PythonのDjangoフレームワークを最短で作る!

人気のPythonの学習環境を作るために、DjangoフレームワークとセットでWindowsパソコン上に構築します。比較的簡単でしたが、ポイントが一つあります。Pythonが使いやすくて人気な理由の一端が理解できました。

PythonとDjangoフレームワーク開発環境を作る

PHP on Laravelを最短でWindowsに構築や、Ruby on Railsを最短でWindwosに構築と同じようにPythonでもまとめます。

このページの結論

PythonとDjangoフレームワークのインストールは2つのステップで終わります。Djangoのインストールではコマンドプロンプトを「管理者として実行」してインストールします。

  1. Pythonのインストール
  2. Djangoのインストール

Pythonのインストールと初期設定

Windows10では、Microsoft Storeからでもインストールできます。ここでは少し複雑なインストーラからインストールする方法を説明します。

PythonをWindowsにインストール

まずはPythonをインストールします。Pythonのホームページへアクセスします。

Pythonをホームページからダウンロード

上の図のように、Pythonのほーむぺーじが表示されたら、①Downloadsにマウスを移動させるとメニューが表示されます。②Windows付近をクリックします。

PythonのStable板をダウンロード

上の図のように、赤枠部分のリンク先にWindowsのStable版があります。

Stable版のPythonをダウンロードできるページ

上の図のようにサイトが変わったら、下の方にスクロールします。

Windows用Pythonのインストーラをダウンロード

上の図のように、ダウンロードできるファイルの一覧が表示されます。赤枠の実行可能インストーラをクリックしてダウンロードします。

ダウンロードできたら、インストーラを実行してインストールします。

Pythonをインストールする先を選択

上の図のように、インストーラの最初の画面が表示されます。①インストール先のPythonが実行できるように「Add Python 3.8 to PATH」をクリックしてチェックを入れて、②インストールをカスタマイズをクリックします。

Pythonインストール時のオプションを選択

上の図のように、Pythonインストール用にオプション機能を選択します。すべてにチェックが入っていることを確認して、右下のNextをクリックします。

Pythonをインストールするときのアドバンスオプション

上の図のように、詳細オプションを選択します。①すべてのユーザーが利用できるようにチェックを入れます。②デバッグ機能が必要ならチェックを入れます。

詳細オプションが選択できたら、右下のInstallをクリックして進めます。

Pythonをインストールしている状態

上の図のように、インストールがここまで進むと正常にインストールできます。

Pythonインストール後のパス長制限を無効にする

上の図のように、セットアップが成功しましたと表示されれば終了です。最後にパス長の制限を緩和するために、赤枠のDisable path length limitをクリックします。

Pythonのインストール完了

上の図のように表示されればインストールは終了です。右下のCloseをクリックしてPythonのインストールを終了します。

pipを最新版にバージョンアップ

Pythonでパッケージを管理するpipを最新版にバージョンアップします。コマンドプロンプトを「管理者として実行」してください。管理者として実行しないとソフトウェアのインストールができません。

コマンドプロンプトでpython -m pip install –upgrade pipと入力します。

Pythonのpipを更新

もう一度実行するとしたのようになり、最新版に更新できたとわかります。

Pythonのpip更新をもう一度実行した結果

Djangoのインストールと環境設定

PythonにDjangoをインストールするには、最初にコマンドプロンプトを管理者モードで起動します。管理者モードで起動したら、pip install Djangoと入力します。

PythonのDjangoをインストール

管理者モードのコマンドラインでインストールするとPATH変数が通ったフォルダに実行ファイルを置きますので、PATH変数を修正する必要がありません。

Microsoft StoreからPythonをインストールすると個別ユーザーへのインストールとなります。このためDjangoをインストールする時に表示されるフォルダをPATH変数に追記する必要があります。

DjangoアプリケーションとWebサーバの構築

Diangoアプリケーションを作成

ここまでインストールできたらDjangoフレームワークの準備は完了です。プロジェクトを作りたいフォルダへ移動してdjango-admin startproject mysite(mysiteは好きなフォルダ名でOKです)と入力するとmysiteというフォルダ名が作られてDjangoフレームワークのプロジェクトが出来上がります。

PythonのDjangoフレームワークでプロジェクトを作成

上の図のように、成功すると何のメッセージも出ませんが、フォルダは作られます。

Django用Webサーバを起動

前項で作成したプロジェクトのアプリケーションが動作するか確認するためのWebサーバを起動します。作成したプロジェクトのフォルダに移動して、python manage.py runsererと入力します。

Python用Djangoフレームワークで作成したプロジェクトで確認するWebサーバを起動

上の図のように、実行中となれば成功です。Google ChromeなどのWebブラウザを起動して、http://127.0.0.1:8000/入力します。

PythonのDjangoフレームワークで構築したプロジェクト用Webサーバ

上の図のように、Webサイトが表示されれば成功です。以上ですが、参考になれば幸いです。

WordPressは簡単にインストールできる!

ブログやWebサイトを簡単に作れるWordPressですが、テーマを変えたり構成を変えたり試したいことないでしょうか? そのような時、本番環境を壊さずに試せる検証環境があると良いですよね。

このページではWindowsパソコン上にWordPressをインストールして検証環境を作ります。試してみると思っていたより簡単に立ち上げることができましたので紹介したいと思います。

WordPressの検証環境ができるとWebサイトの移行や新しテーマのテストなど、変更後の影響を事前に確認できるので、とても便利です。

WordPressのテストサイトを使う

このページの結論

Windows上でWordPressを直接動かすことは簡単ではないです。でも、Hyper-V上にCentOSをインストールしてその上でWordPressを動かすと簡単に構築できます。具体的手順は以下です。

  1. Windows上のHyper-VにCentOSをインストールして起動する
  2. CentOSの上にLAMP(Linux, Apache, MySQL, PHP)環境を作る
  3. WordPressをインストールして起動する

WordPressの環境を準備

CentOSのインストールと起動

CentOSを動かすためにHyper-Vを使う

Windows上でCentOSを直接起動するには、Hyper-Vの助けが必要です。Hyper-VをWindows上で動かすにも条件があります。詳細な手順については、仮想環境を個人で試用してみたいを参照してください。

Hyper-Vの上でCentOSをインストールして起動する

Windows上でHyper-Vが動作したら、仮想環境なので少し手順が違います。でもHyper-V上でCentOSをインストーする手順はCPUやメモリ、ディスクリソースを定義することですので、わかればそこまで難しいことではないと思います。

Professional以上のエディションのWindows10であれば標準でHyper-Vが付いています。パソコンのリソースは2台動かすために必要ですが、追加の費用が不要なのは助かります。

Hyper-V上にCentOSをインストールする具体的な手順は、CentOSのインストールを最短で!を参照してください。

データベースサーバを起動

データベースはMySQLを使います。データベースのインストールについてはMySQLをCentOSに簡単インストールの項番1でにまとめています。

Webサーバのインストール

Webサーバはインストールが容易なApacheを使います。Apache本体とmod_sslをインストールします。mod_sslはApacheにSSLを提供するApache用のモジュールです。

rootでログインしてdnf install apache mod_sslと入力して2つの機能をインストールします。

WordPress用ApacheとSSLのインストール

上の図のように、赤線部分でパッケージインストールコマンドを実行します。標準では入っていないので、インストールするか確認メッセージが最後に表示されています。インストールするのでyキーとEnterキーを入力してインストールを進めます。

WordPress用ApacheとSSL機能のインストール完了

上の図のように、多くのインストールメッセージが流れていきます。最後に「完了しました!」と表示されれば正常にインストールが完了しています。

これでWebサーバとSSL機能のインストールが完了しました。次はWebサーバを起動します。データベースMariaDBサーバと同じように、自動機能を有効化して、起動します。

WebサーバのApacheは高機能で本来は多くの設定機能があります。今回は検証環境を簡単に立ち上げることを目的としているので、細かい設定や機能は省略して標準機能で立ち上げます。

WordPress用Apacheの自動起動とサーバ起動

上の図では、①Webサーバの自動起動と起動状態を表示します。②自動起動はdisabled(無効)で③サービスはinactive(dead)で停止状態です。

④Webサーバの自動起動を有効にします。

⑤もう一度①と同じようにWebサーバの自動起動と起動状態を表示します。⑥自動起動はenabled(有効)に変わりましたが、⑦サービスはinactive(dead)で変わりません。

⑧Webサーバを起動します。

⑨もう一度①⑤と同じようにWebサーバの自動起動と起動状態を表示します。⑩自動起動はenabled(有効)で変化は無いですが、⑪サービスはactive(running)で起動状態に変わりました。

良く上の図のメッセージを見ると⑪から下3行目にport 443, port80 とhttpsのポートでもWebサービスを起動しました。サーバ証明書は自己署名になりますが、SSL対応のWebサーバが起動できたことになります。

PHPのインストール

WordPressに必要なPHPのモジュールは以下の3つです。

 
項番 パッケージ名 説明
1 php PHPプログラム本体(Apache用モジュールも含まれる)
2 php-json JSON形式のデータを扱うPHP拡張
3 php-mysqlnd MySQLへ接続する機能を使うPHP拡張

上の3つのパッケージをdnfコマンドでインストールします。

WordPress用にPHPをインストール

上の図のように、赤線部分でPHP関連モジュールをインストールします。インストールが完了したら、PHP自体の設定は終わりです。WebサーバのApacheはPHPモジュールを認識するために再起動が必要です。

WebサーバApacheでPHPもモジュールを読み込ませるためにsystemctl restart httpdで再起動するかシステムを再起動します。

以上でPHPの設定は完了です。

SELinuxの設定

WordPressを動作させるにはSELinuxの設定は必須です。方法は2つあります。SELinuxを無効にする。SELinuxがWordPressの動作に影響がないよう設定を許容する。以上の2つになります。

SELinuxを無効にする方法はお勧めはできませんが、簡単に実行できます。/etc/selinux/configのファイルをエディタで開き、SELINUXの値をdisabledに変更して、サーバを再起動します。これでSELinuxが無効になります。

もう一つはSELinuxの設定を緩和します。実施することは2つです。Apacheがネットワーク接続できるように許容することと、Apacheのプロセスがデータを書き込めるように許容することです。

Apacheがネットワーク接続できるように許与するには、httpd_can_network_connectの値を1にします。コマンドはsetsebool -P httpd_can_network_connect=1を実行します。

Apacheのプロセスがデータを書き込めるように許容するには、httpd_unifiedの値を1にします。コマンドはsetsebool -P httpd_unified=1を実行します。

SELinuxのWeサーバのネットワーク接続を許可

上の図の1行目にhttpd_can_network_connectの値を1に変更するコマンドです。2行目でgetseboolで内容を確認しています。-Pは恒久的に設定を反映します。-Pが無いと再起動した後に設定値が戻りますので、注意してください。また、イコール(=)前後は空白を入れるとエラーになりますので、ご注意ください。

次にApacheのプロセスがデータを書き込めるように許容します。設定する変数はhttpd_unifiedを1に変更します。同じコマンドで設定します。

以上でSELinuxの設定は完了です。

WordPressのインストール

WordPressソフトウェアのダウンロード

WordPressはダウンロードサイトから取得します。取得したらCentOSのサーバに置きます。zipでもtar.gzでもどちらでもCentOSサーバ上で展開できます。

WordPressをダウンロードサイトから取得

WordPressソフトウェアの展開

ダウンロードサイトから取得したWordPressソフトウェアを/var/www/html/下に展開します。zipなら、”unzip [ファイル名]”コマンドで展開します。tar,gzならtarコマンドに “tar -zxf [ファイル名]”コマンドで展開します。

展開するとwordpressディレクトリが出来上がります。フルパスは/var/www/html/wordpress/の下にWordPressのソフトウェアが展開されたことになります。

WordPressのURL調整

WebサーバApacheのWebサイトトップディレクトリは/var/www/htmlディレクトリです。このまま公開するとhttps://サイト名/wordpress/がWordPressを使ったWebサイトになります。

WordPressのサイトをトップディレクトリに持ってくる場合にはApacheのせてい変更が必要です。そのためにはApacheのDocuemntRootを/var/www/htmlから/var/www/html/wordpressに変更します。変更後の/etc/httpd/conf/httpd.confは下のようになります。

WordPressのディレクトリをDocumentRootにする

上の図はCentOS8で/etc/httpd/conf/httpd.confをviで開き、行数を左に表示させた状態です。122行目にDocumentRootの指定がありますので、修正しました。変更後保存して終了します。

設定が完了したら、Webサーバに反映します。systemctl restart httpdでWebサーバを再起動します。又はapachetl gracefulで設定ファイルを再読み込みさせます。

WordPress用データベース領域の作成

WordPress用のデータを保存する領域をMariaDBに作成します。作るデータベース名などのパラメータは以下とします。

 
項番 項目 設定値
1 データベース名 wordpress
2 ユーザー名 wordpress
3 パスワード W0rdPress

データベースの作成方法については、MySQLをCentOSに簡単インストールの項番2にまとめています。

WordPressの初期設定

それではWebサーバにアクセスしてWordPressの初期設定を反映します。CentOSのサーバにrootでログインします。左上のアクティビティからFirefoxを立ち上げて、https://localhost/にアクセスします。

Wordpressの初期セットアップ画面

上の図のように表示されれば、WebサーバとPHPの設定は完了です。「左下のさあ、始めましょう」をクリックして進みます。

WordPressの初期セットアップでデータベースへの接続情報を入力

上の図のように、WordPressのデータを保管するデータベースへの接続情報を入力します。MariaDBのインストール時に設定した値を設定していきます。データベース名はwordpress、ユーザー名はwordpress、パスワードはW0rdPressです。

データベースのホスト名はlocalhostとしてください。IPv6のループバックIPアドレス::1で接続します。MariaDBの設定の中ではIPv4のポートはListenしていません。

入力を完了すると下のようになります。

WordPress用データベース設定例

テーブル接頭辞は、今回の構築例では標準のままで大丈夫です。左下の「送信」ボタンをクリックして次へ進みます。

WordPress用のデータベース接続情報後にインストールを開始

上の図のようになれば、いよいよデータベースにWordPress用の初期情報を書き込みます。左下の「インストール実行」をクリックします。正常に初期データベースを構築できると下の図を表示します。

WordPress用の初期データベース構築が完了

後はサイト名、管理者のユーザー名とパスワード、管理者のメールアドレスを設定してWordPressの初期設定が完了します。

Hyper-VとCentOSの力を借りて、Windows上にWordPressを容易にインストールして構築することができました。参考になれば幸いです。

テレワークは3点気を付ければ安全です!

コロナ禍により、急遽テレワークを始めた方は多いことでしょう。今まで会社へ出勤して働くことが当たり前であったことから急遽テレワークになりました。テレワークになると心配になるのがネットワークのセキュリティです。

自宅のネットワークってそもそもセキュリティを考えている人はどれくらいいるのでしょうか? そもそもセキュリティに詳しい人は少ないので、よくわからないということも多いと思います。

ここでは最低限テレワークに使える自宅のネットワークの確認ポイントを説明します。

自宅のネットワークにあるものとして、パソコン、ブロードバンドルータやスイッチングハブなどのネットワーク機器、無線アクセスポイントの3種類についてそれぞれ3つ確認ポイントを説明します。

テレワークで自宅のネットワークを使うイメージ

テレワーク時に気を付ける点はIPAでも公開されています。普段注意する点も含まれているため、特に自宅でテレワークする時の注意事項をまとめます。

私はIPAのネットワークスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリスト、情報安全確保支援士の資格を保有しており、5年ほどの約2000名が利用するネットワークの情報システム部門にてインフラの企画と運用のリーダーでしたので、インフラの知識と経験はある程度保有しております。

このページの結論

テレワークで自宅のネットワークを使う際にセキュリティを強化するために確認すべき点は3点だけ!

  1. ファームウェアは最新版を、セキュリティパッチを最新版まで適用して、既知の不具合や脆弱性が無いソフトウェアを使う
  2. 初期パスワードは使わない、必ず変更する
  3. 無線の暗号化ではWEPを使わない

無線LANのセキュリティ強化

無線LANは家庭用に普及しており、スマートフォンのデータ通信のオフロード用をはじめとして、移動用の端末にとても有効です。

これからも無線LANは使われることになりますので、これを機会に無線LANのセキュリティ強化を見直しましょう。

具体的な最低限確認するポイントは3つです。

テレワークに使う無線アクセスポイントのセキュリティ強化

ファームウェアを最新バージョンに更新する

無線LANを提供している無線LANアクセスポイントのファームウェアが最新バージョンかを確認します。既知の不具合やセキュリティ上の問題が解決されていますので、必ず最新のファームウェアを使うようにしましょう。

なお、ファームウェアを最新にバージョンアップするにあたり、設定が初期化されるリスクもあります。設定のバックアップができる製品であればバックアップを取得しておきます。

暗号化にWEPは使わない

無線LANは空気中をデータが流れるため、データを関係ない人でも取得できます。データから情報を読み取れないようにする手段が暗号化ですが、WEPでは10秒程度で解読されるほど脆弱な暗号化アルゴリズムに成り下がっています。

このため、無線LANのデータ暗号化方式はTKIPやAES、WPAやWPA2を使うようにします。

暗号化パスワードは複雑にする

暗号化パスワードが脆弱であると暗号化アルゴリズムに脆弱性が無くても、総当たり攻撃などで暗号化パスワードが特定される危険性が高いです。暗号化パスワードは文字種や文字数を多く使って、簡単に解読できないパスワードを使います。

強いパスワードの作成方法や、管理方法はパスワードをもっと楽に管理しようで説明していますので、参考にご覧ください。

ネットワーク機器のセキュリティ強化

次は家庭用ネットワークで使うルータです。主にインターネット接続に使うブロードバンドルータと呼ばれるネットワーク機器です。

最近では無線LANアクセスポイントに内蔵していることも多いです。

\\nas-ts220\shinji-s\柴田 真智\singomemo.comのサイト作成\素材\テレワーク気を付ける\orig

ファームウェアを最新バージョンに更新する

ルータなどのネットワーク機器が使っているファームウェアが最新バージョンかを確認します。既知の不具合やセキュリティ上の問題が解決されていますので、必ず最新のファームウェアを使うようにしましょう。

なお、ファームウェアを最新にバージョンアップするにあたり、設定が初期化されるリスクもあります。設定のバックアップができる製品であればバックアップを取得しておきます。

初期パスワードから必ず変更する

メーカー毎に初期パスワードが固定としている場合があります。初期パスワードをこのような共通の初期パスワードのままネットワークにつなぐ方がいます。セキュリティ上非常に危険で、「攻撃して乗っ取ってください」と言っている等しいです。

セキュリティ上とても危険な行為ですので、初期パスワードは必ず変更します。強いパスワードの作成方法や、管理方法はパスワードをもっと楽に管理しようで説明していますので、参考にご覧ください。

パソコンのセキュリティ強化

最後の一番わかりやすい、テレワークで使うパソコンのセキュリティを強化します。会社業務への使用を想定していますので、Windowsをベースとしていますが、Macなど他のOSにも共通する考え方です。

テレワークに使うパソコンのセキュリティを強化

更新プログラムはすべてインストール

OSのセキュリティパッチは最新版まで適用します。これは基本的な考え方です。必要なソフトウェアが動かない場合は、ソフトウェア開発元に修正を依頼します。

例えばWindowsUpdateを適用して、必要なアプリケーションが動作しなくなった場合は、原則としてアプリケーション開発元に対応するように要請します。業務上支障がある場合は、WindwosUpdateを適用しない端末はネットワーク接続を制限します。ファイアウォールなどで必要最小限の利用者が使えるようにして、不特定多数に接続をさせない措置が必要です。

有線LANをお勧め

無線LANは空間に電波を飛ばしてデータを送ります。受けて以外にデータを傍受していないことを保証できません。無線LANではデータが傍受されると認識して暗号化で情報の秘匿化して対策します。

逆に考えると有線LANはデータを傍受することは無線LANと比較すると困難です。重要なデータを扱うパソコンは有線LANで接続するという対応もセキュリティレベルが高い対策です。

後ろから画面を見られないように注意

パソコンを利用する際には、ショルダーハッキングなど、後ろから情報を取得される危険があります。自宅以外の外出先で業務情報をパソコンで使う際には壁に背を向けて座るとショルダーハッキングの対策になります。

今のパソコンの液晶ディスプレイは視野角が広いため、後ろ以外に横からの情報取得に注意します。このリスクはプライバシーフィルタを画面に付けて、視野角を狭める対策が効果的です。

以上、テレワーク時のセキュリティを維持するための注意点を説明しました。テレワーク時の参考になれば幸いです。

CentOSの初期設定とセキュリティを最短で!

CentOSを最短でインストールする記事を掲載しましたが、ここでは最低限の初期設定とセキュリティ対策を行います。ここでは最新版のCentOS8を使います。

ここが終わるとサーバを構築する土台となるCentOSサーバになります。

順番に説明しますが、まずはネットワーク設定を含む初期設定を行います。次にソフトウェアの更新を行い、セキュリティ対策をして完了となります。

CentOSのネットワークとセキュリティをステップアップして習得するイメージ

このページの結論

CentOS8の初期設定とセキュリティは以下を行います。

  1. 初期設定① ネットワーク設定とネットワークへの接続確認
  2. 初期設定② タイムゾーンの設定
  3. セキュリティ対策① kernelを最新版への更新
  4. セキュリティ対策② ソフトウェアの更新

CentOSのネットワーク設定

まずはネットワークに繋がらないと始まりません。CentOSのコンソール画面から管理者アカウントのrootでログインします。

CentOSのネットワークとセキュリティの設定をするためにログイン

上の図のようなGUIのログイン画面では、管理者であるrootアカウントは表示されません。rootでログインするには赤枠内の「アカウントが見つかりませんか?」をクリックするとユーザー名を入力できる画面に変わります。

ログイン名とパスワードを入力するとデスクトップ画面が表示されます。

上の図のように、デスクトップ右上のメニュをクリックして赤枠内の「有線オフ」をクリックします。

サーバ検証用のため、無線ではなく有線LANを想定しています。

CentOS8でネットワーク接続を有効にする

上の図の赤枠のように、「接続オフ」のサブメニューの直下にある「接続」をクリックします。クリックするとネットワーク接続されます。もう一度右上のメニュを開きます。

CentOS8のネットワーク接続が有効になった状態

上の図のように、CentOS8のネットワーク接続が有効になったことがわかります。

接続済みにならない場合はネットワークケーブルが接続してあるか、対向のネットワーク機器が繋がってネットワークインターフェースのリンクが上がっているかを確認してください。

IPアドレスの割り当て

CentOS8のネットワークを有効にしたら、次はIPアドレスを割り当てます。IPアドレスを割り当てる前に、ネットワーク担当者からIPアドレスを割り当ててもらってください。併せてサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバのIPアドレスも聞いておきます。

それではCentOS8へ管理者rootでログインしてデスクトップを表示します。デスクトップ右上の黒いメニューバーをクリックしてメニューを表示します。

CentOS8のネットワーク接続が有効になった状態

上の図の赤枠内にあるネットワークマーク付近をクリックします。

上の図の赤枠内をクリックします。これから詳細なネットワーク設定をします。

DHCPでIPアドレスを自動取得できるネットワークもありますが、用途がサーバであればIPアドレスを固定する必要がありますので、ここでは固定IPアドレスを割り当てる方法を説明します。

上の図のように、ネットワークの設定画面が開きます。赤枠のねじのようなマークをクリックして、有線ネットワークの詳細設定に入ります。

上の図のように、CentOS8のネットワークで有線の詳細設定をするダイアログが表示されます。DHCPが有効な場合はIPアドレスにはDHCPで取得したIPアドレスが表示されます。

最初に①自動でネットワーク接続が有効となるように、①の赤枠の「自動接続する」をクリックしてチェックを入れます。

次に②固定IPアドレスを割り当てるため、赤枠の所にあるIPv4をクリックして固定IPアドレスに変更します。

上の図のように、IPv4の設定に変わります。赤枠の箇所をクリックしてIPアドレスの割り当てを自動(DHCP)から手動に変更します。

上の図のように、固定IPアドレスを入力するダイアログに変わります。①にIPアドレスとネットマスク(255.255.255.0など)、ゲートウェイのIPアドレスを入力します。

②にはDNSサーバのIPアドレスを入力します。入力が終わったら右上の適用ボタンをクリックしてIPアドレスの詳細設定ダイアログを閉じます。

設定が完了したら次は変更した内容を反映します。

上の図のように、CentOS8のデスクトップ右上のメニューから有線のサブメニューを開き、赤枠の「オフにする」でネットワークを一度停止します。同じ操作をして右側のように赤枠内の「接続」をクリックして、ネットワークを再接続します。

ネットワーク接続の確認方法

先ほどの図で、右上のメニューから「有線設定」を選べば下のようにネットワーク設定の詳細ダイアログを表示できます。

実際にネットワークに接続しているかは、端末を開き、デフォルトゲートウェイのIPアドレスにPINGコマンドを送り、ICMP応答が得られるか、ARPテーブルにデフォルトゲートウェイのMACアドレスが載るかを確認することでネットワーク接続は確認できます。

CentOSのタイムゾーン設定と時刻設定

CentOSをインストールして、ネットワークが接続できたら、次は時間設定をします。時刻が合っていないとログを見た時に何時起きたのかを特定することが難しくなります。

サーバを人が常に監視することは難しいので、ログの情報が重要となります。そのログに記録する時間が現実の時間を合わせないと事実を認識することが難しくなりますので、タイムゾーンは必ず設定しておきましょう。

CentOSのタイムゾーン設定

CentOS8のタイムゾーン設定を行います。

CentOS8のデスクトップから設定を開く

上の図のように、右上のメニューをクリックして、赤枠内の設定ボタンをクリックします。

CentOS8の設定メニューで詳細を探す

上の図のように最後に設定したネットワークが表示されています。赤枠付近にスクロールバーが隠れていますので、左メニューの一番したまで移動して「詳細」をクリックします。

CentOS8の設定で日付と時刻を探す

上の図のように、詳細のサブメニューに入ると左メニューに日付と時刻が表示されるので、赤枠内をクリックします。

CentOS8の日時とタイムゾーン設定

上の図のように、時刻設定とタイムゾーンの指定ができます。赤枠内をクリックすると地図が表示されます。希望の地域をクリックしてタイムゾーンを設定します。

設定後の状態が表示されたら、システムにタイムゾーンの変更が反映されています。

時刻設定

タイムゾーンを設定した図で、自動時刻設定がオンになっていますが、これをオフにすると、グレーアウトしていて変更できないタイムゾーンの上にある時刻設定部分が変更可能となります。

ある程度時刻を合わせておくとログの日時が飛ばないので、見やすくなります。

CentOSのセキュリティ対策

最低限のセキュリティ対策はソフトウェアの更新です。CentOSもWindowsと同じようにホスト型ファイアウォールが標準で動作しています。ソフトウェア更新で多くの脅威からサーバを守ることができるでしょう。

ソフトウェアの更新順序で一番簡単な方法は、kernelを更新してから他のソフトウェアを更新します。kernelの更新は心臓部のソフトウェア更新のため、最悪の場合起動しなくなる危険があります。そのため他のソフトウェアと分けて更新します。

まずは管理者のrootでログインしてください。

kernelの更新

yumで更新しますが、後継ソフトウェアがdnfと呼ばれるツールです。dnfの使い方は基本的にyumと同じです。CentOS8ではyumもまだ使うことができます。

kernelを更新する場合、万一新しいkernelに不備があって起動しない場合に対応するため、今正常に起動しているkernelも保険として残しておきます。

具体的にはdnf install kernelで新しいkernelを追加インストールします。kernelはバージョンごとにインストールするディレクトリが分かれているため、現在のkernelと衝突することはありません。具体的には次のように実行します。

CentOS8のkernel更新の準備

上の図のように、①kernel追加インストールコマンドを実行して、コマンドを実行して更新があることがわかると②更新がある場合はインストールしてよいか確認メッセージが出ます。初期インストールではできるだけ最新版のkernelを使うべきですので、yを入力してインストールします。

上の図の内容を詳しく説明すると現在のkernelのバージョンが 4.18.0-147.el8.x86_64 で、新しいバージョンは 4.18.0-147.8.1.el8_1.x86_64 であることを示してます。

インストールが正常に終了したらシステムを再起動します。再起動コマンドは reboot かshutdown -r now か init 6 を使いましょう。後になるほどUNIXを深く知っている方が使うコマンドです。

無事再起動したらまたrootでログインします。現在どのkernelで起動しているか調べるには uname -r コマンドを使います。

CentOS8で使っているkernelのバージョンを示すコマンド

先ほどインストールしたkernelに変わったことを確認できました。

以上でkernelの更新は完了です。

kernel以外のソフトウェア更新

kernelの更新が完了したら、次はkernel以外のソフトウェアを更新します。kernel更新ほど慎重にする必要はありません。bnf updateで更新します。

CentOS8のソフトウェアをdnfコマンドで更新

上の図のように、dnf update を実行する直前の状態です。コマンドを実行すると次のようになります。

CentOS8のソフトウェア更新確認中

比較的たくさんの更新が出てきました。yを入力してソフトウェアを更新します。更新が完了したら、念のためシステム再起動します。reboot や shutdown -r now や init 6 で再起動します。

システム再起動が無事完了して、CentOSが使えるようになったらソフトウェア更新は完了です。

まとめ

CentOS8のネットワーク設定、タイムゾーン設定で初期設定を行いました。CentOS8の初期設定の最後にソフトウェアを更新してソフトウェア上の脆弱性のないサーバができあがりました。

CentOS8でサーバを構築する方の参考になれば幸いです。

CentOSのインストールを最短で!

SEやっていると、ふと「Linuxサーバの検証環境がほしい」と思うことはないでしょうか。そのような時に役に立つCentOSを最速でインストールする方法をまとめます。

なお、検証環境を急ぎでほしい場合は大体ハードウェアの手当は無いことが多いので、仮想環境を使います。環境環境の構築については仮想環境を個人で試用してみたい!!に具体的な手順を説明していますので、参照ください。仮想環境の中でも比較的使いやすいHyper-Vを使います。

Hyper-Vの操作にはパソコンの管理者権限が必要となりますので、必要な権限があるか確認しておきましょう。

CentをインストールしてLinuxテスト環境が欲しい時
このページの結論

Hyper-Vを搭載したWindows10パソコンでCentOS8サーバを最短で構築します。環境は標準的な構成で1時間でインストールできます。

ただし、インストール前の準備に時間がかかります。

CentOSをインストールするための準備

インストールするCentOSは8を使います。実際にHyper-Vにインストールしてみると、デスクトップは下の図のようになります。

CentOSをインストールした後のCentOS8のデスクトップ

1つのWindowsパソコン上で2つ目のCentOSを動作させるためCPUやメモリ、ハードディスクへの負担は増えます。メモリやハードディスクへの負担は結構大きいので、確認しておきます。Red Hat Enterprise Linux technology capabilities and limitsにCentOS8と同じRedHat Enterprise Linux8の要件があります。最低限必要なリソースはディスクが10GB以上、20GB以上推奨で、メモリは2GB以上が良さそうです。

さらにWindowsは動作したまま、Hyper-V上でCentOSを動作させますので、メモリは2GBで、CPUは2コア、ディスクは50GBを用意します。

CPUはオーバーコミット(物理的な上限を超えて割り当てること)しても余裕があるの影響は出ません。ただしメモリやディスクはオーバーコミットするとパフォーマンスが低下するので止めましょう。

CentOSのインストール用にHyper-Vを設定

CentOSをHyper-Vでインストールするために、枠を作ります。Hyper-Vマネージャを起動します。

上の図のようにHyper-Vマネージャを表示できたら右上の赤枠内の新規をクリックします。

上の図のようにサブメニューが表示されます。赤枠の位置にあるように仮想マシンをクリックします。

CentOSをインストールする前にHyper-Vの仮想マシンを作成するダイアログ

上の図のように進みます。左側は項目名だけでなくメニューにもなっていますので、先行して進めることが可能です。順番に進める場合には右下のボタンをクリックして進めることもできます。

右下の「次へ」をクリックするか、左メニューの「名前と場所の指定」をクリックして次の設定項目に進みます。

名前と場所の指定

ここでは仮想マシンとして表示する名前と、データを保存するフォルダを指定します。

CentOSをインストールするためにHyper-Vで表示する名前とデータを保存する場所を指定

上の図のようなウィンドウが表示されます。①Hyper-Vマネージャで仮想マシンの名前として表示する文字列を入力します。②標準の場所以外に仮想マシンのデータを保存したい場合にチェックを入れます。③仮想マシンのデータを保存する場所を指定する場合に入力します。

ここでは、①にCentOS8、②にはチェックを入れ、③には「C:\Hyper-V\」と入力します。

設定が完了したら右下の「次へ」ボタンをクリックするか、左メニュー「世代の指定」をクリックして次の設定項目に進みます。

世代の指定

次は仮想マシンの世代を指定します。

CentOSをインストールするためにHyper-Vの仮想マシンを追加する際の世代の指定

上の図のように、第1世代と第2世代を選択します。第1世代は古いOSも動作する互換性を重視しています。不明な場合は第1世代を選択すると間違いありません。

設定が完了したら右下の「次へ」ボタンをクリックするか、左メニュー「メモリの割り当て」をクリックして次の設定項目に進みます。

メモリの割り当て

次はメモリの割り当てを決めまs。CentOS8では、前述しましたように2GBのメモリを割り当てます。

CentOSのインストールのためにメモリを固定で割当

上の図のように、①MB表記のメモリ割り当て欄が1024つまり1GBとなっています。ここを2048に変更して2GBメモリを割り当てるように変更します。

次に、②マシンには固定のメモリを割り当てますので、このチェックは外します。外さないとメモリ不足で操作できないことがありました。

設定が完了したら右下の「次へ」ボタンをクリックするか、左メニュー「ネットワークの構成」をクリックして次の設定項目に進みます。

ネットワークの構成

次はネットワークを構成します。

CentOSをインストールするための仮想マシンのネットワーク

上の図のように、ネットワークを構成します。赤枠の接続のセレクトボックスをクリックして「接続しない」から「Default Switch」に変更します。Default Switchは内部ネットワークで外部にはホストであるWindows10の物理ネットワークを、家庭のブローバンドルータのように使って外部ネットワークと通信します。

今回は検証環境をできるだけ簡単に立ち上げる目的のためDefault Switchを使います。

設定が完了したら右下の「次へ」ボタンをクリックするか、左メニュー「仮想ハードディスクの接続」をクリックして次の設定項目に進みます。

仮想ハードディスクの接続

次はディスクの容量を設定します。

CentOSをインストールするためのディスクの設定

上の図のように、仮想ハードディスクの接続画面が表示されます。今回は新規を想定しますので、①仮想ハードディスクを作成するに黒丸が付いていることを確認します。②容量は127GBも要らないので、50に変更します。

設定が完了したら右下の「次へ」ボタンをクリックするか、左メニュー「インストールオプション」をクリックして次の設定項目に進みます。

インストールオプション

次はインストールオプションを設定します。

CentOSをインストールするためのオプション設定

上の図のように、インストールオプションのウィンドウが表示されます。後でCentOSをインストールするため、「あとでオペレーティングシステムをインストールする」に黒丸が付いていることを確認します。上の図のように黒丸が付いていない場合はクリックして上の図のようにします。

設定が完了したら右下の「次へ」ボタンをクリックするか、左メニュー「要約」をクリックして次の設定項目に進みます。

要約

最後の要約に進みます。

CentOSをインストールするための最終確認

上の図のように表示されたら、右下の完了ボタンをクリックしてCentOS仮想マシンの作成を完了します。

CPUコア数の変更

Hyper-Vマネージャに戻ります。CentOS8の仮想マシンが追加されています。

CentOS8をインストールするためにHyper-Vマネージャに戻った所

上の図のように、CentOS8が出来上がります。CentOS8をクリックして右下に選択メニューを表示します。

CentOS8をインストールするためにHyper-Vマネージャで設定変更する箇所

上の図のように右下の操作画面で、赤枠のように設定が表示されます。設定をクリックして仮想マシンの設定を変更します。右下にメニューが出ない場合は仮想マシンのCentOS8を選択して右クリックしても同じメニューが表示されます。

インストールするCentOS8の設定を変更する所

上の図のような、ウィンドウを表示します。赤枠部分のプロセッサをクリックします。

インストールするCentOS8のCPUコア数を変更

上の図のようにウィンドウの表示が変わります。右上赤枠の箇所でCPUコアを1から2に変更して、OKボタンをクリックします。

これで仮想マシンの設定は終了です。

CentOSのインストール用ISOイメージを取得

次はインストール用のISOイメージを取得します。最初にCentOSのダウンロードページを表示します。

CentOSをインストールするためにインストール用ISOイメージをダウンロード

上の図のように、赤枠内に表示されている「CentOS Linux DVD ISO」をクリックします。

CentOSをインストールするためにインストール用ISOイメージをダウンロード可能なサイト

上の図の赤枠内のサイトから、何れかをクリックしてISOイメージをダウンロードします。サイズが7GBを超えるほど大きいのでダウンロードに時間がかかります。

ダウンロードできたら準備完了です。

CentOSをインストール

仮想マシンの準備ができて、インストール用にCentOS8のISOイメージが取得できたらいよいよインストールを始めます。

Hyper-V上にCentOSのインストール

Hyper-V上の仮想マシンのDVDドライブにISOイメージをマウント

はじめにHyper-Vマネージャーを起動します。

CentOS8をインストールするためにHyper-Vマネージャで設定変更する箇所

上の図のように、仮想マシンのCentOS8を選択して、右下の設定をクリックします。右下に表示されない場合は、仮想マシンのCentOS8を右クリックして同じ項目を表示することができます。

CentOSをインストールするためにISOイメージをマウントする手順

上の図のようにDVDドライブをクリックします。DVDドライブが見つからない場合は、右上のSCSIコントローラを追加してDVDドライブを追加できます。

CentOSをインストールするためにDVDドライブを選択

上の図のように、DVDドライブを選択すると右側の表示内容が変わります。①メディアのイメージファイルをクリックして黒丸にすると②参照を選択できるので、CentOS8のインストールイメージを選択します。

CentOSをインストールするためにDVDドライブを選択した後

上の図のように、設定画面に戻るとCentOS8のISOイメージをマウントできています。太字部分が変更のあった箇所を示してます。右下のOKボタンをクリックして設定ウィンドウを閉じます。

Hyper-Vで仮想マシンのコンソールを表示

Hyper-Vマネージャーの画面に戻ったら、次にコンソールを表示します。仮想マシンのCentOS8を選択します。

CentOSをインストールする前に仮想マシンのコンソールを表示

上の図のように、仮想マシンのCentOS8を選択して右下の「接続」をクリックします。仮想マシンのCentOS8を右クリックして表示されるメニューにも同じ項目はあります。

CentOS8をインストールするために仮想マシンのコンソールを表示

上の図のように表示されれば、コンソール接続は完了です。

CentOS8のインストールを開始

インストール用ISOイメージを接続できて、コンソール画面も表示できました。いよいよCentOS8をインストールしていきます。

CentOS8をインストールするために仮想マシンのコンソールを表示

仮想マシンのコンソール画面で真ん中少し下の「起動」ボタンをクリックします。しばらくして下のが画面が表示されればインストールの起動は成功です。

CentOSのインストール開始画面

上の図のように、表示した直後は「Test this media & install CentOS Linux 8」が選択されています。メディアのチェックは不要ですので、一度黒い画面をクリックします。一度黒い画面をクリックするのは、マウスの制御をコンソールに渡してキーボード入力を受け付けるようにするためです。

その後↑キーを入れて、「Install CentOS Linux 8」を白字にしてからEnterキーを入れてインストールを開始します。

CentOS8のインストールを開始して言語を選択

日本語を選択して、右下の青色ボタンの「Continue」もしくは「続行」をクリックします。

CentOSのインストールにおいてインストール概要を表示

上の図の右上にある赤枠をクリックして、インストール先を確認します。

CentOSのインストールでインストール先を確認

上の図のように、インストール先を修正できますが、今回は最短でインストールしますので、左上の完了をクリックします。

CentOSのインストールでインストール直前の状態

上の図のようにインストール先の赤字忠告がかくなっていることを確認し、右下のインストールの開始をクリックします。

CentOSのインストールが開始した状態

上の図のように、インストールを開始すると状態を下に表示します。真ん中付近に「rootのパスワード設定」と「ユーザーの作成」に注意マークが付いています。インストールが完了するまでに、それぞれクリックしてrootのパスワード設定と1つのユーザーアカウントを作ってください。

しばらくするとインストールが完了します。

上の図のように、インストールが完了すると右下に再起動のボタンが表示されます。右下の再起動のボタンをクリックしてインストールを完了します。

CentOSのインストール後にインストーラが起動した画面

上の図のように、再起動するとまたインストール画面が表示されます。赤枠内のボタンをクリックして一度電源をOFFにします。ISOイメージからの起動なので停止してもデータは破壊されません。

CentOSのインストール完了後にインストールISOイメージを取り出す

上の図のように、コンソール画面のメニューにある「メディア」からCentOSの取り出しを選択してメディアを取り出します。その後また起動ボタンクリックしてCentOSを起動します。

CentOSをインストールした後の作業

CentOSの初期設定

インストール後に初めてCentOSを起動すると初期セットアップの画面が表示されます。

CentOSをインストールした後の初回起動時の初期セットアップ

上の図のように、中央にあるLicensingをクリックしてライセンスに同意する必要があります。中央の「License Information」をクリックします。

CentOSのインストール後の初回セットアップ時に出るライセンス情報

上の図のように、ライセンス情報のページが表示されます。ライセンスに同意するには、左下のチェックボックスにチェックを入れて左上の完了ボタンをクリクリックします。

CentOSのインストール後にライセンス同意後の画面

上の図のように、Licensingの注意マークが消えて右下の「設定の完了」がクリックできるようになります。左下の「設定の完了」ボタンをクリックして進めます。

CentOSのインストール完了後のログイン画面

上の図のように、ログイン画面が表示されます。真ん中の青色をクリックして、インストールの最後に作成したユーザーアカウントでログイン(表示錠は「サインイン」)します。

ログイン(サインイン)に成功すると下の図のように画面が表示されます。

CentOSのインストール直後の初回ログイン時に表示される言語設定

上の図のように、初回の言語設定が表示されます。選択した言語にチェックが入りますが、変更する場合は言語をクリックしてチェックマークを変えてから右上の「次へ」をクリックします。

CentOSのインストール直後の初回ログイン時に表示される入力設定

上の図のように、初回の入力設定が表示されます。選択した言語に沿ってチェックが入りますが、変更する場合は入力設定をクリックしてチェックマークを変えてから右上の「次へ」をクリックします。

CentOSのインストール直後の初回ログイン時に表示される位置情報差サービスの設定

上の図のように、次は位置情報サービスの有効か無効かを確認されます。標準は有効ですが、無効にしたい場合は中央付近の「オン」の部分をクリックすると無効にできます。設定したら右上の「次へ」をクリックします。

CentOSのインストール直後の初回ログイン時に表示されるオンラインアカウントへの接続

上の図のように、オンラインアカウントへ接続するかどうかを確認されます。今回は検証んあので、左上の「スキップ」ボタンをクリックします。

CentOSのインストール直後の初回ログイン時に表示される設定の完了

上の図のように、準備完了が出れば初期セットアップは完了です。中央下にある「CentOS Linuxを使い始める」をクリックします。

CentOSのインストール直後の初回ログイン時に表示されるGNOMEヘルプ

上の図のように、GNOMEヘルプ画面が表示されます。右上の「×」マークをクリックしてGNOMEを閉じます。

CentOSにログイン後のデスクトップ

上の図のようにデスクトップが表示されたら完了です。

まとめ

CentOSをHyper-V上にインストールすることは簡単にできました。注意するところはいくつかありますが、それをクリアできると簡単に検証環境をWindows上に構築することができます。

自分専用のサーバ検証環境が簡単に利用できるようになり、便利になったと思います。せっかくの環境ですから有効に活用したいですね。

UNIXコマンドをWindowsで使いたい!

普段Windowsを使っていると、時々「ここでgrepがほしいな」とか「lessがあるといいな」とか、大きなファイルを編集する必要がある時に「ここでawkやsedがあれば助かるのに」とか思うことがあると思います。

Unixコマンドを使えるCentOS8の画面

このページでは、UnixコマンドをWIndows上で使えるソフトウェアを紹介してWindowsを便利に使えるようにしたいと思います。

このページの結論

UnxUtilsがインストールが不要で展開するだけで使える。環境変数LESSCHARSETをdosに設定すると日本語も表示できる。

主に使いたいコマンドは以下です。awkはgawkとして入っています。

  1. less
  2. grep
  3. egrep
  4. sed
  5. awk

UNIXコマンドをWindowsにセットアップ

UnxUtilsをダウンロード

UNIXコマンドをWindowsに提供してくれるUnxUtilsはダウンロードサイトから取得できます。

UNIXコマンドをWindowsで使えるUnxUtilsをダウンロードできるサイト

UnxUtilsをWindowsに展開

UnxUtils.zipをダウンロードサイトから取得できるので、展開します。パソコンの所有しているのであれば、C:\UnxUtilsフォルダに展開します。パソコンの管理者権限が無い場合には書き込めるフォルダに書き出します。

UNIXコマンドをWindowsで使うためにUnxUtilsを展開した状態

UnxUtilsをWindowsで使えるようにパス変数を設定

UnxUtilsを展開しただけでは、フルパスを入力しないとコマンドを実行できないので不便です。環境変数のPATHにUNIXコマンドが入っているフォルダを登録し、コマンド名だけで実行できるように環境を改善します。

OpenSSLコマンドにパスを通すためPCのプロパティを表示

上の図のように、①Windowsのスタートメニューにある検索マークをクリックしてpcと入力します。②検索したアプリとしてpcが表示されますので、右クリックしてメニューを表示させます。③プロパティをクリックします。

コンピュータの基本的な情報の表示

上の図のような、コンピュータの基本的な情報が表示されます。左上赤枠内のシステムの詳細設定をクリックします。

システムのプロパティ

上の図のように、システムのプロパティが表示されます。下の赤枠内の「環境変数」ボタンをクリックします。

環境変数の一覧画面

上の図のように、環境変数のダイアログが表示されます。①のPATH変数を選択して、②編集ボタンをクリックします。

PATH環境変数の編集画面

上の図のように環境変数名の編集ダイアログが表示されます。赤枠のように未登録最初の空行をクリックして、展開したフォルダのusr\local\wbin\を登録します。例えばUnxUtils.zipを展開したフォルダがC:\UnxUtilsであれば、C:\UnxUtils\user\local\wbinを登録します。

ここまで設定すれば新しくコマンドプロンプトはPowerShellのウィンドウからgrepやless、awkやsedを動かすことができます。あと一つlessの日本語の表示を設定が残っているのでこれを設定して完了となります。

lessで日本語が表示できるように環境変数を設定

標準の設定では、UnxUtilsのlessでは日本語の表示が化けてしまいます。これを回避する設定を行います。設定する詳細は省きますが、PATH変数を編集する直前の画面、で追加ボタンをクリックします。

UNIXコマンドのlessが正しく日本語を表示するために環境変数を追加する画面

上の図のように環境変数を設定する画面で、赤枠の新規ボタンをクリックします。

「新しいユーザー変数」のダイアログが表示されますので、変数名にLESSCHARSET、変数値にdosを入力します。

UNIXコマンドのlessがWIndows上の日本語表記を正しくするために環境遠陬を登録

上の図のように登録できたらOKボタンで環境変数を追加します。

UNIXコマンドをWindowsで使ってみる

UNIXコマンドlessの使用感

WindowsでUNIXコマンドのlessをipconfigに合わせて使ってみました。

UNIXコマンドのlessをWindowsで使ってみる

最後のENDがmoreを使った時と違います。矢印キーの上下で表示範囲を変更することも可能です。moreでは表示された内容を戻って再確認することができなかったので、とても使いやすくて満足です。

UNIXコマンドgrepやawkなど

コマンドプロンプトはWindowですが、grepやawk(実際にはgawk)なども使いやすく、Windowsであることを忘れてしまいます。

まとめ

サイズが大きいテキストファイルやCSVファイルを処理するにはUNIXコマンドのgrepやawkがとても使いやすいので、Windowsでも使いたく調べてました。とても満足で使いやすいので、興味があれば使ってみてください。

Bluetoothテザリングを使いこなす

スマートフォンを使ったWi-Fiテザリングが主流ですが、Wi-Fiであると共有鍵だけで接続できること、速度も速く大容量通信が可能です。無線通信にはもう一つBluetoothという規格があります。

Bluetoothはもともとイヤフォンやマウス、キーボード、最近ではIoTなどで利用が盛んです。Wi-Fiと比べてデータ通信量が少なくて電波距離が短いという特徴があります。でもBluetoothの通信速度は24Mbpsは出ますので、動画や大容量のデータ送受信をしなければ使えます。

Bluetoothであれば、ペアリング(接続設定)が事前に必要な点と電池消費が少ないというメリットがあります。ただし、Bluetoothは2.4Ghz帯しか使えないこととWi-Fiと比べると範囲が狭いというデメリットもあります。

Bluetoothにデメリットはありますが、Wi-Fiテザリングの場合はスマートフォン自体がWi-Fiを使えないので、データ通信を消費してしまう懸念もありますので、その心配が無いBluetoothテザリングにも利点が多いです。簡単にBluetoothテザリングができるよう本記事でまとめます。

パソコンはWindows10を対象としますが、MacについてはMac bookは4点気を付けると使いこなせますを参照ください。

Bluetoothは主にイヤフォンに利用
本記事の結論

スマートフォンのBluetoothテザリングをパソコンに簡単に設定します。思っていたよりは簡単で速度もそこそこ出ます。接続方法は以下にまとめます。

  1. パソコンとテザリングを提供するスマートフォンの間でBluetoothペアリングする
  2. スマートフォンでBluetoothテザリングを設定します
  3. パソコンの全ネットワークを切断します(ここがポイント!)
  4. パソコンのBluetoothネットワーク接続設定で、ペアリングしたスマートフォンに対して「アクセスポイント」として接続します。

Bluetoothテザリングの準備

スマートフォンのBlutoothテザリング準備

まずはBlutooth機能を有効化

Bluetoothを有効にします。まずは使えるようにしないと始まりません。このようなマークです。AndroidスマートフォンにはBluetoothテザリングの有効化の設定があります。

Bluetoothが有効な時と無効な時で背景色が違います。下の図はAndroidから取りましたが、iPhoneでも円の黒と青の配色は同じです。

Bluetoothが有効
Bluetoothが無効

次にBluetoothテザリングの有効化

次にBluetoothテザリングを有効にします。Androidでは「Bluetoothテザリング」そのままの名称であります。

パソコン側を準備してペアリング

パソコンからスマートフォンに対して、いつものBluetooth機器と同じようにペアリングします。下の図のようにWIndows10のパソコンの①スタートメニューから②設定をクリックします。

Windows10のスタートメニュー

下の図のようにWindowsの設定ウィンドウが表示されます。

Bluetoothテザリングの前段でBluetoothペアリングする準備のためにWindowsの設定からデバイスを開く

上の図の赤枠に所にある、デバイスをクリックします。

Bluetoothテザリングの前にデバイスを追加する

上の図のようにBluetoothデバイスの追加ウィンドウが表示されたら右上の赤枠内のある「Bluetooth又はその他のデバイスを追加する」をクリックします。

Bluetoothテザリングの前にBluetoothデバイスを追加

スマートフォンでもBluetoothデバイスを追加する操作を行うと、下のようにパソコン画面にスマートフォンが表示されます。

Bluetoothテザリングの前にBluetoothデバイスを追加するために検索

上の図でスマートフォンのXperiaをクリックします。

Bluetoothテザリングの前に検索したBluetoothデバイスと接続

同じようにスマートフォンのBluetoothにも、上の図の①と同じ番号が表示されていれば、パソコンとスマートフォンが接続をペアリングの接続を試行しています。②の接続をクリックしてください。スマートフォンも接続をしてペアリングを完了します。

正常にBluetoothペアリングできると下の図のように表示されます。

Bluetoothのペアリングが完了

上の図のように「ペアリング済み」と表示されたら、Bluetoothテザリングの第一段階は完了です。

Wi-Fiテザリングは事前共有鍵を使った1段階認証が主です。BuetoothテザリングはペアリングとBlutoothテザリングの機能有効化による2段階の接続手順が必要なので、Wi-Fiテザリングよりセキュリティを確保しやすいと言えます。このため、Wi-Fiテザリングと比較してBluetoothテザリングは接続が簡単でもセキュリティ上のリスクが少ないと言えます。

ここまでは通常の操作のため難しくはないと思います。いよいよBluetoothテザリングの設定に入ります。

Bluetoothテザリング接続方法

Bluetoothテザリングの接続、その前に

BluetoothテザリングはWiFiや有線LANのネットワークと分離されているようで、事前に有線LANやWiFiを無効化しないと、インターネット接続が上手く処理できないようです。

そこで最初に全ネットワークを切断状態にします。有線LANであればUTPを抜く、無線LANであれば切断します。

Bluetoothテザリングの前に全ネットワークを切断しておく

Windowsの標準設定ではタスクバーの通知領域にネットワーク接続の状態が表示されています。上の図のようにネットワークへの接続が無いことを確認してから進めます。

Bluetoothテザリングの接続手順

下の図のように、Windows10のタスクバーにある検索アイコンWindows10のタスクバーにある検索アイコンをクリックしてncpa.cplと入力します。

Windows10のネットワーク接続を最短で探す

上の図のように、赤枠内のようにコントロールパネル項目が表示されます。赤枠内をクリックしてネットワーク接続を表示します。

Windows10のコントロールパネルでBlueoothネットワーク接続を開く

上の図のように、赤枠のBluetoothネットワーク接続をダブルクリックします。

Windows10のBluetoothデバイスの一覧表示

上の図のように先ほどBluetoothペアリングできたデバイスが表示されています。次にBluetoothデバイスのアイコンで右クリックして[接続方法]=>[アクセスポイント]をクリックして選びます。

Bluetoothテザリングのための接続図

スマートフォン側がBluetoothを有効にして近くにあればBluetoothテザリングが有効になります。

Bluetoothテザリングのトラブル回避

接続方法が「直接接続」しか選べない

これはペアリング時にBluetoothテザリングがスマートフォン側で有効になっていないと起きるようです。

「直接接続」しか選べない場合は、パソコン側とスマートフォン側の両方でペアリングを解除します。データが残っていると引き継がれてしまうようです。その後Bluetoothテザリングをスマートフォン側で確実に有効にしてからペアリングし直します。

Bluetoothテザリングが成功してもネットワークに接続できない

最初に既存のネットワークから切断します。次にコマンドプロンプトでipconfig /renewでIPアドレスを取り直しましょう。私の環境ではこれで解決しました。

パソコン側にショートカットを作成

Bluetoothテザリングを便利に使うために、普段奥底にあるネットワーク接続のショートカットを作ってBluetoothテザリングを簡単にON/OFFします。

Windowsのタスクバーにある通知領域にBluetoothアイコンがあれば、下の図のように右クリックします。

通知領域のメニューからBluetoothデバイスを表示する方法

上の図の赤枠ないのように、「パーソナルエリアネットワークへ参加」をクリックします。Bluetoothパーソナルエリアネットワークデバイスのウィンドウを開きます。

Bluetoothテザリングのための接続図

上の図のようにBluetoothテザリングしたいデバイスを右クリックして、ショートカットの作成を選択します。デスクトップにショートカットの作成ができます。

デスクトップにできたショートカットアイコンを右クリックするとメニューの中に[接続方法]のメニューがあり、そのサブメニューに[アクセスポイント]を選択できます。

必須ではありませんが、ショートカットがあると便利な場合もあります。

Bluetoothテザリングの切断

切断する時はBluetoothテザリングで使用したデバイスの右クリックメニュー[接続方法]の位置に[デバイスネットワークから切断]メニューが表示されますので、それを選んでBluetoothテザリングを解除します。

Bluetoothテザリングの解除用メニュー
Bluetoothテザリングの解除用メニュー項目

以上でBluetoothテザリングからの切断もできるのようになりました。

Bluetoothテザリングのまとめ

Bluetoothテザリングはデータ転送量はイマイチですが、電池消費が少ないことと接続手順が簡単なので、外で使う場合には電池の消耗を心配することなく、使えると思います。

もし電源が不足したりする場合にはモバイルバッテリーや電源スポットを探すなど、電源の確保は必要となります。電源については別記事「充電ピンチを乗り越える」でも取り上げています。

ネットワーク切り替えができないとき

Bluetoothテザリングを使う時に、Wi-Fiネットワークから手動で切り離さないとネットワークが切り替わらないことがありました。細かい内容はネットワークに接続できない場合の解決ポイントを参照してください。

パソコンのデータ消去を確実に遂行する!

ハードディスクに保存したデータは破壊で簡単に復元できないようにできますが、USBやSSDなどどうしまようかということで、物理破壊に頼らないパソコンのデータ消去を確実にする方法を考えてみます。

確実に復元できないようにデータ消去できたことを確認するには、データを復元できないことを他のソフトを使って確認すれば良いと思います。

パソコンで利用したデータ消去を確認にしたい外部記憶媒体の一覧
Bruno /GermanyによるPixabayからの画像
このページで説明する内容

破壊に頼らないデータ消去方法を説明します。フリーソフトを使ってデータ消去を行い、復元できないことを確認する手順を説明します。

  1. データを復元できないようにランダムデータですべての領域を上書きするフリーソフトを使ってデータを消去します。
  2. 2種類のデータ復元ソフトで復元できなければデータ消去ができたとします。

データを消去するフリーソフト

Windowsのフォーマットではデータを消去できない

Windowsのフォーマットはデータそのものは削除しません。データそのものが入っている場所を記録している管理領域を削除するため、データそのものが残っているためです。

Windowsのクイックフォーマットは、Windowsのフォーマットでは追加で実行している不良領域のチェックを省略して高速化しているにすぎません。

このためWindowsのフォーマットでは、データを保管している領域は削除しないため、復元ソフトでデータを復旧できることになります。

具体的な例でいうと、書籍の目次と索引は破ってシュレッダーして処分しますが、書籍の内容自体は残している状態と同じです。

データを消去できるフリーソフトをダウンロード

ではどのような方法なら確実にデータ消去ができるのか? 消せないなら意味のないデータで上書きすれば良いのです。このようなフリーソフトはいくつか存在します。

データ消去を目的としたAlternate File Shredderというフリーソフトが直観的で使いやすそうです。Alternate Toolsのホームページからダウンロードできます。英語サイトですが操作画面は日本語に変更できます。

Alternate Toolsのホームページを表示すると下の図のように英語サイトが表示されます。

パソコンのデータ消去ソフトAlternate Free Shredderのホームページ

上の図のようにホームページが表示されたら、右側の縦スクロールバーを一番下まで移動します。

パソコンのデータ消去ソフトAlternate File Shredderのダウンロードリンク

上の図の赤枠内にある「Start Download of Alternate File Shredder」リンクをクリックしてFileShredder.exeをダウンロードします。

データ消去ソフトのインストール

先ほどダウンロードしたFileShredder.exeをダブルクリックしてインストーラを起動します。

パソコンのデータ消去ソフトAlternate File Shredderの言語設定画面

上の図で日本語でよければそのままOKをクリックしてインストールを進めます。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderのセットアップウィザード開始ウィンドウ

上の図ではセットアップの開始案内なので、次へをクリックしてインストールを進めます。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderの使用許諾契約書の同意ウィンドウ

上の図のように使用許諾契約書への同意確認が表示されます。同意しないとインストールできないので、左下の「同意する」にチェックを入れて右下の「次へ」をクリックしてインストールを進めます。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderのインストール先を指定するウィンドウ

上の図ではAlternate File Shredderのインストール先を指定します。デフォルトの指定で問題なければ、変更しないで右下の「次へ」をクリックしてインストールを進めます。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderのプログラムグループを指定するウィンドウ

上の図のようにAlternate File Shredderのプログラムグループを指定するウィンドウが表示されます。変更が不要なら右下の「次へ」をクリックしてインストールを進めます。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderの追加タスクを選択するウィンドウ

上の図のように追加タスクがいくつか表示されます。一般的な項目にチェックが入っています。変更が必要なら修正して右下の「次へ」をクリックしてインストールを進めます。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderのインストール準備完了のウィンドウ

上の図のようにインストール準備完了のウィンドウが表示されたら、内容を確認して、間違いなければ右下の「インストール」をクリックしてインストールを進めます。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderのインストール処理の情報を表示するウィンドウ

上の図のようにウィンドウが表示されたら、インストールは正常に終了しています。修正履歴の情報を表示しています。右下の「次へ」をクリックしてインストールを進めます。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderのインストール完了のウィンドウ

上の図のようにセットアップウィザードの完了が表示されたら、右下の「完了」をクリックしてインストールを終了します。

パソコンのデータ消去を実行してみる

パソコンのデータ消去のためにインストールしたAlternate File Shredderを起動します。下のアイコンをクリックして起動します。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderのデスクトップアイコン
デスクトップアイコン
パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderのスタートメニューアイコン
スタートメニューアイコン

Alternate File Shredderを起動すると下のようなウィンドウを表示します。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderの起動直後のウィンドウ

上の図のようにAlternale File Shredder起動直後の画面が表示されます。下にあるオプションを下の図のように変更します。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderのオプションを変更する箇所

上の図の赤枠のようにチェックを入れて確実にデータ消去されるようにします。

次に消去したい外部メディアをUSBなどでパソコンに接続します。その後エクスプローラからクイックフォーマットで残っているデータを全部削除してください。フォーマットでデータを削除する理由は、データ消去ソフトは空き領域のデータを消去するためです。

データを全部削除したら、右上のファイルメニューをクリックします。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderのファイルメニューを表示

上の図のように、ファイルメニューから「空き領域の完全削除」を選択します。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderの対象となるドライブを選択するウィンドウ

上の図のように完全消去するドライブ選択画面が表示されます。今回は外部メディアのため、上の図の赤枠内にチェックを入れて外部メディアであるDドライブを対象にします。チェックが入ったら上の図の中央下にある「OKボタン」をクリックしてください。ただし、OKをクリックすると最終確認も出ずにデータ消去が進みますので、対象が間違いないか確認してください。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderが処理を開始した状態

上の図のようになればデータ消去の処理を開始しています。時間がかかりますので、終わったらシャットダウンしておきたい場合もあります。その時は「後処理」と書いてある右側のセレクトボックスをクリックすると選べます。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderの終了後の後処理を指定するセレクトボックス

上の図のようにデータ消去終了後の処理を選択できます。処理が終了すると下の図のようになります。

パソコンのデータ消去用ソフトAlternate File Shredderのデータ消去終了画面

上の図が表示されたら、正常に外部メディアのデータ消去が完了しました。

データを復元するフリーソフト

フリーソフトを使ってデータを復元できるか試す

データを復元できないことを確認して、データ消去が成功したことを示します。すべてのソフトで確認するのは時間の無駄なので、異なる2つのデータ復元ソフトを使います。実際、どんなソフトでもよいのですが、フリーで利用できるデータ復元可能なソフトを使っています。

フリーソフトRecuvaでデータ復元できるか確認

RecuvaのホームページからRecuvaをダウンロードします。Free版でもデータの復旧はできますので、Free版をダウンロードします。rcsetup153.exeをダウンロードしてインストールします。

使い方の詳細は省きますが、Recuvaで復元してみた結果は下のようになります。

パソコンのデータ消去を実施後にRecuvaでデータを復元できるか確認した結果

上の図の結果を見るとファイル名はやデータは復元できませんでした。復元できたのは、Alternate File Shredderの一時ファイルと思われるが15個あります。1GB毎の一時ファイルが14個有り、747MBの一時ファイルが1有りました。重要データは復元できなかったのでデータ消去成功です。

フリーソフトGlary Undeleteでデータ復元できるか確認

ベクターの配布サイトからダウンロードできます。gunsetup.exeをダウンロードします。

使い方の詳細は省きますが、Recuvaで復元してみた結果は下のようになります。

パソコンのデータ消去を実施後にGlary Undeleteでデータを復元できるか確認した結果

上の図の結果を見るとファイル名はやデータは復元できませんでした。復元できたのは、Alternate File Shredderの一時ファイルと思われるが15個あります。1GB毎の一時ファイルが14個有り、747MBの一時ファイルが1有りました。重要データは復元できなかったのでデータ消去成功です。

Recuvaと同じ結果となりました。

まとめ

Alternative File Shredderを使うと、パソコンのデータ消去を確実にできることがわかりました。パソコンを廃棄したり、USBメモリでデータ受け渡しする際に、フリーソフトで過去のデータを消去できるのはとてもありがたいです。

仮想環境を個人で試用してみたい!!

パソコンは皆さん使いこなしていると思いますが、仮想環境はなかなか理解が難しいのではないでしょうか。そのような仮想環境について、無償で簡単に使えるものがありますので、実際に使ってみようと思います。

仮想サーバと仮想ネットワークのイメージ
Wynn PointauxによるPixabayからの画像

以前は物理とOSは1対1で対応していました。最近は仮想化の技術により物理構成に依存しない構成が実現可能となりつつあります。ハードの見た目と実際の動きが上の図のように関連無くなるので、理解することが難しくなります。

ここではサーバやパソコンを無償の範囲内で仮想化してみて、簡単な仮想ネットワークと仮想サーバを作ってみます。どのようなことができるのかを実感するために役立ててください。

仮想化するには

仮想化環境を個人で簡単に構築する方法は2つ

  1. 個人の非商用利用なら無料だが、ハードウェアの制約が緩いVMWare
  2. Windows Server、Windows Professional 以上のエディションでは無償で利用できるが、ハードウェアの要求が高いHyper-V

仮想環境を無償で簡単に利用できるのはVMWareかHyper-V

どちらを使うにしても、ベースとなるWindow10と仮想でOSを同時に動かすため、CPUはコア数が4コア(HT含む)以上、メモリ容量は8GB以上、ハードディスク容量は200GB以上は必要と思います。もちろん仮想で動かすOSにどれだけリソースが必要かによては変わります。

VMWareは条件付きで無償利用可能

個人利用で非営利目的なら無料で利用可能です。Windows Homeにもインストールできるようです。ベースのOSのハードウェア要件とゲストで動かすOSの要件の両方を満たすスペックである必要があるので、性能に余裕がないと全体が低速になります。

具体的な要件はVMWare Workstation Playerの要件(外部サイト)で記載してありますが、具体的ではないです。仕方ないので、ダウンロードして試してみましょう。後でも説明しますが、個人的な検証利用であれば無償で利用は可能です。

Hyper-VはWindows10 Professional以上でパソコンでも無償

Windows Serverの場合はHyper-Vは標準で利用可能です。Windows クライアントOSでれば、WIndows10 Professional、Enterpriseで利用可能です。Windows8でも利用できますが、今回はWindows10のパソコンで仮想環境を構築してみたいと思います。

VMWareの無償で利用できる仮想環境

仮想化を提供しているVMWareの製品の中で、無償で利用できる製品があります。今のところVMWare Workstation PlayerとVMWare ESXiの2つです。なお、周辺ツールは無償で利用できます。

VMWare Workstation Playerは個人用および非商用

VMWare Workstation Playerをダウンロードサイト(外部サイト)から取得してみます。

VMWare Workstation Playerのダウンロードページ

上の図のようにVMWare Workstation Playerのダウンロードページが表示されます。下の方にスクロールするとダウンロードリンクが表示されます。

VMWare Workstation Player 15 ダウンロードへのリンク

上の図のようにダウンロードリンクが表示されます。赤枠内のWindowsの試用の「今すぐダウンロード」をクリックしてインストーラをダウンロードします。

ダウンロードしたインストーラをダブルクリックしてインストールを開始します。

VMWare Workstation 15 Player セットアップウィザードへようこそ

上の図の右下の次へをクリックします。

VMWare Workstation Player の使用許諾契約書の確認

上の図の左下の「使用許諾契約書に同意します」にチェックを入れて、「次へ」をクリックします。

VMWare Workstation Playerのインストール先を指定

上の図のようにインストール先を確認するウィンドウに変わります。変更なければ「次へ」をクリックします。

VMWare Workstation Playerのユーザーエクスペリエンスの設定

上の図のように、ユーザーエクスペリエンスへ進みます。気になる方はチェックを外して「次へ」をクリックします。

VMWare Workstation Player のショートカットの作成確認

上の図のように、ショートカットの確認が表示されます。好みによりますが、ショートカットを作らないなら、チェックを外して「次へ」をクリックします。

VMWare Workstation Playerのインストール準備完了

上の図のように、準備完了の画面が表示されます。「インストール」をクリックするとインストールを開始します。

VMWare Workstation Playerのインストール中の画面

上の図のように、インストールを開始します。

VMWare Workstation Player インストール完了

上の図のように、インストール完了のメッセージが表示されます。「完了」をクリックしてインストールを終了します。特に再起動を求められることもなくインストール終了しました。

ショートカットの画面でチェックを入れていると、右のように、アイコンがデスクトップに出来上がってれば成功です。

スタートメニューにも同じアイコンのメニューが出来上がっています。

VMWare Workstation Playerのデスクトップアイコン

VMWare Workstation Playerのアイコンをダブルクリックして起動してみましょう。初回起動時だけ出てくるのですが、ライセンス登録画面が表示されます。

VMWare Workstation Playerのライセンス入力画面

無償で利用するにチェックが入っているので、そのまま右下の「続行」をクリックします。

VMWare Workstation Playerのライセンス入力完了の画面

上の図が出たら、「完了」ボタンをクリックしてライセンス登録を完了します。すると下の図のようにVMWare Workstation Playerの起動直後の画面になります。

VMWare Workstation Playerの起動直後の画面

ここまで来るとインストールは完了です。

VMWare Workstation Playerの更新

VMWare Workstation Playerを起動すると更新の有無を確認し、更新があると下の図のように、更新するかの確認ダイアログを表示します。

VMWare Workstation Playerの更新ダイアログ

脆弱性の解消であったり、不具合を解消しているので、できるだけ最新版を利用しましょう。

VMWare ESXiは無償だがハードウェアの要求が高い

VMWare ESXiはVMWare vSphere Hypervisor 6.7 ダウンロードセンター(外部サイト)からダウンロードできます。でもハードウェアはCPUにXeonが必須であったり、OS自体がESXiになって使いなればWindowsではなくなります。個人で検証用として導入するのは難しいです。

簡単に導入という目的から外れるのでここでは割愛します。

Hyper-Vは無償だがハードの要求が高い

Hyper-Vの動作環境

マイクロソフトのWindows 10 Hyper-V のシステム要件(外部サイト)によるとWindows10 でも動作させることができます。一般的にはProfessionalエディションの利用でしょうね。次にハードウェアの要件があります。

システム要件のサイトで見ると、いろいろ書いてあります。簡単に確認する方法として、コマンドプロンプトでsysmteininfoを実行した結果すべて「はい」でないと動作しないとのことです。実際にsysteminfo実行してみると4つすべて「はい」と出ました。Hyper-Vをインストールしてみます。

Hyper-Vが動作するかsysteminfoコマンドで確認

Hyper-Vのインストールと動作環境

Hyper-VをWindows10にインストールしてみます。スタートメニューから設定をクリックして、Windowsの設定画面を開きます。

Windows10のスタートメニュー

上の図のように、①スタートメニューをクリックして、②歯車の設定ボタンをクリックするとWindowsの設定画面を表示します。

Windowsの設定画面

上の図のように、Windowsの設定画面で赤枠テキストボックス内に「機能の有効化」と入れると下に候補が出てきます。「Windowsの機能と有効化または無効化」をクリックして機能の有効化ウィンドウが開くのを待ちます。

Windowsの機能の有効化ウィンドウでHyper-Vにチェックを入れる

上の図のようにHyper-Vのサブメニューとして「Hyper-Vプラットフォーム」と「Hyper-V管理ツール」の2つにチェックを入れて、右下のOKボタンをクリックしてインストールします。

するとインストールを開始して、しばらくすると下の図ようにインストール完了のウィンドウが表示されます。

Hyper-Vのインストール完了

「今すぐ再起動」をクリックしてWindows10を再起動します。

再起動後、ログオンしてスタートメニューを開きます。

Hyper-Vマネージャーの場所

上の図のようにスタートメニューで「Windows管理ツール」の下に「Hyper-Vマネージャー」があります。これをクリックして開きます。メニューからアイコンをデスクトップにドラッグしてコピーしておきましょう。

起動すると下の図のようにローカルサーバ名に接続した画面が表示されます。

Hyper-Vマネージャーの起動直後の画面

本当に簡単にインストールできました。使いやすくなって検証環境に活用させてもらいます。

仮想環境の個人用途のお勧め

Hyper-VであればWindows10 Professional以上のエディションで無償で使えます。Hyper-Vが使えない場合はVMWareが良いと思います。

VMWareでもHyper-Vでも仮想環境を簡単に構築できるようになりました。無償のツールを使ってITの知識を付けていけると良いですよね。

実際の仮想サーバの作り方は順次掲載していきます。

PHP on Laravelを最短でWindowに構築してみよう!
開発環境のイメージ

ローカル開発環境として、PHP on LaravelをWindows10に最短で構築してみます。思っていたよりは簡単にできます。環境にもよりますが、40分くらいあれば構築できてしまうと思います。

PHP on LaravelをWindows10にインストールしてローカル開発環境を構築するポイントは以下にまとめます。私がはまったポイントはphp.iniでfileinfo拡張を有効にする所です。

PHP on Laravelのローカル環境をWindows10に構築するポイント
  1. PHPの実行ファイルを展開する
  2. composerをインストールする
  3. php.iniのfileinfo拡張を有効にする
  4. Laravelをインストールする

PHP on Laravelの構築に必要な準備

PHP on Laravelの開発環境を構築するには、PHP本体とcomposerが必要となります。

PHP本体

Windows10で動作するPHP本体はPHPのホームページ(外部サイト)からダウンロードできます。

PHPのホームページ

上の図のPHPのホームページ(外部サイト)で赤枠のDownloadsリンクをクリックします。ダウンロードページに移ります。

PHPのダウンロードページ

上の図のようにダウンロードページは最新バージョンが上から表示されています。Windows安定版をダウンロードするので、上の図の赤枠に示したWindows downloadsのリンクをクリックします。

Windows版PHPのZIPファイルをダウンロード

。上の図の赤枠に、Windows用のPHP実行ファイルを収めたZIPファイルへのリンクがあります。リンクをクリックしてZIPファイルをダウンロードします。ダウンロードが完了すると下の図のようなファイル名となります

PHPの実行ファイルをダウンロード完了

composerのインストーラ

PHPでパッケージを管理するcomposerのインストーラを取得します。配布サイト(外部サイト)へアクセスすると下の図のように指揮者のイメージがホームページに表示されます。

composerのホームページ

上の図の右下に赤枠で囲ったDownloadリンクがあります。Downloadリンクをクリックするとcomposerをダウンロードできるページに移ります。

PHP用composer-setupインストーラをダウンロード

上の図の真ん中付近に赤枠があります。ここにComposer-setup.exeインストーラがありますので、これをクリックしてダウンロードします。

必要な2つのファイルが揃うと下の図のようになります。

PHP用composerのダウンロード完了画面

上の図のように、Windows用PHPのZIPファイルと、Composet-Setup.exeの実行ファイルの2つがダウンロードできていれば準備完了です。

PHP on LaravelをWindows上に構築

Windows10に、先ほど入手したPHPとcomposerを展開して、最後にLaravelをインストールして構築します。

PHPをWindows10にインストール

ダウンロードしたPHPのZIPファイルを開いて、展開します。ZIPファイルにはインストーラではなく、PHPの実行ファイルとその関連ファイルがまとめてあるだけです。

具体的な展開方法を説明します。

PHP実行ファイルを収めたZIPファイルを解凍

上の図のように、PHPのZIPファイルをダブルクリックして内容を表示します。

PHPのZIPファイルのファイルリスト

インストーラではなく、PHPの実行ファイルが入っているので、C:\php-7.4.3-nts-Win32-vc15-x64フォルダを作り、そこに展開します。

展開すると下の図のようになります。

PHP実行ファイルを展開

次に、上の図のように展開したPHP実行ファイルへのパスを通します。

PHPコマンドのPATHの設定

OpenSSLコマンドにパスを通すためPCのプロパティを表示

上の図のように、①タスクバーの検索メニュータスクバーの検索メニューをクリックして、 PCと入力します。②メニュー左上にPCが表示しますので、右クリックして、③プロパティをクリックします。

コンピュータの基本的な情報の表示

上の図のようにコンピュータの基本的な情報の表示ウィンドウを表示します。左側メニューの赤枠内「システムの詳細設定」をクリックします。

システムのプロパティ

上の図のように、システムのプロパティが表示されます。赤枠で囲っている環境変数ボタンをクリックします。

環境変数の一覧画面

上の図のように環境変数の設定画面が表示されます。①赤枠のPATH部分をクリックして、青色背景に変更して、②右下の編集ボタンをクリックします。

PATH環境変数の編集画面

上の図のように、ウィンドウが開きます。先ほどのパス変数を一行ごとに区切って表示しています。上の図の赤枠のように、最初の空行をダブルクリックして、 C:\php-7.4.3-nts-Win32-vc15-x64 を入力して、OKをクリックして変更を反映します。

設定が反映されかのかを確認する方法はコマンドプロンプトを開いて、php -vと入力してバージョンが表示されるかを確認します。下の図のように表示されれば成功です。

PHPのPATHが反映されたかを確認

composerをWindows10にインストール

PHPのパッケージ管理ツールであるcomposerをインストールします。

PHP on Laravelでほぼ必須のcomposerをインストールするためにcomposer-setup.exeを実行

上の図のようにComposer-Setup.exeを実行すると下の図のようにcomposerのインストーラが開始します。

PHP on Laravel用のcomposerインストール開始時にインストールモードを指定

上の図のように、インストールモードを確認するウィンドウを表示します。お勧めのように赤枠内の全ユーザーで利用できるようにインストールします。赤枠内をクリックしてください。

PHP on Laravel用にcomposerをインストールする時のオプションを指定

開発者モードのチェックがありますが、チェックが外れていることを確認してNextをクリックしてください。開発者モードにチェックを入れるとアンインストール機能が入らない状況となります。

PHP on Laravel用にインストールするcomposerのためにphpのパスを指定

上の図のように設定確認が表示されます。php.exeのパスに間違いがなければNextをクリックします。php.iniを作っていないと下の図のような警告が出ます。

PHP on Laravel用composerインストール時にphp.iniが見つからないエラーを表示し作ることを確認

上の図では、php.iniが見つからないので、php.ini-productionをコピーして作るが良いか確認しています。チェックボックスにチェックを入れるとphp.iniファイルをphp.ini-productionからコピーします。標準ではチェックが入っているので、気にしなくても大丈夫です。

インストーラにphp.iniを作成させる場合はチェックボックスが入っていることを確認してNextをクリックします。

PHP on Laravel用composerインストール時にプロキシを使うか確認

上の図はプロキシを設定するウィンドウです。プロキシを使う場合はチェックを入れてURL指定します。今回はシンプルなインターネット接続環境を想定しますので、プロキシの記載方法は別途とします。

PHP on Laravel用composerインストールの準備が完了

上の図のようにウィンドウが変わったら、準備完了でいよいよインストールを開始します。Installをクリックして進めましょう。

PHP on Laravel用composerをインストールしている途中経過画面

上の図のようにインストールを開始しますので、しばらく待ちます。

PHP on Laravel用composerをインストール後の前に出るインフォメーションの画面

Composerのインストーラは上の図のようなウィンドウを表示します。システムへ変更したので、コマンドプロンプトを再立ち上げしたりしないと変更が反映しない場合があるという注意書きです。上手くいかないときはサインアウトしてサインインしなおしたり、最悪は再起動すると良いと説明しています。

Nextをクリックして次へ進みます。

PHP on Laravel用composerのインストール完了画面

上の図が出ればPHP on Laravelを構築するために進めてきたcomposerのインストールは成功です。

Laravel用にphp.iniのfileinfo拡張を有効化

PHP on Laravelを正常に動作させるために、fileinfo拡張を有効化します。composerのインストールを前項の通り実施していたのであれば、PHPをインストールしたフォルダの直下にphp.iniができているはずです。

php.iniをテキストエディタで編集します。私のお勧めはサクラエディタです。まずは修正前の状態が以下です。917行目の行頭に注目してください。

PHP on Laravel用にfileinfoの拡張を有効にするphp.iniの修正箇所
php.iniファイルの修正前

次に上の図の917行目にある行頭のセミコロン(;)を削除します。php.iniファイルでは、セミコロン以降はコメントとしてプログラムから無視されます。

917行目の行頭からセミコロンを削除して、fileinfo拡張を有効に変更したphp.iniの状態が下の図です。

PHP on Laravel用にfileinfoの拡張を有効にするphp.iniの修正後の状態

上の図のように、917行目の行頭からコメントが無くなり、extension=fileinfoが有効になっていればOKです。変更を反映するために保存します。

LaravelをWindows10にインストール

Laravelをインストールします。コマンドプロンプトを新しく開き、composer global require laravel/installerと入力します。

PHP on Laravel用にLaravelをインストールするコマンド

上の図の赤線のコマンドがlaravelをインストールするコマンドです。しばらく待つと下の図のように表示されれば成功です。

PHP on Laravel用にLaravelをインストールするコマンドが成功した画面

LaravelアプリケーションとWebサーバの構築

PHP on Laravelの環境構築が無事完了しましたので、最後にLaravelアプリケーションを作成して、Webサーバの起動を確認して終了とします。

Laravelアプリケーションを作成

Laravelアプリケーションを作るにはnewコマンドを使ってtestアプリケーションを作ってみます。

PHP on Laravelでアプリケーションを作成

laravelコマンドにnewの引数を付けて新しいアプリケーション作成を指示します。最後のtestがアプリケーション名でフォルダを作成します。権限が無いとエラーになりますので注意してください。

PHP on Laravelでアプリケーションを作成が成功

上の図のようにエラー無く終了したら成功です。

Laravel用Webサーバを起動

前項で作成したアプリケーションに移動してWebサーバを起動します。起動するコマンドはphp artisan serveです。

PHP on Laravelアプリケーション用Webサーバを起動

上の図のようにWebサーバが起動したと表示されれば成功です。ブラウザでhttp://127.0.0.1:8000にアクセスしてみましょう。下の図のように表示されれば成功です。

PHP on Laravel用Webサーバのブラウザ表示を確認

ここまでお疲れ様でした。慣れれば時間をかけなくても構築できそうです。