!

以前UnixコマンドをWindowsで使いたいというタイトルで、UnixコマンドをWindowsにインストールすることなく使える方法を提示しました。WSLを使うとインストールする必要はありますが、Unixコマンドを使うことができます。今回はWSLを使ってWindows上でUnixコマンドを使える環境を説明します。

繰り返しになりますが、Windows上でUnixコマンドを使いたい時は、巨大なファイルの検索とか、切り出しとか、WindowsのテキストエディタやExcelなどのアプリケーションで開けない場合や、Unixコマンドを使い慣れた方には一つの解決策になります。

WSLで使うUbuntuのデスクトップイメージ
このページの結論

WSLは、LinuxがWindowsを操作できるインターフェースを提供します。WSLのポイントは以下です。

  1. Microsoft 標準提供です
  2. Windowsのフォルダやファイルを操作可能です
  3. UnixコマンドだけなのでWindwosのリソースを無駄に消費しない

WSLを使うメリットとデメリット

WSLを使うメリット

WSLはLinux向けにWindowsを操作できるインターフェースをします。この機能を使うと、WSLに対応したLinuxからWindowsを操作できます。

今具体的には、LinuxコマンドでWindowsのファイルを操作えきることくらいです。PowerShellのような形でUbuntuのLinuxコマンドが使えます。

Linuxコマンドに慣れた人にとっては,、サードパーティのフリーソフトを探す必要がないことです。

WSLを使うデメリット

WSLを使うデメリットは、UNIXコマンドをWindowsで使いたい!で紹介したUnxUtilsがインストール不要であるのに対して、WSLはインストールが必要であることとと、コマンドプロンプトから直接使うことができないことです。

Windowsのフォルダにアクセスするには、WSLを起動した後にLinuxコマンドでディレクトリを少し移動する必要があります

WSLの機能を有効化

WSLの機能を有効にするにはWindowsの再起動が必要ですので、再起動ができない時は避けましょう。Windowsの機能の有効化と無効化を開きます。まずは管理者権限のあるアカウントでWIndowsにログインします。

Windows10のスタートメニュー

上の図のように、①スタートメニューをクリックして、②設定をクリックします。

Windowsの設定画面

上の図のように、WIndowsの設定ウィンドウが開きます。赤枠内の検索ボックスに「機能の有効化」と入れると、すぐ下に「Windowsの機能の有効化または無効化」が表示されますので、それをクリックして設定するウィンドウを表示します。

WSLを有効にするためWindowsの機能から探す

上の図のように、「Windowsの機能の有効化または無効化」ウィンドウが表示されます。右のスクロールを動かし下から1/3くらいのところに上の図の赤枠のようにWindows Subsystem for Linuxがあります。ここにチェックを入れます。

WSLを有効にする

上の図のように、チェックを入れて、右下のOKボタンをクリックします。

WSLを有効にしている状態

上の図のように進めば後は完了を待つだけです。WSLの有効化が終わるとWindowsの再起動を求められますので、再起動します。

Windowsの再起動が完了するとWSLの機能は有効になっています。

WSLに対応したUbuntuをインストール

WSLが有効になった後は、利用するユーザーでUbuntuをMicrosoft Storeからインストールします。

WSL対応UbuntuをMicrosoft Storeで探す

上の図のように利用するユーザーでタスクバーのMicrosoft Storeアイコンをクリックします。

WSL対応UbuntuをMicrosoft Storeから探すため検索ボックスを見つける

上の図のように、Microsoft Storeのウィンドウが表示されたら、右上の赤枠にある検索をクリックします。

WSL対応Ubuntuを探すために検索窓に入力

上の図のように、赤枠内の検索窓に「ubuntu」と入力して検索します。

WSL対応の最新版Ubuntuを選択

上の図のように、Ubuntuは3種類表示されます。Linuxコマンドを使うだけなら最新版でも問題なく使えますので、上の図の赤枠の20.04を選択します。

WSL対応Ubuntuの20.04をイントール

上の図のように、WSLに対応したUbuntu 20.04が表示されます。右上の赤枠「インストール」をクリックしてインストールを開始します。Microsoftへのログインが表示されても、ログインしなくてもインストールできます。

WSL対応Ubuntu 20.04をインストールしている状態

上の図のようにインストールをクリックした箇所の左側にバーが出てインストールしている状態を表示します。

WSL対応Ubuntuuのインストールが完了

上の図のように、右上が「起動」になればインストールは完了です。

WSLを使ってみる

WSLを使ってみます。初回起動は少し時間がかかります。

Ubuntu専用のターミナルを立ち上げる

WSL対応Ubuntuをスタートメニューから探す

上の図のように、①スタートメニューとなりの検索アイコンをクリックして「ubuntu」と入力し、②上に表示される「Ubuntu 20.04 LTS」をクリックします。

WSL対応Ubuntuを初回起動時の画面

上の図のように、ユーザー名の入力が必要な状況になれば初期設定は完了です。ユーザー名とパスワードを入力してプロンプトを表示させます。

あとはUbuntuのコマンドラインです。ただし、ディレクトリ構成が特殊で、Windowsのファイルは/mnt/以下にドライブ名とともにマウントされています。cdコマンドで移動してWindowsのファイルにアクセスします。例えばCドライブは/mnt/cディレクトリに、Dドライブは/mnt/dにマウントされます。

コマンドプロンプト上でWSLを起動する

コマンドプロンプトを起動して、ubuntu2004と入力するとWSL対応Ubuntuが起動します。起動したあとは同じです。ディレクトリも変わりますので、Cドライブにアクセスしたいなら/mnt/cディレクトリに移動します。

このあたりはPowerShellと同じですね。ただ、初期のディレクトリが違います。これは.bashrcとかで記述するとうまく元居たフォルダに移動できるかもしれません。と思っていたのですが…。

さらに調べてみると、コマンドプロンプト上でwslと入力すると今のディレクトリでUbuntuのLinuxコマンドが使える状態になりました

WSLコマンドが使いやすい

コンピュータ名やユーザー名を隠したら、上の図のようによくわからないイメージになりましたが、伝えたいことは「コマンドプロンプトでwslと入力すると使いやすいです」ということです。

まとめ

WSLは今のところ、LinuxコマンドをWindowsで使えるところまでしか使いこなせていない私ですが、これだけでもUnixコマンドが使えるのはとても助かります。

これまではUnixのコマンドを使ってデータ処理したい場合は、別途Unixを別マシンで立ち上げる必要がありました。そういう煩わしい作業が要らないので、今後の発展に期待したいです。

UNIXコマンドをWindowsで使いたい!

普段Windowsを使っていると、時々「ここでgrepがほしいな」とか「lessがあるといいな」とか、大きなファイルを編集する必要がある時に「ここでawkやsedがあれば助かるのに」とか思うことがあると思います。

Unixコマンドを使えるCentOS8の画面

このページでは、UnixコマンドをWIndows上で使えるソフトウェアを紹介してWindowsを便利に使えるようにしたいと思います。

このページの結論

UnxUtilsがインストールが不要で展開するだけで使える。環境変数LESSCHARSETをdosに設定すると日本語も表示できる。

主に使いたいコマンドは以下です。awkはgawkとして入っています。

  1. less
  2. grep
  3. egrep
  4. sed
  5. awk

UNIXコマンドをWindowsにセットアップ

UnxUtilsをダウンロード

UNIXコマンドをWindowsに提供してくれるUnxUtilsはダウンロードサイトから取得できます。

UNIXコマンドをWindowsで使えるUnxUtilsをダウンロードできるサイト

UnxUtilsをWindowsに展開

UnxUtils.zipをダウンロードサイトから取得できるので、展開します。パソコンの所有しているのであれば、C:\UnxUtilsフォルダに展開します。パソコンの管理者権限が無い場合には書き込めるフォルダに書き出します。

UNIXコマンドをWindowsで使うためにUnxUtilsを展開した状態

UnxUtilsをWindowsで使えるようにパス変数を設定

UnxUtilsを展開しただけでは、フルパスを入力しないとコマンドを実行できないので不便です。環境変数のPATHにUNIXコマンドが入っているフォルダを登録し、コマンド名だけで実行できるように環境を改善します。

OpenSSLコマンドにパスを通すためPCのプロパティを表示

上の図のように、①Windowsのスタートメニューにある検索マークをクリックしてpcと入力します。②検索したアプリとしてpcが表示されますので、右クリックしてメニューを表示させます。③プロパティをクリックします。

コンピュータの基本的な情報の表示

上の図のような、コンピュータの基本的な情報が表示されます。左上赤枠内のシステムの詳細設定をクリックします。

システムのプロパティ

上の図のように、システムのプロパティが表示されます。下の赤枠内の「環境変数」ボタンをクリックします。

環境変数の一覧画面

上の図のように、環境変数のダイアログが表示されます。①のPATH変数を選択して、②編集ボタンをクリックします。

PATH環境変数の編集画面

上の図のように環境変数名の編集ダイアログが表示されます。赤枠のように未登録最初の空行をクリックして、展開したフォルダのusr\local\wbin\を登録します。例えばUnxUtils.zipを展開したフォルダがC:\UnxUtilsであれば、C:\UnxUtils\user\local\wbinを登録します。

ここまで設定すれば新しくコマンドプロンプトはPowerShellのウィンドウからgrepやless、awkやsedを動かすことができます。あと一つlessの日本語の表示を設定が残っているのでこれを設定して完了となります。

lessで日本語が表示できるように環境変数を設定

標準の設定では、UnxUtilsのlessでは日本語の表示が化けてしまいます。これを回避する設定を行います。設定する詳細は省きますが、PATH変数を編集する直前の画面、で追加ボタンをクリックします。

UNIXコマンドのlessが正しく日本語を表示するために環境変数を追加する画面

上の図のように環境変数を設定する画面で、赤枠の新規ボタンをクリックします。

「新しいユーザー変数」のダイアログが表示されますので、変数名にLESSCHARSET、変数値にdosを入力します。

UNIXコマンドのlessがWIndows上の日本語表記を正しくするために環境遠陬を登録

上の図のように登録できたらOKボタンで環境変数を追加します。

UNIXコマンドをWindowsで使ってみる

UNIXコマンドlessの使用感

WindowsでUNIXコマンドのlessをipconfigに合わせて使ってみました。

UNIXコマンドのlessをWindowsで使ってみる

最後のENDがmoreを使った時と違います。矢印キーの上下で表示範囲を変更することも可能です。moreでは表示された内容を戻って再確認することができなかったので、とても使いやすくて満足です。

UNIXコマンドgrepやawkなど

コマンドプロンプトはWindowですが、grepやawk(実際にはgawk)なども使いやすく、Windowsであることを忘れてしまいます。

まとめ

サイズが大きいテキストファイルやCSVファイルを処理するにはUNIXコマンドのgrepやawkがとても使いやすいので、Windowsでも使いたく調べてました。とても満足で使いやすいので、興味があれば使ってみてください。

Bluetoothテザリングを使いこなす

スマートフォンを使ったWi-Fiテザリングが主流ですが、Wi-Fiであると共有鍵だけで接続できること、速度も速く大容量通信が可能です。無線通信にはもう一つBluetoothという規格があります。

Bluetoothはもともとイヤフォンやマウス、キーボード、最近ではIoTなどで利用が盛んです。Wi-Fiと比べてデータ通信量が少なくて電波距離が短いという特徴があります。でもBluetoothの通信速度は24Mbpsは出ますので、動画や大容量のデータ送受信をしなければ使えます。

Bluetoothであれば、ペアリング(接続設定)が事前に必要な点と電池消費が少ないというメリットがあります。ただし、Bluetoothは2.4Ghz帯しか使えないこととWi-Fiと比べると範囲が狭いというデメリットもあります。

Bluetoothにデメリットはありますが、Wi-Fiテザリングの場合はスマートフォン自体がWi-Fiを使えないので、データ通信を消費してしまう懸念もありますので、その心配が無いBluetoothテザリングにも利点が多いです。簡単にBluetoothテザリングができるよう本記事でまとめます。

パソコンはWindows10を対象としますが、MacについてはMac bookは4点気を付けると使いこなせますを参照ください。

Bluetoothは主にイヤフォンに利用
本記事の結論

スマートフォンのBluetoothテザリングをパソコンに簡単に設定します。思っていたよりは簡単で速度もそこそこ出ます。接続方法は以下にまとめます。

  1. パソコンとテザリングを提供するスマートフォンの間でBluetoothペアリングする
  2. スマートフォンでBluetoothテザリングを設定します
  3. パソコンの全ネットワークを切断します(ここがポイント!)
  4. パソコンのBluetoothネットワーク接続設定で、ペアリングしたスマートフォンに対して「アクセスポイント」として接続します。

Bluetoothテザリングの準備

スマートフォンのBlutoothテザリング準備

まずはBlutooth機能を有効化

Bluetoothを有効にします。まずは使えるようにしないと始まりません。このようなマークです。AndroidスマートフォンにはBluetoothテザリングの有効化の設定があります。

Bluetoothが有効な時と無効な時で背景色が違います。下の図はAndroidから取りましたが、iPhoneでも円の黒と青の配色は同じです。

Bluetoothが有効
Bluetoothが無効

次にBluetoothテザリングの有効化

次にBluetoothテザリングを有効にします。Androidでは「Bluetoothテザリング」そのままの名称であります。

パソコン側を準備してペアリング

パソコンからスマートフォンに対して、いつものBluetooth機器と同じようにペアリングします。下の図のようにWIndows10のパソコンの①スタートメニューから②設定をクリックします。

Windows10のスタートメニュー

下の図のようにWindowsの設定ウィンドウが表示されます。

Bluetoothテザリングの前段でBluetoothペアリングする準備のためにWindowsの設定からデバイスを開く

上の図の赤枠に所にある、デバイスをクリックします。

Bluetoothテザリングの前にデバイスを追加する

上の図のようにBluetoothデバイスの追加ウィンドウが表示されたら右上の赤枠内のある「Bluetooth又はその他のデバイスを追加する」をクリックします。

Bluetoothテザリングの前にBluetoothデバイスを追加

スマートフォンでもBluetoothデバイスを追加する操作を行うと、下のようにパソコン画面にスマートフォンが表示されます。

Bluetoothテザリングの前にBluetoothデバイスを追加するために検索

上の図でスマートフォンのXperiaをクリックします。

Bluetoothテザリングの前に検索したBluetoothデバイスと接続

同じようにスマートフォンのBluetoothにも、上の図の①と同じ番号が表示されていれば、パソコンとスマートフォンが接続をペアリングの接続を試行しています。②の接続をクリックしてください。スマートフォンも接続をしてペアリングを完了します。

正常にBluetoothペアリングできると下の図のように表示されます。

Bluetoothのペアリングが完了

上の図のように「ペアリング済み」と表示されたら、Bluetoothテザリングの第一段階は完了です。

Wi-Fiテザリングは事前共有鍵を使った1段階認証が主です。BuetoothテザリングはペアリングとBlutoothテザリングの機能有効化による2段階の接続手順が必要なので、Wi-Fiテザリングよりセキュリティを確保しやすいと言えます。このため、Wi-Fiテザリングと比較してBluetoothテザリングは接続が簡単でもセキュリティ上のリスクが少ないと言えます。

ここまでは通常の操作のため難しくはないと思います。いよいよBluetoothテザリングの設定に入ります。

Bluetoothテザリング接続方法

Bluetoothテザリングの接続、その前に

BluetoothテザリングはWiFiや有線LANのネットワークと分離されているようで、事前に有線LANやWiFiを無効化しないと、インターネット接続が上手く処理できないようです。

そこで最初に全ネットワークを切断状態にします。有線LANであればUTPを抜く、無線LANであれば切断します。

Bluetoothテザリングの前に全ネットワークを切断しておく

Windowsの標準設定ではタスクバーの通知領域にネットワーク接続の状態が表示されています。上の図のようにネットワークへの接続が無いことを確認してから進めます。

Bluetoothテザリングの接続手順

下の図のように、Windows10のタスクバーにある検索アイコンWindows10のタスクバーにある検索アイコンをクリックしてncpa.cplと入力します。

Windows10のネットワーク接続を最短で探す

上の図のように、赤枠内のようにコントロールパネル項目が表示されます。赤枠内をクリックしてネットワーク接続を表示します。

Windows10のコントロールパネルでBlueoothネットワーク接続を開く

上の図のように、赤枠のBluetoothネットワーク接続をダブルクリックします。

Windows10のBluetoothデバイスの一覧表示

上の図のように先ほどBluetoothペアリングできたデバイスが表示されています。次にBluetoothデバイスのアイコンで右クリックして[接続方法]=>[アクセスポイント]をクリックして選びます。

Bluetoothテザリングのための接続図

スマートフォン側がBluetoothを有効にして近くにあればBluetoothテザリングが有効になります。

Bluetoothテザリングのトラブル回避

接続方法が「直接接続」しか選べない

これはペアリング時にBluetoothテザリングがスマートフォン側で有効になっていないと起きるようです。

「直接接続」しか選べない場合は、パソコン側とスマートフォン側の両方でペアリングを解除します。データが残っていると引き継がれてしまうようです。その後Bluetoothテザリングをスマートフォン側で確実に有効にしてからペアリングし直します。

Bluetoothテザリングが成功してもネットワークに接続できない

最初に既存のネットワークから切断します。次にコマンドプロンプトでipconfig /renewでIPアドレスを取り直しましょう。私の環境ではこれで解決しました。

パソコン側にショートカットを作成

Bluetoothテザリングを便利に使うために、普段奥底にあるネットワーク接続のショートカットを作ってBluetoothテザリングを簡単にON/OFFします。

Windowsのタスクバーにある通知領域にBluetoothアイコンがあれば、下の図のように右クリックします。

通知領域のメニューからBluetoothデバイスを表示する方法

上の図の赤枠ないのように、「パーソナルエリアネットワークへ参加」をクリックします。Bluetoothパーソナルエリアネットワークデバイスのウィンドウを開きます。

Bluetoothテザリングのための接続図

上の図のようにBluetoothテザリングしたいデバイスを右クリックして、ショートカットの作成を選択します。デスクトップにショートカットの作成ができます。

デスクトップにできたショートカットアイコンを右クリックするとメニューの中に[接続方法]のメニューがあり、そのサブメニューに[アクセスポイント]を選択できます。

必須ではありませんが、ショートカットがあると便利な場合もあります。

Bluetoothテザリングの切断

切断する時はBluetoothテザリングで使用したデバイスの右クリックメニュー[接続方法]の位置に[デバイスネットワークから切断]メニューが表示されますので、それを選んでBluetoothテザリングを解除します。

Bluetoothテザリングの解除用メニュー
Bluetoothテザリングの解除用メニュー項目

以上でBluetoothテザリングからの切断もできるのようになりました。

Bluetoothテザリングのまとめ

Bluetoothテザリングはデータ転送量はイマイチですが、電池消費が少ないことと接続手順が簡単なので、外で使う場合には電池の消耗を心配することなく、使えると思います。

もし電源が不足したりする場合にはモバイルバッテリーや電源スポットを探すなど、電源の確保は必要となります。電源については別記事「充電ピンチを乗り越える」でも取り上げています。

ネットワーク切り替えができないとき

Bluetoothテザリングを使う時に、Wi-Fiネットワークから手動で切り離さないとネットワークが切り替わらないことがありました。細かい内容はネットワークに接続できない場合の解決ポイントを参照してください。

仮想環境を個人で試用してみたい!!

パソコンは皆さん使いこなしていると思いますが、仮想環境はなかなか理解が難しいのではないでしょうか。そのような仮想環境について、無償で簡単に使えるものがありますので、実際に使ってみようと思います。

仮想サーバと仮想ネットワークのイメージ
Wynn PointauxによるPixabayからの画像

以前は物理とOSは1対1で対応していました。最近は仮想化の技術により物理構成に依存しない構成が実現可能となりつつあります。ハードの見た目と実際の動きが上の図のように関連無くなるので、理解することが難しくなります。

ここではサーバやパソコンを無償の範囲内で仮想化してみて、簡単な仮想ネットワークと仮想サーバを作ってみます。どのようなことができるのかを実感するために役立ててください。

仮想化するには

仮想化環境を個人で簡単に構築する方法は2つ

  1. 個人の非商用利用なら無料だが、ハードウェアの制約が緩いVMWare
  2. Windows Server、Windows Professional 以上のエディションでは無償で利用できるが、ハードウェアの要求が高いHyper-V

仮想環境を無償で簡単に利用できるのはVMWareかHyper-V

どちらを使うにしても、ベースとなるWindow10と仮想でOSを同時に動かすため、CPUはコア数が4コア(HT含む)以上、メモリ容量は8GB以上、ハードディスク容量は200GB以上は必要と思います。もちろん仮想で動かすOSにどれだけリソースが必要かによては変わります。

VMWareは条件付きで無償利用可能

個人利用で非営利目的なら無料で利用可能です。Windows Homeにもインストールできるようです。ベースのOSのハードウェア要件とゲストで動かすOSの要件の両方を満たすスペックである必要があるので、性能に余裕がないと全体が低速になります。

具体的な要件はVMWare Workstation Playerの要件(外部サイト)で記載してありますが、具体的ではないです。仕方ないので、ダウンロードして試してみましょう。後でも説明しますが、個人的な検証利用であれば無償で利用は可能です。

Hyper-VはWindows10 Professional以上でパソコンでも無償

Windows Serverの場合はHyper-Vは標準で利用可能です。Windows クライアントOSでれば、WIndows10 Professional、Enterpriseで利用可能です。Windows8でも利用できますが、今回はWindows10のパソコンで仮想環境を構築してみたいと思います。

VMWareの無償で利用できる仮想環境

仮想化を提供しているVMWareの製品の中で、無償で利用できる製品があります。今のところVMWare Workstation PlayerとVMWare ESXiの2つです。なお、周辺ツールは無償で利用できます。

VMWare Workstation Playerは個人用および非商用

VMWare Workstation Playerをダウンロードサイト(外部サイト)から取得してみます。

VMWare Workstation Playerのダウンロードページ

上の図のようにVMWare Workstation Playerのダウンロードページが表示されます。下の方にスクロールするとダウンロードリンクが表示されます。

VMWare Workstation Player 15 ダウンロードへのリンク

上の図のようにダウンロードリンクが表示されます。赤枠内のWindowsの試用の「今すぐダウンロード」をクリックしてインストーラをダウンロードします。

ダウンロードしたインストーラをダブルクリックしてインストールを開始します。

VMWare Workstation 15 Player セットアップウィザードへようこそ

上の図の右下の次へをクリックします。

VMWare Workstation Player の使用許諾契約書の確認

上の図の左下の「使用許諾契約書に同意します」にチェックを入れて、「次へ」をクリックします。

VMWare Workstation Playerのインストール先を指定

上の図のようにインストール先を確認するウィンドウに変わります。変更なければ「次へ」をクリックします。

VMWare Workstation Playerのユーザーエクスペリエンスの設定

上の図のように、ユーザーエクスペリエンスへ進みます。気になる方はチェックを外して「次へ」をクリックします。

VMWare Workstation Player のショートカットの作成確認

上の図のように、ショートカットの確認が表示されます。好みによりますが、ショートカットを作らないなら、チェックを外して「次へ」をクリックします。

VMWare Workstation Playerのインストール準備完了

上の図のように、準備完了の画面が表示されます。「インストール」をクリックするとインストールを開始します。

VMWare Workstation Playerのインストール中の画面

上の図のように、インストールを開始します。

VMWare Workstation Player インストール完了

上の図のように、インストール完了のメッセージが表示されます。「完了」をクリックしてインストールを終了します。特に再起動を求められることもなくインストール終了しました。

ショートカットの画面でチェックを入れていると、右のように、アイコンがデスクトップに出来上がってれば成功です。

スタートメニューにも同じアイコンのメニューが出来上がっています。

VMWare Workstation Playerのデスクトップアイコン

VMWare Workstation Playerのアイコンをダブルクリックして起動してみましょう。初回起動時だけ出てくるのですが、ライセンス登録画面が表示されます。

VMWare Workstation Playerのライセンス入力画面

無償で利用するにチェックが入っているので、そのまま右下の「続行」をクリックします。

VMWare Workstation Playerのライセンス入力完了の画面

上の図が出たら、「完了」ボタンをクリックしてライセンス登録を完了します。すると下の図のようにVMWare Workstation Playerの起動直後の画面になります。

VMWare Workstation Playerの起動直後の画面

ここまで来るとインストールは完了です。

VMWare Workstation Playerの更新

VMWare Workstation Playerを起動すると更新の有無を確認し、更新があると下の図のように、更新するかの確認ダイアログを表示します。

VMWare Workstation Playerの更新ダイアログ

脆弱性の解消であったり、不具合を解消しているので、できるだけ最新版を利用しましょう。

VMWare ESXiは無償だがハードウェアの要求が高い

VMWare ESXiはVMWare vSphere Hypervisor 6.7 ダウンロードセンター(外部サイト)からダウンロードできます。でもハードウェアはCPUにXeonが必須であったり、OS自体がESXiになって使いなればWindowsではなくなります。個人で検証用として導入するのは難しいです。

簡単に導入という目的から外れるのでここでは割愛します。

Hyper-Vは無償だがハードの要求が高い

Hyper-Vの動作環境

マイクロソフトのWindows 10 Hyper-V のシステム要件(外部サイト)によるとWindows10 でも動作させることができます。一般的にはProfessionalエディションの利用でしょうね。次にハードウェアの要件があります。

システム要件のサイトで見ると、いろいろ書いてあります。簡単に確認する方法として、コマンドプロンプトでsysmteininfoを実行した結果すべて「はい」でないと動作しないとのことです。実際にsysteminfo実行してみると4つすべて「はい」と出ました。Hyper-Vをインストールしてみます。

Hyper-Vが動作するかsysteminfoコマンドで確認

Hyper-Vのインストールと動作環境

Hyper-VをWindows10にインストールしてみます。スタートメニューから設定をクリックして、Windowsの設定画面を開きます。

Windows10のスタートメニュー

上の図のように、①スタートメニューをクリックして、②歯車の設定ボタンをクリックするとWindowsの設定画面を表示します。

Windowsの設定画面

上の図のように、Windowsの設定画面で赤枠テキストボックス内に「機能の有効化」と入れると下に候補が出てきます。「Windowsの機能と有効化または無効化」をクリックして機能の有効化ウィンドウが開くのを待ちます。

Windowsの機能の有効化ウィンドウでHyper-Vにチェックを入れる

上の図のようにHyper-Vのサブメニューとして「Hyper-Vプラットフォーム」と「Hyper-V管理ツール」の2つにチェックを入れて、右下のOKボタンをクリックしてインストールします。

するとインストールを開始して、しばらくすると下の図ようにインストール完了のウィンドウが表示されます。

Hyper-Vのインストール完了

「今すぐ再起動」をクリックしてWindows10を再起動します。

再起動後、ログオンしてスタートメニューを開きます。

Hyper-Vマネージャーの場所

上の図のようにスタートメニューで「Windows管理ツール」の下に「Hyper-Vマネージャー」があります。これをクリックして開きます。メニューからアイコンをデスクトップにドラッグしてコピーしておきましょう。

起動すると下の図のようにローカルサーバ名に接続した画面が表示されます。

Hyper-Vマネージャーの起動直後の画面

本当に簡単にインストールできました。使いやすくなって検証環境に活用させてもらいます。

仮想環境の個人用途のお勧め

Hyper-VであればWindows10 Professional以上のエディションで無償で使えます。Hyper-Vが使えない場合はVMWareが良いと思います。

VMWareでもHyper-Vでも仮想環境を簡単に構築できるようになりました。無償のツールを使ってITの知識を付けていけると良いですよね。

実際の仮想サーバの作り方は順次掲載していきます。