無線LANを簡単に拡張する

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コロナ禍によって、社会人はテレワークが増えて大学生はオンライン学習、小中高校生はGIGAスクールで、自宅のネットワークに接続する端末が増えました。自宅でも今までは一箇所だけ無線アクセスポイントがあれば足りていました。

無線LANに接続できない状態

無線LANをなぜ今更拡張する必要が出て来た背景

自宅ネットワークへの接続が必要な端末が増えたから

でも最近では、無線LANを拡張する必要が出てきました。子供の学習机で端末を使う必要が出てきたのです。想定外の所で無線LANを使おうとしても使えない状態が出てきました。

拡張したいが無線LANの拡張は難しい

無線LANを拡張するためには、新しく無線アクセスポイントを置くだけでは完了しません。新しく設置する無線アクセスポイントを既存のネットワークに接続する必要があります。無線アクセスポイントを無線LANで中継する方法はあまり有効ではありません。無線中継機は、専用の中継用の帯域を割り当てる必要がありますので、2.4GHzまたは5GHzのどちらかが使えなくなります。中継と同じ周波数を無線端末にも使ってしまうと衝突が発生して伝送速度が落ちてしまいます。

そのため一般的に無線アクセスポイントの中継側は有線LANを使います。有線LANを使うにはケーブルを敷設する必要があります。UTPケーブルであれば100mまでですが、自宅に新たにケーブルを敷設することは面倒です。

そこですでに家庭内に張り巡らされているケーブルは無いでしょうか? 以前に一度注目された、電力線通信(略称は PLC で、正式名称は “Power Line Communication” らしいです)が使えないか検討してみます。コンセントであれば各部屋に一つはありますから、コンセントを伝って通信を送れるのであれば、とても効率的に無線アクセスポイントを設置することができるようになります。

1Gbpsが出せるPLCを発見!

以前は速度が出ないため、敬遠していましたが、コロナ禍による急激なネットワーク拡張が必要になりましたので、拡張しやすいPLCを見つけました。

2台入って金額は9千円を超えないので試してみる価値はあります。コンセント形状も家庭用100Vで使えることを確認して早速購入しました。

購入したPLCの箱の外観

中国製で英語表記なのは仕方ないですね。開けてみましょう。

まずは一番気になるコンセントプラグは裏面にあります。

コンセントプラグがあるPLCの裏面

固有情報は見えないようにしていますが、コンセントプラグは通常の家庭用100Vで使えます。説明書は英語なのですが、コンセントに直挿しに近い方が良いです。

PLCのパフォーマンスに関する注意

自宅では、インターネット接続付近のスイッチングHUBに接続できるコンセントと、無線LANを拡張したい部屋にそれぞれ接続しました。

PLCをコンセントに接続した状態

PLCの右下に3つのランプがあり、上のランプが電源ON状態、中央のランプがPLC対向側とペアが組めて通信可能な状態、下のランプがLAN側のリンクアップを示します。

このようにコンセントを占有されるので、延長ケーブルの無いタップが必要です。

注目されていないPLCだが意外と使える

箱にもありますが、300mまでの距離で使えます。自宅インターネット回線は300Mbpsなのですが、PCとPLCをUTPケーブルで直結したら250Mbpsまではダウンロードで速度が出ました。ただ、遅延が100msecを超えるので、家庭用か企業なら無線LANの試験用と割り切って使う必要がありますね。

有線LAN配線を広げるのは面倒だがPLCならネットワーク拡張は簡単

PLCを使って自宅の無線LANを他の部屋に拡張することができました。電源コンセントなら、どこの部屋にも既設でありますから、とてもお手軽にネットワークを広げることができました。

コンセントならどこの部屋にも必ずありますので、ネットワークの拡張前に企業で使うことも想定して、とても使いやすいですし、自宅でも無線APを移動させられますね。

サービスコンセントが無いことだけが唯一の弱点ですが、ネットワークの速度は1Gbps出るため、実用性は高いと思います。費用対効果も高いと思いますので、お勧めできます。

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