Windows11 に対応していないPCでWindows11 を動かす

WIndows10のメーカーサポートが2025年10月14日に終了します。次のクライアントWindowsとしてWindows11がメーカーから提供されています。ただし、Windows11を動作させるには、高いPCのハードウェアが必要です。

とは言っても、メーカーでサポートされていないPCでも、一定の条件を満たせば追加の費用を投資しなくてもWindows11を動かすことは可能です。

旧式のPCで無理やり新しいWindows11を動かすため、期待できるほどのパフォーマンスが出ないことがあることはご理解ください。

Windows11のエディションはProのみ試していますが、他のエディションでもインストール要件をクリアできれば利用可能です。

このページに記載している手法を実施したことによる損失や損害、いかなるトラブルにつきましても全て当方では責任を負いません。ご注意の上で実施をお願いします。

Windows11が動作させられない、古いパソコンのイメージ

Windows11を動作させるために必要なスペック

動作させるにはメーカーであるMirosoftの要件に基づき、以下5点が必要です。

  1. 2コア以上のCPU
  2. 4GB以上のRAM
  3. UEFI対応
  4. セキュアブートへの対応
  5. TPM v2.0以上

Windows11の必要要件のうち、最後のTPMが満たせない場合が多いと思います。TPMはハードウェアで実装が必要であるため、非対応のパソコンであれば、買い換えるしか方法はありません。TPMについてはインテルのサイトにわかりやすい説明があります。

一定の条件

必要な条件は、Hyper-VでTPMを含む全てのWindows11に必要なMicrosoftの要件を達成できます。Hyper-Vは仮想環境を個人で試用してみたい!!を見てインストールしてください。

具体的なインストール手順

Windows11のインストーラの準備

マイクロソフトのサイトWindows 11をダウンロードするから、Windows 11 ディスクイメージ(ISO)をダウンロードします。

インストール前の準備

仮想サーバの作成

Hyper-Vマネージャを起動します。

要件を満たさないPCにWindows 11 をインストールする仮想サーバを新規に作る

新規仮想サーバを作ります。

Windows 11 用の仮想サーバを作る段階

「仮想マシンの新規作成ウィザード」というウィンドウが表示されます。「開始する前に」という下の画面は表示されない場合もあります。右下の「次へ」ボタンをクリックして進みます。

Windows 11 用の仮想サーバを作る際に出る「開始する前に」ウィンドウ

次は「名前と場所の指定」です。①名前は識別しやすい名前を入れます。参考までにWindows 11 は必要最小メモリが4GBのため、64bit版しか提供されていないです。仮想マシンの保存場所は今回検証のため、標準の設定のままとします。さて、名前が決まったら右下にある②「次へ」ボタンをクリックして進みます。

Windows 11 用の仮想サーバの名前と場所を指定

次は「世代の指定」になります。Windows 11 を動作させるための要件としてUEFIへの対応が必要です。ここでは下の図にあるように③「第2世代」を選択して④「次へ」ボタンをクリックして進みます。

Windows 11 用の仮想サーバの世代を指定

次は「メモリの割り当て」です。下図⑤のように起動メモリは4GBを指定していますが、Hyper-Vを動作しているホストPC側にメモリに余裕があれば、6GBや8GBを割り当てできます。⑥動的メモリはホストPCで利用できるメモリ量を減らし不安定になるリスクがあるため、チェックを外します。設定が終わったら右下にある「次へ」ボタンをクリックして進みます。

Windows11用の仮想サーバに割り当てるメモリ量を指定

次は「ネットワークの構成」です。標準で設定している「Default Switch」で良いため、特別に変更する必要が無ければ変更しないで右下の「次へ」ボタンをクリックして進みます。

Windows11用の仮想サーバが接続するネットワークを指定

次は「仮想ハードディスクの接続」です。仮想サーバ用のデータをどこにどれだけの容量で利用可能とするかを指定します。⑦標準では新規作成が選択されているはずです。注意したいのは仮想サーバが利用できるディスクのサイズです。標準では⑦に大きいサイズ値が入っています。ホストPCに影響が出ないサイズに変更してください。下図では50GBとしています。指定したら右下の「次へ」ボタンをクリックして進みます。

Windows 11 用の仮想サーバで利用するディスクを指定

次に「インストールオプション」です。インストールする前にTPMの設定が必要です。そのため、下図のように「後でオペレーティングシステムをインストールする」が選択されています。もし他のオプションであれば、「後でオペレーティングシステムをインストールする」に変更して右下の「次へ」ボタンをクリックして進みます。

Windows 11 用のインストールオプションでOSをいつインストールするかを指定

次に「仮想ましんの新規作成ウィザードの完了」です。最後の確認になります。間違いがあれば右下の「前へ」ボタンで戻って修正できます。問題なければ「完了」ボタンをクリックしてウィザードを閉じます。

Windows 11 用の仮想サーバ作成前の最終確認

しばらくすると仮想サーバが出来上がるはずです。

仮想サーバの設定

次の準備は設定を変更します。Hyper-Vマネージャーに戻り、①作成したWindows 11仮想サーバを選択して右クリックしてメニューを表示します。メニュー項目から②「設定」をクリックします。

作成したWindows11仮想サーバの詳細設定を変更するウィンドウを起動

下図のように設定ウィンドウが開きます。インストール用のISOファイルがマウントできるよう③「ハードウェアの追加」で④「SCSIコントローラー」を選択して、⑤「追加」ボタンをクリックします。

Windows 11 用の仮想サーバにSCSIコントローラーを追加

SCSIコントローラを追加できたら、下図⑥左メニューに表示される「SCSIコントローラー」を選択します。⑦「DVDドライブ」を選択して、⑧「追加」ボタンをクリックします。

Windows 11 をインストールする仮想サーバの詳細設定

次に「SCSIコントローラ」の下に、⑨「DVDドライブ」をクリックします。⑩「イメージファイル」を選択して⑪が入力できるようになります。⑪にWindows 11のインストール用ISOファイルを指定します。指定するために⑫「参照」ボタンをクリックしてフォルダを探してISOファイルを選択します。

Windows 11 をインストールする仮想サーバの詳細設定

次に⑬プロセッサを選択します。⑭「仮想プロセッサの数」をWindows11のインストール要件にある2以上に指定します。

Windows 11 用の仮想サーバのCPUコアを変更

次はTPMの有効化です。下図で⑮「セキュリティ」を選択します。⑯「トラステッドプラットフォームモジュールを有効にする」にチェックを入れてTPMを有効にします。

Windows 11 用の仮想サーバでTPMを有効に設定

以上で設定が完了ですので、設定ウィンドウでの右下にある「適用」ボタンをクリックして反映します。

Windows 11 用の仮想サーバの設定で変更した箇所

設定完了したら、右下の「OK」ボタンをクリックして閉じてHyper-Vマネージャーに戻ります。

Windows11のインストール

準備が完了したら、電源を入れます。起動するとすぐに下の画面が表示されます。画面をクリックしてキー入力を受け付けるようにして、キーを押しますとインストーラを起動します。時間が過ぎるとネットワークから起動します。その際には下図赤枠内のリセットボタンを押して再起動します。

Windows 11 用の仮想サーバで電源ONした直後

インストーラが起動したら下図のように画面が変わります。インストール作業を進めましょう。

Windows 11 用の仮想サーバでインストーラが正常に起動した状態

まとめ

Windows10のライセンスエラーが出た場合の解決法

最近GIGAスクールの関連でパソコンをひさびさに触っています。試験機だったので、トラブル満載でした・・・。今月記事が全く投稿できていなかったのはGIGAスクール関連の業務のためです・・・。その試験機のトラブルの中でも一番困ったのが、プロダクトキーを登録していていもライセンス認証がエラーになるというトラブルです。

Windows10のライセンス認証エラーで困った状態

今回は「Windows10のプロダクトキーはどこにある?」が気になったのでまとめてみます。パソコンに入っているWindows10は1か月くらいライセンス認証しなくても使えたのですが、プロダクトキーが登録されていなかったので、ライセンス認証エラーが出てびっくりしました。

さて、Windows10で試しただけなので、Windows8などはわかりませんが、少しまとめておきたいと思います。

プロダクトキーって何?

Microsoftが提供しているWindowsが偽物のコピーではなく正規品であることを証明するためのもので、購入したWindowsに割り当てている識別するためのカギです。

Microsoftはプロダクトキーとハードウェアの情報とセットで管理しているので、組み合わせが一致しないとライセンス認証でエラーとなります。でも、正規のプロダクトキーを登録してもライセンス認証でエラーが出ることがありました。回避方法を一つ提示できたので、まとめておきたいと思います。

ライセンス認証がエラーとなる原因と解決

原因

普通に使っていても、たまにライセンス認証エラーとなることがありました。調べてみると、正規のプロダクトキーを登録しても1か月ほど経過するとライセンス認証エラーとなる場合があり、手動登録しないと進まないことがありました。1か月の時限爆弾ってかなり悪質だと思いますけどね。改善してほしいです。

解決方法

原因はプロダクトキーの登録状態が、正しくWindows10のシステムに認識されていないことがあるようです。解決方法は設定から手動で登録すると解決しました。

プロダクトキーを表示して再登録

プロダクトキーを表示できる条件

ローカルアカウントでWindowsを起動した場合のみのようです。Microsoftアカウントでログインした場合は表示することができませんでした。Microsoftへ問い合わせて聞いてくださいという対応になります。どうやって区別するかをまとめます。

ライセンス認証の画面はスタートメニューで設定をクリックします。下の図のように、①スタートメニューをクリックして、②歯車の設定アイコンをクリックします。

Windows10のスタートメニュー

次に、設定のウィンドウが開きます。下の図のように、③更新とセキュリティをクリックします。

パソコンWindows10の設定画面

左メニューの下から4つ目に「ライセンス認証」の項目があるのでクリックします。

Windows10にプロダクトキーが保存されない条件

マイクロソフトアカウントで登録している場合のWindowsライセンス認証の状態は下図のようになります。

Windows10のライセンスがMicrosoftアカウントに関連している状態

上の赤枠のように「WindowsはMicrosoftアカウントにリンクされたデジタルライセンスによってライセンス認証されています。」と表示されています。この「Microsoftアカウントにリンクされた」状態ではPCにプロダクトキーが保存されません

Windows10にプロダクトキーが保存される条件

それでは、Windows10にプロダクトキーが保存される条件は、初期設定時にMicrosoftアカウントを使わないでローカルアカウントを作成した場合です。具体的には下の図のようにライセンス認証の文言が違います。

PCにプロダクトキーが保存されるライセンス認証の文言

上の赤枠内のように文言が変わります。「Windowsはデジタルライセンスによってライセンス認証されています。」と表現されています。単純なデジタルライセンス(つまりプロダクトキー)によってライセンス認証がなされているのです。

プロダクトキーを表示

コマンドプロンプトを開きます。wmicコマンドで以下のように入力します。見せると問題があるので、白抜きにしていますが、実際には各白抜きの部分には5桁の大文字英二と数字の組み合わせが入ります。

Windows10に登録しているプロダクトキーを表示するコマンド

プロダクトキーを再登録

ライセンス認証の画面にある、プロダクトキーの変更をクリックしてコマンドで表示されたプロダクトキーを再登録してしました。これで私の場合は解決しました。Microsoftアカウントの場合はMicrosoftへ問い合わせする必要があると思います。

Windows10にプロダクトキーを再登録
Windows10 の検証環境を簡単に作りたい

Windows10のHomeやEducationなど、いろいろなOSを試してみたい場合があります。今使っているWindows10を壊したくない場合など、試せる環境を用意するのは意外と大変です。

Windows 10 検証環境のイメージ
Windows 10の検証環境のイメージ

ここでは本サイトで紹介した中から、Windows10の検証環境を簡単に作る方法を紹介したいと思います。インターネットへの接続は必要ですが、プロダクトキーが無くても30日は猶予があります。その間に検証してしまえば大丈夫です。30日以上もかかる検証は少ないと重ますので、この方法ならライセンス購入などの追加費用が不要です。

Windows 10 をインストールする準備

Windows 10 検証用に想定している環境

Windows 10をインストールするにはパソコンなどのハードウェアが必要です。でも検証環境なので、もっと簡単に用意したいので、ここではHyper-Vを利用します。

Hyper-VはWindows10 Professional以上のエディションであれば無償で利用可能です。詳細は仮想環境を個人で試用してみたい!!をご覧ください。

Hyper-VはOSを個別にインストールする手間は必要ですが、試験環境をHyper-Vの領域だけに制限できるので、影響が外部に及ぼないので、検証には使いやすいです。違うエディションなどを試すこともできます。

Windows10のインストーラの準備

マイクロソフトンのWindwos10のダウンロードページからツールをダウンロードします。

Windows 10 ダウンロードツールの取得

上の図のように、「ツールを今すぐダウンロード」のリンクをクリックしてMediaCreationTool.exeをダウンロードします。ファイル名はバージョンごとに若干違います。

Microsoftアカウントの準備

通常Windows10をインストールする際にプロダクトキーが必要です。プロダクトキーがない場合であっても、Microsoftアカウントを持っていて、インターネットへ接続できる環境があれば、Windows10を検証用にインストールすることができます。

Microsoftアカウントを作るにはMicrosoftの公式ページにアクセスしてアカウントを作ります。

Windows10を検証環境を構築

Windows 10 インストール用ISOイメージを作成

ダウンロードしたMediaCreationTool.exeを実行します。

Windows10インストーラを作成するための準備

準備が始まりますので、しばらく待ちます。

Windows10インストーラを作成するためのライセンス条項

ライセンス条項です。同意しないと進めないんので、右下の「同意する」をクリックします。また準備に入りますので、待ちます。

Windows10インストーラに依頼する処理を選択

上の図のように操作を選ぶ必要があります。今回Hyper-Vの仮想サーバにインストールしますので、下の「別のPCのインストールメディアを作成する」を選んで、「次へ」をクリックします。

Wndows10インストーラの対象を選択

上の図のように、言語とアーキテクチャとエディションの選択になります。まずは赤丸のチェックを外して、項目を変更できるようにします。言語やエディション、アーキテクチャを選択して「次へ」ボタンをクリックします。

Windows10のメディアを選択

仮想サーバにインストールしますので、ISOファイルを選択して「次へ」ボタンをクリックします。保存場所とファイル名を指定するダイアログが表示されるので、指定します。

Windows10のダウンロード中

後は時間がかかりますが、Windows10のISOイメージをダウンロードできます。ファイル名はWindows10のバージョンを入れておいた方がわかりやすいと思います。

Windws10のダウンロード完了

上記のように、ダウンロードが完了すると終了の画面が表示されます。「完了」ボタンをクリックして終了します。

以前のバージョンのWindows10が必要な場合

ISOイメージをメディアに書き出せるrufusを使います。rufusの日本語サイトからダウンロードできます。インストール不要の実行ファイルをダウンロードできます。

rufusでWindows10をダウンロードする手順

rufusを実行すると上の図のようにウィンドウが開きます。赤枠にある下や鵜印をクリックして、「選択」と「ダウンロード」が表示されるので、「ダウンロード」を選択します。

Windows10をダウンロードする操作

上の図の赤枠のように「ダウンロード」にかわったため、「ダウンロード」ボタンをクリックします。

ダウンロードするWindowsを選択

上の図のように、ダウンロードするWindowsを選択します。①Windwos10かWindows8を選択できます。ここではWindows10のまま変更しないで、②「続ける」ボタンをクリックします。

Windows10でリリースされたバージョンを選択

上の図のようにリリースを選択できます。赤枠をクリックすると以前のバージョンを選択できます。左下の「続ける」ボタンをクリックします。

Windows10のエディションを選択

上の図のように、最後はエディションを選択します。赤枠の中をクリックするとHome/ProかEducationを選択できます。エディションが決まったら「続ける」ボタンをクリックします。

Windows10の言語を指定

上の図のように、赤枠内で言語を指定します。言語指定が終わったら、左下の「続ける」ボタンをクリックします。

Windows10のアーキテクチャを指定

最後のアーキテクチャを指定します。上の図の赤枠をクリックすると32ビットか64ビットを指定できます。アーキテクチャを指定後、左下の「ダウンロード」ボタンをクリックしてWindows10インストーラをダウンロードします。

Windows 10 検証用の仮想サーバを構築

Hyper-Vで仮想サーバを作ります。

Windows10 検証用の仮想マシンを作成

上の図のように、Hyper-Vサーバを右クリックして、「新規」のサブメニューから「仮想マシン」をクリックします。

Windows 10 検証環境をHyper-Vに構築する前に

上の図は、「今後、このメッセージを表示しない」にチェックを入れていると表示されない場合があります。

仮想サーバの名前と場所を指定

上の図のように、仮想サーバの名前とデータの置き場所を①~③で指定します。名前だけはWindows10 Homeなどのわかりやすい名前にします。指定が終わったら、④「次へ」ボタンをクリックします。

仮想サーバ用の世代を指定

上の図のように、仮想マシンの世代は第1世代が使いやすいので、第1世代とします。

Windwos 10 検証用の仮想サーバのメモリ割り当て

上の図のように、メモリの指定です。①の起動メモリは最低4GB(4096MB)を割り当てます。可能なら8GB(8192MB)割り当てた方が安定して動作します。8GB割り当てる場合はホスト側が16GB以上メモリを搭載していないと不安定になるので、注意が必要です。②動的メモリのチェックは外しておきます。

メモリの設定が終わったら、③「次へ」ボタンをクリックして進みます。

Windows 10 検証用のネットワーク構成

次は上の図のように、ネットワークの設定です。ネットワークにはつながないとプロダクトIDが必須となりますので、注意が必要です。①「接続」は「Default Switch」にします。熟知している人なら他のネットワークでもインターネットにつながるなら大丈夫です。

Windows 10 検証用のディスク構成

次は上の図のように、仮想マシンに割り当てるディスクを指定します。①127GBは多いので、起動やシステムの設定を確認する程度なら60~80GB位にしておきます。検証用途でディスクが大量に必要なら必要な容量を指定します。

Windows 10 検証用のOSインストールタイミングを指定

次は上の図のように、インストールオプションです。①「後でOSをインストールする」を選び、②「次へ」ボタンをクリックして進めます。

次に指定した内容の確認画面が表示されます。問題なければ完了ボタンをクリックして仮想マシン構築ウィザードを終了します。

Windows 10 検証用仮想サーバの設定

次に微調整をします。

Windows10検証環境の設定

上の図のように、仮想サーバを選択して、右クリックで表示されるメニューから設定を選びます。

Windows 10 検証用仮想サーバのCPU設定

Windows10 検証用のCPU設定

表示された設定ウィンドウで、上の図のように、①プロセッサを選択して②仮想プロセッサ数を初期の1から2に増やします。

Windows10 検証用のメディア設定

次に上の図のように、DVDドライブを選択してダウンロードしたWindows10インストーラのISOファイルを指定します。

設定変更したところは太字になります。プロセッサとDVDドライブが太字になっていることを確認してOKボタンをクリックして設定を完了します。

Windows 10 を仮想サーバにインストール

ここまで準備できたら、いよいよHyper-Vの仮想サーバにWindows10をインストールします。仮想サーバの電源をONにしてみます。

Windows10検証用の仮想サーバのコンソールに接続

上の図のように、仮想サーバを右クリックして、接続メニューをクリックします。しばらくすると仮想サーバのコンソール用のウィンドウが開きます。

Windows10検証用の仮想サーバを起動

上の図のようにコンソールウィンドウが開きます。中央の赤枠に起動ボタンがありますので、クリックして起動します。

Windows10検証用インストーラの起動成功

上記のように、Windowsのブートマネージャが起動すれば成功です。上下キーで64bitか32bitを選びます。白色背景が選択されていますので、64bit版が選択されています。決定したらEnterキーを入力してインストーラを起動します。

Windows10検証用の仮想サーバでインストーラが正常に起動

上の図のように、Windows10のインストーラの初期画面が表示されれば成功です。後は通常のWindows10のインストールを進めていきます。

Windows10のプロダクトキー入力のスキップ

Windows10のライセンス認証画面

上の図のように、インストールを進めていくとプロダクトキーの入力を要求する画面で中央下にある「プロダクトーキーがありません」をクリックするとスキップできます。後は通常インストールを進めていくことができます。

Microsoftアカウントの入力

Windows10をプロダクトキー無しでインストールしていくとアカウント入力画面で止まります。

Windows10検証用で利用するためのマイクロソフトアカウント入力

上の図の画面でMicrosoftアカウントの入力が必須となります。さらにインターネットに接続できないと進まないので注意が必要です。

ここのポイントがクリアできたら、Windows10を検証用にインストールできます。ただ検証期間は30日ですので、注意が必要です。WIndows Serverの評価版なら180日検証期間があります。Windows Serverの評価版のインストールについてはWindows Server検証環境がすぐに欲しいを参照してください。

まとめ

インターネットへの接続は必須ですが、Windows10を検証用に構築することができます。一つ残念なのは、検証期間が30日と短いことです。3か月くらいあるともう少しいろいろ試せるのですけど仕方無いですね。

Windows Server検証環境がすぐに欲しい!

社内システムを管理していると、Windows Serverの評価版を使って動作を確認したり、開発環境を作りたい状況が良くあります。

システムエンジニア(SE)であればお客様の要望をどのように実現するかを評価するためにWindows Serverの評価版を使いという状況があることでしょう。

ハードウェアを用意する手間をかけず、費用もかけないでWindows Server 評価版を導入する方法を説明したいと思います。

Windows10の評価環境の構築はWindows10 の検証環境を簡単に作りたいを参照してください。

Hyper-Vを使った仮想サーバのイメージ
OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像

Windows Server 2019 評価版を使う

Windows Server 2019 評価版はMicrosoftが全機能を評価できるように提供しています。利用可能期間はインストールから180日です。かなり長いですね。

この長さがあればいろいろな機能を評価したり、ハードウェアとの相性を確認することができます。

Windows Server 2019 評価版を入手

Windows Server 2019 評価版は Windows Server 無料試用版(マイクロソフトのサイト)からダウンロードできます。

Windows Server 評価版ダウンロードサイト

ここではオンプレサーバの機能を評価するためにクラウドではなくオンプレミスで構築することを想定しますので、右側の「無料仕様版をダウンロード」をクリックします。

Windows Server 評価版のダウンロード形式の選択

今回はオンプレミスのHyper-VサーバにWindows Server 評価版をインストールしますので、ISOファイルで取得します。ダウンロードするには氏名などの情報が必要です。その後で言語を選びます。

Windows Server 評価版のダウンロードを開始した状態

言語を選ぶと、Chromeでは上の図のようにダウンロードを開始します。ダウンロードしない場合は「ダウンロード」ボタンをクリックしてファイルをダウンロードします。サイズが大きいので時間がかかります。

Windows Server 評価版を仮想環境で立てるのが楽

Windows Server 評価版のインストールISOイメージは取得できました。どこでこの評価版を構築するかになりますが、昨今であればVMWareかHyper-Vの仮想環境で構築するのが一番楽で速いです。

VMWareは個人以外は有償なので、Hyper-Vで構築することをお勧めします。Hyper-VであればWindowsのProfessionalエディション以上で無償で利用可能です。

Windows Server 評価版をHyper-Vで作る

個人でも簡単にHyper-Vを構築できる方法は仮想環境を個人で試用してみたいにまとめてあります。Windows10 ProfessionalをインストールしているパソコンにHyper-Vを構築するのが一番簡単に仮想環境を立ち上げることができます。

Windows Server 検証用の仮想マシンを作成

上の図のように、Hyper-Vマネージャをスタートメニューから起動した後、Hyper-Vのサーバで右クリックして、仮想マシンの作成を開始します。

Windows Server検証環境をHyper-Vに構築する前に

上の図のような、「開始する前に」の画面は表示されないかもしれませんが、仮想マシンの新規作成ウィザードのウィンドウが表示されます。下にある「次へ」ボタンをクリックします。

仮想サーバの名前と場所を指定

上の図のように、新規で作成する仮想サーバの名前と場所を指定するウィンドウに変わります。

①仮想マシンの名前を入れます。ここでは「Windows Server 2019」と入れておきます。②仮想マシンを別の場所に保存して、バックアップリストアを容易にするため、仮想マシン名のサブフォルダを作るため、チェックを入れます。

③フォルダ名の最後に仮想マシン名と同じサブフォルダを作っておきます。設定状態は以下になります。

Windows Server 検証用の名前と場所の指定

上の図のように、仮想サーバの名前と保管フォルダに仮想サーバの名前を追加しています。J:\Hyperは私のパソコンでの環境ですので、試す場合には違う値になります。

仮想サーバ用の世代を指定

上の図のように、仮想サーバの世代を指定するウィンドウに変わります。標準の第1世代で動作しますので、変更せず下の「次へ」ボタンをクリックします。

Windwos Server 評価版用の仮想サーバのメモリ割り当て

次に仮想サーバに割り当てるメモリを設定する画面です。①割り当てるメモリ容量を指定します。デスクトップで使うので、マイクロソフトのサイトにあるWindows Server 2019のシステム要件から、2GB(MB単位なので数値としては2048)を指定します。

②動的メモリのチェックを外します。ホスト側のメモリを使われるので、ホストOSが不安定になります。③で次へ進みます。

Windows Server 検証用のネットワーク構成

ネットワーク構成の画面になります。上の図の①にはDefault Switchがありますので、それを選択します。ホストPCがブロードバンドルータのようになるネットワーク構成で、外部から直接仮想サーバには接続できません。

設定できたら②の「次へ」をクリックして進めます。

Windows Server 検証機用のディスク構成

上の図のように、仮想ハードディスクの構成画面に進みます。マイクロソフトのサイトにあるWindows Server 2019のシステム要件から、32GBが最低要件ですが、空きがあるなら60GB以上は用意しておくといろいろな検証が可能です。

今回は新規インストールとしますので、①ディスクの容量を指定したら、②「次へ」で進みます。

Windows Server 検証用のOSインストールタイミングを指定

上の図のように、OSのインストールの時期を指定します。後でインストールするので、①「後で…」を選択して、②「次へ」で進めます。次は最終確認画面ですので、「完了」クリックでも大丈夫です。

Windows Server 評価版のインストールISOを仮想サーバに接続

Hyper-Vマネージャーを開き仮想マシンWindows Server 2019を選択して右クリックしてメニューを表示させます。

Windows Server 検証用のHyper-V設定

上の図の中で、「設定」を選択します。

Windows Server 検証用のコア数を変更

CPUを2コアに変更して右下のOKボタンをクリックします。次に先ほどダウンロードしたWindows Server 評価案のISOイメージをDVDドライブにマウントします。

Windows Server 検証用のインストールメディアの設定

上の図のように左メニューでDVDドライブの選択して、右側の赤枠にあるイメージファイルを指定します。参照ボタンが有効になりますので、ダウンロードしたWindows Server 評価版のISOイメージを選択します。

その後右したのOKボタンを押して設定を反映して閉じます。

Windows Server 評価版をHyper-Vでインストール

Hyper-Vの準備ができたら、Windows Server評価版の仮想マシンを作ってインストールします。他に仮想マシンを作ったことがあるなら同じ手順でできます。簡単に手順を説明します。

Windows Server 表看板のコンソールへ接続

上の図のように、仮想マシン名で、右クリックしてメニューの中から「接続」を選択します。

Windows Server 評価版のコンソール画面

上の図のようにコンソール画面が表示されます。「起動」ボタンをクリックして電源を入れます。

Windows Server 評価版の画面

上の図のように、Windows Server 評価版のインストール画面が表示されました。あとは通常のWindows Server インストールと同じです。

Windows10はProをSEにお勧めします!

Windows10にはHomeとProのエディションがあります。Windowsパソコンを選ぶときどちらを選びますか? 安いHomeを選びますか? それとも機能豊富なProを選びますか? とても迷いますよね。

本ページでは、使ってみてSEにお勧めできるProの使い方を紹介します。

Windows10のどちらを選ぶますか
このページの結論

Windows10はProエディションをお勧めします。理由は以下2点にメリットを感じるかどうかです。

  1. Hyper-V上で他のOSを動かして試すことができる。他OSとは具体的にはWindows ServerやCentOSなどです。
  2. リモートデスクトップサービスを使える。デスクトップPCをリモートからノートPCで管理するために使えます。

上記2点にメリットを感じない方はHomeを使ってください。

Windows10 HomeとProの違い

HomeとProの違いはMicrosoftのWindows 10 Home とProの違いに詳しい説明があります。Proが企業用途に近いことはわかりますが、個人で使える理由はなかなか見えません。

あと価格も違います。以前は10,000円位Proの方が高かったのですが、最近のAmazonだと4,000円位しか差がないようです。

Windows10 Proのお勧めポイント

さて、Microsoftの説明ではHomeが個人用でProが企業用と想定しています。でも企業用のProであっても個人で有用な機能があります。有用と思う機能を2つ紹介します。

最大のメリットHyper-Vが使える

Hyper-VはMicrosoftが提供するハイパーバイザーベースの仮想化システムで、Windowsの上で別のOSを動作させることができます。

本ページでもHyper-VがProで標準添付されていることを、仮想環境を個人で試用してみたいで説明しています。VMWareは試用しかできませんが、Hyper-VはPro以上のエディションで標準添付で使えます。

CentOS8を最短でインストールするでは、具体的にCentOS8をインストールする方法を紹介しています。WindowsOSも評価版をインストールすることで180日は評価利用することができます。

こんなに簡単にサーバ環境を無償で簡単に使える環境は無いと思います。仮想化環境を使う必要があるSEの方やパソコンのことOSのことを勉強したい人にはとても良い環境でお勧めできます。

リモートデスクトップサービスが使える

私がお勧めするもう一つの理由がリモートデスクトップサービスが使える点です。Homeでは使えません。フリーのVNCなどを使えばリモートデスクトップはHomeで使えますが、Windowsのアップデートなどで動作しなくなる危険もあります。

Pro以上であればMicrosoft標準のリモートデスクトップが標準添付されていますので、特にデスクトップにはProエディションをお勧めします。前項のHyper-Vをパワフルなデスクトップで実装して、サーバのように使えます。ノートPCからサーバをリモート管理するためにリモートデスクトップを使うことができます。

その他のProのメリット

その他にはほぼ企業用途ですが、紹介いたします。

ActiveDirectoryへ参加できる

Windows10の設定を一元管理ができる機能です。明らかに個人用でなはく、企業が全体のWindows10のセキュリティレベルを一定以上に維持するために使います。グループポリシーという機能でWindows10のパソコンのハードウェアからソフトウェアやアカウントまで細かく制御できます。

BitLockerでディスクを暗号化できる

サードパーティ製でも実現できますが、先ほどのActiveDirectoryで一元管理ができるので、やはり企業用です。

まとめ

私がProをお勧めする一番の理由はHyper-Vがとても使いやすいことです。仮想サーバをいろいろ立ち上げていますが、サーバOSの検証目的で使うには一番良いと思います。

Hyper-Vが要らないのであれば、Homeを選択するのも良いと思います。参考になれば幸いです。

無料ウイルスチェックで安全性を確認しよう!
ウイルススキャンのイメージ

Windowsパソコンは利用者が多いことからクラッカーに狙われることが多いOSです。インターネットに接続して、便利に使えるようになった代償です。知らない間にウイルスに入られるというシーンに出くわした人もいるでしょう。

ウイルス対策ソフトは高いと考えていますか? パソコンにウイルスが居るかどうかを確認するウイルスチェックは無料で利用できます。「Windows Defenderを使っているけど大丈夫かな…」とか「無料をウイルス対策ソフトを使っているけど、他のウイルス対策ソフトはどうなのか」とかセカンドオピニオンの観点で気になりますよね。

このページでは無料で使えるウィルスチェックを使って安全かどうか確認できる方法を紹介し、公開されているセキュリティ情報を紹介しながら、コンピュータのセキュリティを維持する基本的な考え方を説明します。

結論
  1. Windowsパソコンを無料でウイルスチェックができるサイトはトレンドマイクロにある
  2. 無料のウイルスチェックは検出しかできない、防御したいならウイルス対策ソフトが必要
  3. ウイルス対策ソフトだけで防げないサイバー攻撃があるので、公開されている事例や対策方法は見ておく

無料のウイルスチェックとは何か?

無料のウイルスチェックは、トレンドマイクロのオンラインスキャンでチェックできます。時間はかかりますが簡単にウイルスチェックができます。

無料ウイルスチェックをオンラインで

64ビット版か32ビット版かを選んでウイルスチェックすると、64ビット版の場合はHousecallLauncher64.exeという実行ファイルをダウンロードできます。この実行ファイルをダブルクリックで動かすと下の図のようなウィンドウを表示します。

オンラインウイルスチェックの実行ウィンドウ

上の図で「スキャン開始」ボタンをクリックします。スキャンを開始して下の図になります。

オンラインウイルスチェック実行中

フルスキャンしているようですので、時間がかかりますが終了すると下の図のような結果が出ます。

オンラインウイルスチェックの結果

無料のウイルスチェックでできること

ウイルスチェックは無料でできます。でも見てわかりますが、検出するだけです。駆除や隔離はやってくれません。駆除や隔離をを実施するには有償のウイルス対策ソフトが必要です。

今回の無料で使えるウィルスチェックをセカンドオピニオンとして使うのであれば、お勧めできるウイルス対策ソフトは軽さのESET、マルウェア対策性能が高いカスペルスキー、総合性能が高いノートンの3つですね。使ってみた感じでの評価になります。

上の3つ以外は実際に私が使ってみて、それほど違いはありませんでした。個人で使うことに関しては大きな差はありません。好みで選んで大丈夫です。

ウイルス対策ソフトは必要なのか?

ウイルス対策ソフトは必要です。有償版を使いましょう。ウイルス対策以外にもランサムウェア対策やフィッシング対策など、危険はセキュリティ対策が含まれているので安心です。

ウイルス対策ソフトで防げないもの

IDとパスワードをセットにして紙に書き出したりしていませんか? IDとパスワードをそのまま紙に書き出すと拾った人はそのまま使えるので、非常に危険です。パスワードは管理方法さえ間違えなければ安全に管理できます。このサイトでも「パスワードをもっと楽に管理しよう」のページで紹介していますので参考にしてください。

横や後ろから情報を盗み見るショルダーハッキングもその一つです。最近ではプライバシーフィルタを使って横からは見えにくくしていますが、後ろからは見ることができるので注意が必要です。

また、ソーシャルエンジニアリングにも注意です。知らない人からIDやパスワードを直接聞くことはありません。通常は他の情報をもとに本人確認しますので、知らない人に直接IDやパスワードを教えてはダメです。

セキュリティに関する情報

教育コンテンツが充実しているIPAの情報セキュリティポータルサイト

IPA(情報処理推進機構)(外部サイト)が情報セキュリティに関する情報をまとめています。ホームページを見るといろいろなことを行っており、広すぎてよくわからないと思います。下の方にある、「情報セキュリティポータルサイト ここからセキュリティ!」(外部サイト)が使いやすいと思います。

IPAが提供している情報セキュリティポータルサイト

情報セキュリティポータルサイトにはいろいろセキュリティに関する情報が載っています。教育・学習のリンクはセキュリティの勉強するには良い題材と思います。

IPAのセキュリティポータルサイトにある教育・学習のページ

このページを見ると、セキュリティの脅威から守るための方法が記載していあります。小学生や中高生向けという記載もありますが、年代に関わらず習得しておおく必要がある内容です。

総務省の情報セキュリティサイトも使いやすい

IPA以外にも総務省が公開している情報セキュリティサイトも使いやすいと思います。

総務省の情報セキュリティポータルサイト

公開されている情報をうまく使って、セキュリティ対策を強化できると良いですね。

パソコンやスマートフォンを安全に使うために

まず、更新プログラムは早急に適用しましょう。Windowsで言えばWindowsUpdate、スマートフォンの更新プログラムを同じです。企業で管理するものは管理者に伝えて早めに更新プログラムを適用してもらいましょう。

重要な情報が洩れるのはパソコンやスマートフォンだけではありません。電話や直接会って口伝えで教えてしまうこともあります。教えてよい情報かどうか十分注意しましょう。

インク残量が表示されないEPSONプリンタ

古いですが、EPSONのPM-T960という複合機をまだ使っています。

↓こんなプリンタです。

EPSON_PM-T960の画像

家のパソコンのOSをWindows7からWindows10に入れ替えた際に、LANに接続しているEPSON製プリンタにおいて、インク状態を表示できない問題が発生しました(Windows7でも発生はしてました)。試行錯誤してインク表示ができるようにやっと解決しましたので、同じ問題を抱えている方の参考になればと思い、設定方法をまとめます。

結論だけ知りたい方は、本文内リンク「私が採った解決方法」をクリックしてください。

EPSONプリンタの前提条件

前提条件は以下とします。

  1. EPSON製プリンタをネットワークに接続済み
  2. プリンタドライバはインストール済み
  3. EPSONプリンタウィンドウ!3のインストールしたが、インク状態は非表示

それぞれ順番に説明して解決方法を説明します。

1. EPSON製プリンタをネットワークに接続済み

まずはEPSON製プリンタをLANに接続できるようにします。IPアドレス割り当てて、無線LANなら無線で接続して、ネットワークに表示されるかPINGコマンドで接続できるかを確認してください。

↓ネットワークで表示される状態

↓PINGコマンドで接続できている状態

2. プリンタドライバはインストール済み

プリンタドライバはEPSONのサポートサイトからダウンロードしてインストール済みで、テスト印刷もできている状態を想定しています。

3. EPSONプリンタウィンドウ!3のインストールしたが、インク状態は非表示

EPSONプリンタウィンドウ!3もEPSONのサポートサイトからダウンロードしてインストール済みである状態を想定しています。

それでは私の解決策を簡潔に説明します。

私が採った解決方法

ポイントは以下になります。

  1. 標準TCP/IPポートを追加する
  2. プリンタのプロパティで標準TCP/IPポートを使用する設定に変更する

私の環境では上記2点で解決しました。

1. 標準TCP/IPポートを追加する

Windows でプリンタの印刷設定を開きます。インク状態が表示されないので、下のように表示されていると思います。

プリンタの印刷設定でインクが非表示状態の画像

では、次にプリンタのプロパティを開きます。「ポート」タブを表示すると下のな状態と思います。WSDポートが選択されていると思います。ポートの追加を行い、TCP/IPポートを追加していきます。

プリンタのプロパティ内のポートタブ情報のイメージ

下図のようにプリンタポートの追加ダイアログが表示されます。「Standard TCP/IP Port」を選択して「新しいポート」ボタンをクリックします。

プリンタポートの追加ダイアログ

下図のように追加ウィザードの開始ダイアログが表示されます。「次へ」ボタンをクリックして進めます。

標準TCP\IPプリンターポートの追加ウィザードの開始ダイアログ

下図のように次に標準TCP/IPポート追加のダイアログに変わるので、「プリンター名またはIPアドレス」の欄に接続が確認できた名前もしくはIPアドレスを入力します。本記事では、EPSON-PM-T960もしくは192.168.0.250です。ポート名は「プリンター名またはIPアドレス」欄に入力したものがそのまま入ります。

ポートの追加のイメージ

入力が終わったら「次へ」ボタンをクリックしてください。下図のように「TCP/IPポートの検出」ダイアログに変わります。

TCP/IPポートの検出ダイアログの画像

完了すると下図のように完了画面が表示されます。私の環境では名前で登録しました。「完了」ボタンをクリックしてダイアログを閉じてください。

以上で標準TCP/IPを使うポートの登録が完了しました。次はいよいよ追加したポートを使うようにプリンタのプロパティを変更していきます。

2. プリンタのプロパティで標準TCP/IPポートを使用する設定に変更する

プリンタのプロパティを開き、「ポート」タブを表示すると下のな状態と思います。WSDポートが選択されていると思います。下図の赤枠内のように標準TCP/IPポートあ追加されているので、それをチェックして「適用」ボタンをクリックしてください。

プリンタのプロパティでポート変更前の状態

少し待つと下図のようにダイアログの表示が変わります。「OK」ボタンをクリックして閉じてください。

プリンタのプロパティのポート変更後の状態

以上で設定は終わりです。いよいよインク状態を確認します。

3. プリンタのインク状態を確認

プリンタの印刷設定を開くと下図のように表示されます。

プリンタのインク状態表示

まとめ

プリンタドライバのインストール時はネットワーク情報を上手に引き継いだようですが、追加でインストールする「EPSON プリンタウィンドウ!3」はネットワーク情報を上手に引き継げなかったようですね。

今回の解決策以外にもWSDをファイアウォールで許可すると利用できると考えられるのですが、そこまでは確認できていません。ファイアウォールのポートを開けるのは、十分に検証しないとセキュリティ上のリスクが上がる危険性があるため、今回は既存の枠組み内で解決しました。

長文になってしまいましたが、参考になれば幸いです。

Windows10のソフトウェア更新が有るかを確認する

Windows10のOSだけでなく、有名で使用頻度が比較的高いソフトウェア(以降「代表的なソフトウェア」といいます)についても更新の有無を確認する方法をまとめます。

ポイント

Windows10の代表的なソフトウェアの更新が有るか確認する方法を説明します。代表的なソフトウェアは以下です。

  1. Windows10のOS
  2. Windows Defender
  3. Firefox
  4. Google Chrome
  5. Adobe Reader
  6. Adobe Flash Player

更新の有無を確認する方法

代表的なソフトウェアの更新を確認する方法についてまとめておきます。

Windows10のOS

Windows10のOSの更新状態は次のように調べます。

①スタートメニューを開き、②設定をクリックします。

Windows10のスタートメニュー

③更新とセキュリティをクリックします。

Windows10の設定画面

④左側メニューでWindows Updateをクリックします。

⑤右側上の「更新のチェック」ボタンをクリックして更新の有無を確認できます。

Windows10OSのWindowsUpdate

更新があれば右側に表示されますので、必要であればインストールしてください。再起動が必要となる更新が多いので、再起動できない場合には、再起動してよいか確認してから適用してください。

補足情報として、④⑤のWindows Update画面を一発で表示させるには、④を右クリックすると右側の⑥のようにスタートメニューへ貼り付けできるよう「スタートへピン留め」が選択できます。

WindowsUpdateのスタートメニューへの貼り付け

スタートメニューを開きなおすと⑦の形でショートカットの貼り付けができています。

なお、デスクトップには貼り付けできないようですので、ご注意ください。

スタートメニューへのWindowsUpdateショートカットの貼り付け状態

Windows Defender

Windows Defenderの更新状態は次のように調べます。

左図のように、タスクバーの通知アイコンから、

①Windows Securityのアイコンを右クリックして、表示されるメニューから、

②「保護の更新プログラムを確認」をクリックします。

右の下の図のようにこ、ウィンドウが立ち上がり、Windows Defenderの更新を確認します。

Windows Updateでも更新されますが、マイクロソフトの月例のセキュリティ更新以外であればこの手法の方が速い場合があります。

Windows Defenderの更新確認
Windows Defenderの更新確認画面

Firefox

FirefoxはMozilla社のサイトからダウンロードしてインストールすることができます。インストール後に更新の有無を確認する方法を説明します。

Firefoxを起動して、

①右上のメニューボタンをクリックして、

②ヘルプサブメニューをクリックします。

Firefoxのメニューボタン状態の表示

サブメニューが開きますので、

③「Firefoxについて」をクリックします。

「Firefoxについて」タイトルのダイアログが表示されます。

更新がある場合には右図の④の部分に更新中の状態が表示されます。

更新がない場合は「最新版です」と表示されます。

Firefoxの更新確認と更新中の状態

更新があり、ダウンロードが完了すると右側の⑤のように「再起動してFirefoxを更新」ボタンが表示されますので、更新します。

更新待ちのダイアログ

Google Chrome

Google ChromeはGoogleのサイトから取得できます。インストールした後に更新がないか確認する方法を説明します。

①Chromeの右上のメニューを開きます。

②メニューの下から3つ目にある「ヘルプ」をクリ九してサブメニューを開きます。

③サブメニューの「Google Chromeについて」をクリックします。

chromeの更新有無を確認するためのメニュー移動

④の部分に確認中を含めて更新の有無を表示します。

更新があると⑤近辺に「再起動」ボタンが表示されます。再起動して更新を反映してください。

更新有無の確認イメージ

更新がなく、最新版の場合は⑥のように表示されます。

Chromeは最新で更新が無い状態のイメージ

Adobe Reader

ソフトウェアはAdobe Acrobat Readerのダウンロードサイトから取得できます。本記事執筆時点の最新版はAdobe Acrobat Reader DCです。なお、「Reader」が無い製品はPDFを編集可能な有償となりますのでご注意ください。

Adobe Reader DCを起動します。

①メニュー「ヘルプ」をクリックします。

②サブメニュー「アップデートの有無をチェック」をクリックします。

右図のようにアップデートの有無を確認して、更新がある場合は表示されます。

更新が無い場合は最新版と通知されます。

Adobe Flash Player

Flash PlayerはAdobeのFlashPlayerのサイトから取得できます。ただ、Flash Playerは2020年12月末でAdobeのサポートが終了します。Windows8以降のInternetExplorerやChromeではFlash Playerが組み込まれているため、個別にダウンロードする必要はありません。個別にダウンロードする必要があるのはFirefoxやOpera、Chromiumが必要とします。

この状況ですので、あまり必要性が高いソフトウェアではないと思いますが、参考情報として掲載いたします。

Flash Playerのバージョンを確認するには、Adobe – Flash Playerのサイトにアクセスします。

Firefoxでアクセスした状態ですが、右図の①付近をクリックしてFlash Playerを起動します。

しばらく待つと表示が変わります。

左図のように、

②インストール済みのFlash Playerのバージョンが表示されます。

③ブラウザ毎にFlash Playerのバージョンが表示されます。②で表示されたバージョンより小さい場合は、インストーラをダウンロードして上書きインストールしてください。

Adobe Flash Playerにも更新確認機能はありますが、確認間隔が1か月と長く、あてにならないので、自分で確認した方が良いです。

まとめ

パソコンで発生するセキュリティ事故は、ソフトウェアの脆弱性をつぶしておくことでほとんどを防ぐことが可能です。

最後に更新を手動でいつも確認するのは大変です。私のおすすめはWindowsUpdateのパッチ配信が毎月第2火曜日(日本時間では水曜日)配布されますので、そのパッチ適用時に合わせて実施すると良いと思います。

Windows7パソコンの今後

SEをやっている方で、Windows7パソコンはお世話になったと思います。マイクロソフトから2020年1月14日にWindows7のサポート終了が何度も通知されてますので、今後どうするか迷いますよね。

移行先の案を考えてみましたので、参考になればと思います。なお、本手順に沿って実施した結果については責任を負えませんので、ご自身で判断して実施してください。

Windows7パソコンの使い方

SEやっててもやってなくても、Windows7のパソコン、最近だとノートパソコンが主流だと思います。スマホやタブレットが流行ってますが、文書作ったりSEの仕事ではお世話になっていると思います。

ノートパソコンでWindows OSが変わるとき使い方でほぼ決まると思います。大体以下3通りに分かれると思います。

  1. Microsoft Officeが絶対に必要な方
  2. ブラウザがあれば良い方
  3. シリアル接続ができないと困るコア(レア?)なSEの方

3通りそれぞれまとめてみます。細かい設定についてはGoogle等の検索サイトを使うとたくさん見つかりますので、ここでは省略します。

1.Microsoft Officeが必要な方

パソコンの設定も面倒と思われる方だと思いますので、素直にWindows10のパソコンを購入しましょう。時間を有効活用するための費用と考えると安いと思います。

2.ブラウザがあれば良い方

ブラウザだけ良い方はWindowsから脱却できるかもしれません。GUIは必要と思いますので、Ubuntuをお勧めします。この記事記載時点の中では18.04 LTSが使いやすいと思います。

DVDやUSBメモリにインストール用のISOイメージを展開することでインストール可能です。念入りな方はインストールしないでお試しで起動してみることが可能です。最新版のパソコンだとドライバが別途必要になりますが、2,3年前のパソコンならトラブルなく、起動してしまいます。そのままインストールしてしまうこともできます。

Ubuntuのホームページを閲覧して、インストール用のISOイメージをダウンロードしてください。起動用にDVDやUSBメモリを使う場合には、インストールしなくても使えるRufusが使いやすいと思います。ダウンロードはRufusの日本語サイトから可能です。DVDもしくはUSBメモリにRufusを起動してISOイメージを書き込むだけです。

最後に注意事項がひとつあります。インストールは簡単にできても、日本語入力のON/OFFが標準ではできません。日本語入力には、日本語(Mozc)を追加でインストールするして設定する必要があります。Googleで検索すると設定方法の詳細が紹介されています。

ここまでできると標準はFirefoxですが、ブラウザを利用可能です。Chromeが必要な方は、WindowsのようにGoogleのサイトからChromeをインストールすることが可能です。ここまで準備ができるとUbuntuパソコンが使えるかと思います。Ubuntuライフをお楽しみください。

3.シリアル接続ができないと困るコア(レア?)なSEの方

私もWindowsを捨てる際に困ったのは、シリアル接続が必要な場合があることでした。最近はシリアルポート(9ピンのオス形式のインターフェースで、アナログディスプレイ用のメス形式とは異なりますので、ご注意ください)を完備するパソコンがなくなり、USBシリアルが主流です。前項の “2.ブラウザがあれば良い方” でも説明しましたが、ここでもGUIが使いやすいUbuntuを使います。

さて、USBシリアルを使う場合、ドライバがあるかどうかが心配されますが、安価なUSBシリアルでもUbuntuで認識しましたので、ドライバの共通化が進んでいるようですね。まずはUSBポートにUSBシリアルを接続してみてください。問題なく認識できるとターミナルからlsusbコマンドでUSBシリアルを認識しているか確認できます。デバイス名は/dev/ttyUSB0(”0″はUSBデバイスの数で変わるようです)です。さて、USBシリアルがUbuntuで認識できたらあとは使い方です。

さて、このUSBシリアルを使う前にもう一つ準備が必要です。実はUbuntuを使っているユーザーはWindowsのような管理者が与えられていないため、標準設定ではUSBシリアルを使うことができないのです。これを解決する一番簡単な方法は、自分自身のユーザーをdialupグループに追加するのが簡単です。

ここまで準備するとUSBシリアルを使うことができます。ubuntuからシリアルを使うには、cuコマンドを使います。コマンドの詳細な使い方は他サイトに譲ります。

まとめ

最近のWindowsパソコンは高性能なため、すぐに捨てるのはもったいないと思います。HDDをSSDに変えるだけでも性能があがり、使いやすくなることは多いので、余計に勿体ないと思います。

いかがでしたでしょうか。マニアックな内容もありますが、皆様のパソコンの有効活用の一助となれば幸いです。

それにしても、Ubuntuはかなり使いやすくなりました。