同一労働同一賃金は正社員の賃金が減るだけ

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2020年4月から、同一労働同一賃金が導入されます。非正規・パート・アルバイトと正社員との待遇差を無くすために導入しますが、お役所の目論見通りには行かないと思います。

正社員の人は自分に関係ないと思ってますか? 派遣社員やパートやアルバイトの方は収入が上がると思ってますか?

今のリストラの嵐を見ると収入が上がる方向にはならないと思います。詳細は後で考察します。

賃金の格差イメージ

結論

今まで優遇されていた以下の権利が無くなります

  1. 正社員の仕事が今より増えて、実質収入減
  2. 正社員の手当削減による収入減
  3. 正社員だけの研修制度が無くなり、スキルアップの支出増

自分の強みを強化するスキルアップのための勉強を一日も早く始めよう

HiNative Trek 人工知能LP

同一労働同一賃金の圧力で正社員の権利がはく奪

人手不足倒産が増えている中で、40代以上の働かない中高年のリストラが加速しています。その中でさらに正社員の賃金を押し下げる状況しか考えられないですので、説明します。

正社員の仕事が今より増える

なぜか、これは「同一労働」にあります。同一というならばどのような労働か明確にする必要があります。明確にして契約書に記載するでしょう。では記載されていない労働はどうなるのか? 古株の正社員に押し付けるしかなくなりますよね。

古株の正社員は何でもこなしてきましたので、これからもこなすことになるでしょう。仕事が増えて収入が増えるかというと増えないと思われます。理由はその仕事が売り上げに直結する仕事ではないからです。書類の整理など雑務ではないでしょうか。

会社の売上や利益に直結する雑務なら、業務として認められるでしょうからね。

忙しい職場のイメージ
ポイント

新しい従業員は労働条件を明確にする必要があるので、労働契約書に記載しない面倒な仕事は、融通が利く古株の正社員に回ってきます

今までも派遣社員やパート・アルバイトが契約上対応できない仕事は正社員が補っていると思います。今までもそうやって乗り越えているので今後も流れは変わることはありません。

正社員は調整弁という位置づけもあるので、同一労働同一賃金は正社員が残った仕事の負担を押し付けることで成り立っていくことになります。本来はそのような無駄な仕事を減らす改善をしないといけないのですが、なかなか仕事は減らないです。

正社員の手当削減

同一労働同一賃金は、正社員と非正規・パート・アルバイトの格差をなくすために導入しますが、企業にとっては人件費を上げたくはないため、今まで以上に正社員の人件費削減の口実として使われるでしょう。

考えてみるとわかるのですが、デフレが進行している中で、売上高が上がらないことを企業がするとは思えないです。そのため、文句を言わない正社員がまたもや狙い撃ちされ、情け容赦なく手当を削減されるでしょう。

企業独特の出張手当や役職手当などがあります。まずは給与明細上で目立つ手当がドンドン無くなって収入は減らされると考えられます。仕事は変わらないのに、(手当無くして)基本給を上げるとどんな仕事をしているのか説明ができません。

ポイント

会社の業務と直結しない、説明のつかない手当はドンドン削減されます。

会社負担の研修制度が無くなる

これも研修を正社員向けへの業務命令つまり仕事の一環であれば、派遣社員やパートアルバイトへも提供する必要が出てきます。同一労働同一賃金という流れから研修制度も縮小すると考えられます。

ただ、平均としては研修制度が少なくなりますが、正社員の選別が激しくなると考えられます。仕事ができない又はしようとしない正社員はどんどん仕事と収入が減ることになるでしょう。

同一労働同一賃金の今後を生き抜くには

自分でスキルアップするしかありません。今までお気楽に生きていた正社員であればあるほど収入の削減は大きいはずです。収入を削減されないようにスキルで武装しましょう。

雑務を早急に片付ける

振られた雑務は早急に片付けてしまいましょう。無駄な時間は無いので。無駄な時間を作らないように、以前注意された点は改善するなど、直す点はすべてなおしておきます。

時間を有効に使うには、「簡単だから後で良いか」を先に片付けます。これができると、時間が有効に使えます。「ついでに」できるものは合わせえて実施します。

ポイント
  1. 時間があって簡単に終わるものはすぐに終わらせる
  2. ついでにできることは一緒にする
  3. 時間の有効活用を常に意識する、無駄な時間を作らない

スキルアップを惜しまない

雑用を片付けた後は、本業も集中して片付けましょう。

片付けてできた時間に何をするのか? 会社と世の中で必要とされる人になるため、スキルアップするためにドンドン勉強しましょう。

人手不足のスキルを習得すると、社会から必要とされる人物になれます。まずは社内で必要とされるスキルアップの習得を急ぎましょう。何が不足しているかは同僚や上司を見るとわかると思います。費用が高く外注できない業務だけど必要な業務なら良いです。

スキルアップできたら率先して仕事をもらいましょう。人ができない仕事ができると会社で認められます。すると同一労働同一賃金の考え方からすると売上や利益に繋がる仕事が増える訳ですから、収入に反映されます。最初は微々たるものですが、結果が出せるようになれば収入アップを目指せます。

ポイント
  1. 社内でスキル不足で進まない仕事があれば自分から率先して取り組む
  2. スキルアップできて、社内で認められれば収入アップにつながる

会社側はどうなるか

会社はというと、同一労働同一賃金を理由に今まで以上に人件費を下げる方向に向かいます。売上や利益に貢献しない業務はだれかに押し付けるように明記されないでしょう。本当に良い会社は利益に貢献しない雑務は止めるべきですが、止めない企業が多いのではないでしょうか。

必要な雑務は対処しないといけませんが、関係ないものは自分に降りかからないように、受けないようにしましょう。今までは謙虚さが日本人の美徳でしたが、今後は関係ない仕事は断らないと自分の身を守れない時代になったと思います。できないことはできないとはっきり伝えるべきです。無理して体壊しても自己管理能力の欠如で片付けらますよ。

まとめ

同一労働同一賃金は、過渡期にある日本の職場環境を、中長期的には改善します。ただ、短期的には混乱が起きると思います。これに併せて過剰サービスの見直しも進みますので、2020年度は労働環境とサービス提供の変革が起きると思います。

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