コロナ禍によって、テレワークや在宅勤務が進んでいます。でも、受け入れる側のネットワークがまだ準備ができていないことも多いです。テレワークは一般的にインターネットVPN環境が必要です。設備が間に合わずテレワークが難しいことが多いこともあります。
そこで、次点の策として特定の固定グローバルIPアドレスからセキュリティレベルが低い接続(WebDAVを使ったファイルサーバへの直接接続やSSHによるサーバへの直接接続など)を許可することでセキュリティレベルを維持する方法を採る場合もあります。
そこでVPNを使って固定IPアドレスを提供してくれるサービスを利用します。

固定グローバルIPアドレスを提供してくれるプロバイダは少ないです。そのため固定IPアドレスを提供してくれるサービスを利用しましょう!
- プロバイダの固定IPアドレスオプションを利用する
- 固定IPアドレス提供サービスを利用する
お勧めは2の固定IPアドレス提供サービスを利用する方法です。固定アドレス提供サービスなら既存利用のプロバイダに依存しないからです。
目次
固定IPアドレスをなぜ使うのか?
利用者を制限してセキュリティを強化する
サーバを使ってサービスを提供する場合には、常にハッカーやクラッカーからの攻撃にサービスがさらされます。サービスでのセキュリティ強化には限界もありますので、簡単にできるIPアドレス制限をすることでセキュリティ強化が比較的簡単にできます。
二要素認証と同じで、1つの複雑な条件で制限するより、2つの簡単な条件で制限する方が容易です。
セキュリティ維持にかかる費用を削減できる
これも2要素認証のメリットですが、IPアドレスで門前払いできます。そのため、サービスで実装するセキュリティレベルが低くても一見さんお断りのシステムで全体のセキュリティレベルは高く維持できます。
固定IPアドレスが簡単に使えないのはなぜ
IPv4グローバルIPアドレスは増やせないから
1990年代からIPv4アドレスは足りないと言われています。32ビットの長さで変更できません。IPv4アドレスは約43億個あります。インターネット人口が増えている状況では、アメリカ(人口3億2千万人)と日本(人口1億2千万人)、中国(人口13億人)の全員が使ったらすでに足りなくなる計算です。
IPv4アドレスはパソコンやスマホ、タブレットだけではなく、サービスを提供するサーバーやネットワークを接続する機器にも使います。そのためIPv4アドレスが不足して枯渇することは明らかでした。
インターネットの利用端末が増えたから
これもIPv4アドレスを枯渇させるには十分な理由です。サービスと利用者が増えればIPv4アドレスがさらに必要となります。
このためIPv4アドレスはインターネットが身近になるにつれて枯渇していきました。
固定IPアドレスを提供するサービスを利用
そんな貴重になったIPv4アドレスを固定的に割り当ててもらえるサービスがあります。
プロバイダの固定IPアドレス提供サービスを利用
インターネットへの接続を提供してもらえるプロバイダのオプションメニューとして、固定IPアドレスの割当を提供しているプロバイダは少なくなっていますがあります。
でも使い慣れたプロバイダやキャリアを使いたいですよね。そう思うのであれば固定IPドレスをサービスとして提供してくれるサービスを利用しましょう。
使い方は申し込んでVPN接続するだけです。L2TPと記載があるのはIPsecも含まれています。2か月無料なので始めやすいです。
固定IPアドレス提供サービスを利用
利用しているプロバイダが固定IPアドレスをオプション提供している場合はそれを使うもの有効です。スマホやタブレットのキャリア選択の自由度が無いので注意が必要です。
まとめ
以前は固定IPアドレスを割り当てるオプションが多かったのですが、最近は減りました。スマホやタブレットを使うキャリアにはあまり固定IPアドレス割り当てが無いので、キャリアやプロバイダに関係なく、固定IPアドレスを割り当てるサービスを提供してもらえるのは選択肢が増えるので助かります。
固定IPアドレスの割当が終わったら、本当に割り当てられているか確認します。グローバルIPアドレスを調べるにあなたの端末が使っているIPアドレスを表示するページとしています。
固定IPアドレス提供サービスで提供された固定IPとなっていれば成功です。