CompTIA Project+ 合格への対策を残します
プロジェクトマネジメントのイメージ
OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像

CompTIA Project+という試験を上司から取得するよう指示されました。会社から受験費用は出ますので、前向きに取り組んで合格できましたので、勉強方法など残しておきます。参考になれば幸いです。

CompTIA Project+勉強法

以下を実施して1回で合格できました。丸暗記では合格できません。私の年齢は40代、今は営業SEです。持っている資格はネットワークスペシャリストと情報処理安全確保支援士です。プロジェクトマネージャ関連の受験経験はなく初めてです。

  1. TAC出版から出ているテキストと問題集を1冊ずつ用意
  2. テキストで用語を繰り返し覚え、問題集で確認するを繰り返す
  3. 間違った問題はなぜ間違えたか、徹底的に納得するまでテキストを読み込む
  4. 記憶に残ると理解が進むので、自信が付くまで2と3を繰り返す
  5. 平日1時間以上、休日2時間以上で4の自信が付くまでに3か月ほどかかりました。

CompTIA Project+はプロジェクトマネージメントの知識が有ることを認定

CompTIAのProject+の紹介ページ(外部サイト)を見ると説明があります。「小規模から中規模のプロジェクトマネジメントのスキルと知識を評価するワールドワイドの認定資格」です。

さらにプロジェクトマネジメントの12か月程度の実務経験を評価できるように設計しているそうで、実際試験問題は用語を確認する問題は少なく、知識を下に適切な判断を問われる問題が多かったです。このため暗記するだけでは全く太刀打ちできないと感じました。

CompTIA Prject+の欠点

CompTIA Project+認定試験にも欠点が2つあります。1点目は日本での認知度が低いことです。2点目は受験費用が高い(税別で¥37,430円)ですので、個人で受けるにはお勧めできません。

受験費用はバウチャーを買うか、クレジットカードか銀行振り込みで支払うかの3択です。事前に建て替えてくれる会社もあると思いますので、上手く活用しましょう。

バウチャーを買う方はCompTIAのストアで購入できます。クレジットカードか銀行振り込みで支払う方はPearsonで購入します。受験用のログインサイト(外部サイト)が意外にわかりにくいので直接のリンクを張っておきます。

CompTIA Project+の勉強時間と勉強方法

私が家族持ちの会社員のため、平日昼間はあまり時間を撮れません。でも平日は1日1時間以上、休日は2時間以上はテキストで勉強して自信を付けてから問題集で知識を固めていきました。

使ったテキストと問題集は下の図のようなものです。

CompTIA Project+のテキストと問題集

私の勉強方法はまずテキストを最初からしっかり読み込み進めていきます。テキストの区切りには確認問題があります。ここで覚えているかの確認をします。間違えたら該当のテキストを読み返し再確認します。1周目はほとんどわかりませんが、気にしないで進めていきます。1周目をしっかり読み込むと全部読み込むまでに3週間くらいかかりました。

2周目に入ります。一度読んだところなので思い出しながら記憶に定着させるよう読み込みます。1週目よりは速く読み込めるのではないでしょうか、ここで2週間くらいかかりました。3周目、4周目とだんだん1冊読み終えるまでの時間は短くなり、記憶にも残るようになります。

私の場合4周終えて大体知識に思ったので、問題集に入ります。やってみると基本が多かったので、それほど難しくは無かったです。用語の意味を徹底的に理解するまで問題集を3周くらい解きました。

テキスト、問題集ともに4周までできて2か月くらいかかってます。もう一周テキストを読み込んで、問題集を解き、半月使いました。もう大丈夫だと思ってCompTIA Project+の受験を申し込みしました。

申し込みは少し面倒ですが、アカウントを作れれば買えると思います。

CompTIA Project+の勉強のポイント

CompTIA Project+の勉強の中で絶対に外せないポイントがあります。

CompTIA Project+の勉強のポイント
  1. QC7つ道具は使い分けを完璧に理解する
  2. アーンドバリューマネジメントは完璧に理解する
  3. シチュエーションへの適切な判断を選択したり、不適切な判断を選ぶ問題が多い
  4. 用語の問題は確実に得点できるよう意味を完璧に理解する

なぜここまで完璧に仕上げる必要があるかと言うと、合格ラインが76%程度と非常に高いからです。

CompTIA Project+の試験情報のサイト(外部サイト)によると、点数は100~900点で710点以上とあります。100点は全問不正解でも100点もらえるかと思いますが、分かりにくいので、全部100点引いて、800点満点を100点に換算すると合格ラインの点数は(710点-100点)/800点×100点=76.25点になります。

情報処理試験の合格ラインが6割のため、難しく感じます。

CompTIA Project+の受験申込

受験申し込みのサイトが分かりにくかったので、受験用のログインサイト(外部サイト)の直リンクを張っておきます。CompTIAの試験ですが、Pearsonのサイトが代行しています。

受験用のログインサイト(外部サイト) にアカウントを作成してログインすると受験場所を指定して受験を申し込みます。

CompTIA Project+の受験詳細と結果

CompTIA Project+の試験はCBT(Computer Based Testing)のため、問題文を読み、単一選択か複数選択です。問題文は要注意で、文意に「適切なもの」もしくは「適切では無いもの」を選べと出ますので、問題文の意味を確実にくみ取り、誤解しないようにしましょう。しかも問題文が2~3行と長いものが多いです。

試験問題は95問を90分で解きます。思っているより時間はありません。わからないものは後回しにしてひとまず最後まで進め、分かる問題を確実に得点しましょう。最後まで進むと落ち着きますので、残った問題に取り組みます。

試験結果は試験終了後にアンケートを答えるとすぐに出ます。私の結果は以下です。

CompTIA Project+のスコアレポート

可もなく不可もなくで、テキストと問題周で合格できました。でも問題集はテキストの理解には役には立ちましたけど、試験問題と比べると易しすぎて必要は無いと思いました。

CompTIA Project+の受験料の領収書を発行してもらう方法

CompTIA Project+の受験料の領収書を発行してもらうには、受験後にフォーム(外部サイト)から申請します。ピアソンのトップページから行けないので、Google先生に聞きました。もう少しわかりやすいと助かるのですけどね…。

以上簡単ですが、CompTIA Project+の受験対策についてまとめました。参考になれば幸いです。

CompTIA Project+の認定証受領

合格したProject+は認定証を送付してもらえます。認定証の申請方法は認定証の取得方法に記載があります。入力を完了して受け取るまでに8週間くらいかかります。

認定証を受け取りました。

CompTIA Project+認定証の郵送物

大きく「DO NOT BEND」(曲げるな!)と書いてあるのに、曲がってます…。早速開封してみました。

CompTIA Project+合格証の郵便物の中身

A3判のパンフレットを2つ折りにたたんで、A4判の認定証が挟み込んでありました。さらに右側の認定証を広げると認定カードが見えます。

CompTIA Project+の認定証と認定カード

上の図のように、①認定カードが粘着物で張り付いています。②は認定証です。今のところ有効期限はないので、このまま使えますね。陳腐化しないように知識の習得は進めていきたいと思います。

勉強した知識を役立てる方法

学生時代には期末試験や受験勉強でたくさん勉強してきました。社会人になってからも、資格試験や業務の習得のために多岐にわたって勉強していると思います。

試験などのために時間を費やして勉強したけど、役に立ってるかというと…役に立っている感じはしないですよね。

でも実際には役に立っています。気づいていないだけです。この記事のポイントをまとめます。

勉強しているイメージ
ポイント
  • 判断する時のヒントとして使う
  • 新しい知識習得時のハードルを下げる
  • 本質を理解できる

いかがでしょうか。具体的理由と事例を交えて説明していきます。

勉強した知識の活用方法

勉強した知識が役に立っていること、活用する方法を説明します。

判断する時のヒントとする

簡単な例から行きます。

買い物する時に、同じ物がお店Aとお店Bでそれぞれ1000円と900円で売っているとします。お店Aでは「セールで3割引!!」「セールで30%引き」でセールしたとします。隣のお店Bでは「セールで2割引き!!」「セールで20%引き」とある時、お店Aでは700円になり、お店Bでは720円になります。元の値段はお店Aの方がお店Bより高いのに、値引きでお店Aの方が安くなる。小学校で習う計算でここまで判断できます。

 

お店A

お店B

お得な店

通常時 ¥1,000円 ¥900円 お店B
セール時 3割引き(¥700円になる) 2割引き(¥720円になる) お店A

他の例を挙げます。

就職や転職時、過去に自分が勉強してきたことから、自分の好きなことや得意なこと、仕事としたいことを判断しているのではないでしょうか。「情報系は苦手だからSIerには就職しない」とか、「この仕事向いていないから転職する」とか判断していると思います。その時にはやはり過去勉強で習得した知識を使っています。勉強と言っても椅子に座って机ですることだけではありません。見学や体験も立派な勉強です。

新しい知識習得時のハードルを下げる

これも簡単な例かから説明します。

小学校を卒業して、一足飛びに高校の勉強はできるでしょうか? できないですよね。中学校の勉強を通して高校の勉強へ進みます。これは高校の勉強のハードルを中学校の勉強がハードルを下げていることになります。山登りと同じです。断崖絶壁を上るより距離が長くても登山コースを通れば登頂も簡単です。

他の例を挙げます。

運転免許証には普通自動車と大型自動車に分かれていて、さらに第一種と第二種に分かれています。第二種は運転そのものでお金を頂くために必要な免許です。第一種は自分が運転するための免許です。第二種の自動車運転免許は第一種の普通運転免許が必要です。大型自動捨の運転にも同様に前提条件があります。他にも資格によっては前提の資格があります。

新しい知識(資格)を取得するために別の知識(資格)が必要となる。ハードルを下げるためにあるものと考えられます。人は変化が速いものには敏感に反応できますが、ゆるやかな変化には鈍感という習性がありますので、この点は気づいにくいです。

本質を理解できる

いろいろ勉強していると「あれ、これって前に別の本に書いてあった」ということはあると思います。特に資格試験で勉強していると別の本にも同じことが書いてあることが多くあります。一つの事象をいろいろな角度で説明されると共通点がわかってきます。

具体的な例で説明すると、ジグソーパズルです。ピースを埋めていくと全体像が見えてくるのと同じように、勉強していき断片的に知識から、ある時突然「こういうことか!」と本質が理解できる時が来ます。今話をしているジグソーパズルは、全体像が分からない種類を想定しています。

別の例でいうと、パネルクイズアタック25の最終問題が近いと思います。25枚のパネルの内で獲得したパネルのみ開き、クイズに答える。一部分しかわからない中で回答を見つけるのは知識の断片から本質を見つけるのと同じです。

全体像が見え始めたジグソーパズル

いろんな勉強をしていくと同じ考え方に出会うことがあります。例えば電話場合の市外局番、市内局番、加入者番号の階層構造で構成されています。パソコンのフォルダ構成も最上位からの階層構造です。階層構造で管理するものは意外と多いです。

共通点を見つけると勉強内容の理解が速く、深く理解できるようになります。

勉強する目的を持とう

勉強することは良いことですが、長期視点で5年後や10年後にどのように自分がなっていたいかを想定して、そこから必要な勉強をしていきましょう。資格マニアのようにあれもこれも資格を取るのはダメです。時間がもったいないですし、アピールポイントになりません。逆に5年後、10年後に「〇〇になりたいから必要な資格を取得しています」と言えると計画性があってしっかりした考えを持っている人と見られます。

何のために勉強するかを常に考えて他人に説明できるまで目的を整理できていると良いと思います。

私の実績の紹介

私が取得した資格は以下の通りです。もともと通信技術者目指して、SEになったので、インフラやネットワーク系の知識が中心です。あまり関係ない資格は取得していないです。20年以上社会人やってますので、それほど資格は多く取得していないです。

  • ネットワークスペシャリスト
  • 情報セキュリティスペシャリスト
  • 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ) ※経過措置で取得
  • Oracle Master Gole 9iと10g

他にもCCNAやMCPは取得しましたが、失効してるものは除外しています。でもその時習得した知識は新しいバージョンになっても差分だえ押さえるだけで済みますので、今までのところ困ったことはありません。

勉強したことは必ず役に立つ

最後に、まとめます。過去に勉強したことは必ず役に立ちます。無駄にはなりません。過去勉強したことは再掲になりますが、以下のように役に立ちます。内容を忘れてもすぐに思い出せます。

ポイント
  • 判断する時のヒントとして使う
  • 新しい知識習得時のハードルを下げる
  • 本質を理解できる

ただし、一夜漬けですぐに忘れるような勉強法ではダメですが。記憶に残る勉強は反復して勉強した内容を本当に理解していく必要があると思います。その上で過去の勉強した内容と新しい勉強する内容が関連付いて記憶に定着します。

社会人になっても勉強は必要です。自分に必要なスキルを見つけて習得していきましょう。